東京で初雪 次の強い寒気南下は週末と来週の週明け

雪の結晶模様(ペイレスイメージズ/アフロ)

東京の初雪

 東京都心部では、1月12日10時46分頃から10分ほど雪は降り、初雪となりました。

 東京の初雪は、平年と比べて9日遅く、平成29~30年冬(2017~2018年冬)より12日遅い初雪でした。

 東京の雪は南岸低気圧が通過するときに降ることが多いのですが、今回は南岸低気圧の北に発生した小低気圧によるものでした(図1)。

図1 東京に初雪をもたらした雲と天気図(1月12日9時)
図1 東京に初雪をもたらした雲と天気図(1月12日9時)

 東京の初雪の観測は、気象庁(前身の中央気象台時代などを含む)が明治9年(1876年)以降、142年にわたって行っています。

 この142年間で、最も早い初雪は、明治9年(1876年)と明治30年(1897年)の11月17日です。

 最も遅い初雪は、平成19年(2007年)の3月16日です。初雪といっても、これから冬に向かう意味がある多くの年の初雪ではなく、冬が終わったとの初雪でした。

 平成の初雪は、都市化や地球温暖化の影響で、明治・大正・昭和の初雪より遅く出現しています。

 平成30~31年冬(2018~2019年冬)の初雪もそうでした(図2)

図2 東京の初雪
図2 東京の初雪

 東京で初雪が降った時の気温は4度でしたが、融けずに雪として降りました。これは、湿度が55%と乾いていたことが原因の一つです。

 落下中の雪の表面から水分が水蒸気に変わると、熱が奪われ、落下中の雪が冷やされ、融けにくくなります。

 空気が乾いていると、この水分が水蒸気にどんどん変わる効果で、より冷やされ、多少気温が高くても雪として地表に達するからです。

東京の1月の気温

 平成31年(2019年)1月の東京の気温を見ると、周期的に寒気が南下し、気温が低くなりますが、寒気が南下していないときは暖気が入って気温が高くなり、平均するとほぼ平年値です。

図3 東京の最高気温と最低気温
図3 東京の最高気温と最低気温

 図3には、13日から19日は気象庁の予報、20日以降はウェザーマップの予報も記入してありますが、週末と来週の週明けには寒気が南下し、気温が低くなりそうです。

週末と来週の週明けの寒気

 東京に初雪をもたらした小低気圧と南岸低気圧が日本の東海上に去った後、日本付近は移動性高気圧に次第に覆われるため、全国的に曇りや晴れとなる見込みです。

 その後、日本海北部からオホーツク海に低気圧が発達しながら進むため、週末は西高東低の気圧配置となって強い寒気が南下する見込みです(図4)。

 北海道上空約5500メートルには氷点下36度という寒気が南下しますが、この温度は大雪の目安の温度です。

図4 上空約5500メートルの気温(1月18日朝の予報)
図4 上空約5500メートルの気温(1月18日朝の予報)

 来週の週開けには、北海道上空で氷点下42度という非常に強い寒気が入ってきます(図5)。大雪の目安どころではない温度です。

図5 上空約5500メートルの気温(1月21日夜の予報)
図5 上空約5500メートルの気温(1月21日夜の予報)

 ただ、氷点下24度線はあまり南下しません。このため、九州と北海道の間の温度差が非常に大きく、日本列島の中でも寒気の影響に大きな地域差がでてくる可能性があります。

 引き続き、気象情報に注意が必要な状態は続きます。

図1、図4、図5の出典:ウェザーマップ提供。

図2の出典:気象庁資料をもとに著者作成。

図3の出典:気象庁資料とウェザーマップ資料をもとに著者作成。