花見期間を長くする平成最後の寒波

雪とさくら(ペイレスイメージズ/アフロ)

平成最後の寒波

 日本列島を寒波が通過中です。

 北日本と北陸の上空約5500メートルの気温は、氷点下36度以下、東日本の太平洋側から近畿北部の上空では氷点下30度以下です。

 上空約5500メートルで氷点下36度という気温は、真冬であれば大雪の目安となっています。

 また、氷点下30度という気温は、平地でも雪が降る目安となっています。

 3月は暖かい日が続き、関東から西日本ではさくらの開花が相次ぎ、地表付近が温まっていますので、標高の高い所を除き、雪の心配はありませんが、下層が温まっているところへの上空寒気です。

 このため、大気は非常に不安定となり、広い範囲で落雷がありました。

 この寒波は、今週末には北へ大きく後退する見込みです。

 そして、来週のはじめには再び寒気が南下してきますが、寒波と呼ばれるほど強くはありません(図1)。

図1 上空約5500メートルの気温(4月2日朝から9日朝)
図1 上空約5500メートルの気温(4月2日朝から9日朝)

 また、気象庁が発表した1ヶ月予報では、4月の後半は、平年並みの気温を予想しており、寒波が襲来することはなさそうです。

 新元号「令和」が約1か月後の5月1日より使われますので、現在通過中の寒波は、平成最後の寒波になりそうです。

さくらの開花と満開

 今年のさくらは、平年より早い地域が多くなっており、東京都心周辺などでは、先週のうちに満開になった地域では散る花も出始めています。

 しかし、平成最後の寒波の影響で、「寒の戻り」と呼ばれる状況になり、さくらの見頃の期間は少し長くなりそうです。

図2 横浜のさくらの見頃予報
図2 横浜のさくらの見頃予報

 東京と横浜、同じ日に開花したのですが、満開が遅かった横浜は、寒波によって見頃が少し伸びたことで、今週末もさくらを楽しめそうです(図2)。

 一方、東京は…。さくらの見頃が少し伸びても、今週末の花見は厳しそうです(図3)。

図3 東京のさくらの見頃予報
図3 東京のさくらの見頃予報

 さくらの開花前線は、寒波によって東北南部から北陸で足踏みをしましたが、週末の暖かさとともに北上を再開しそうです(図4)。

図4 さくらの開花前線(ウェザーマップによる)
図4 さくらの開花前線(ウェザーマップによる)

 北国も、ようやく春を迎えます。

図1、図2、図3、図4の出典:ウェザーマップ提供。