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最高気温が前日比でー7度 3月は気温の変化が大きく過去には前日比ー15度も

饒村曜気象予報士
東京都 東京スカイツリー(写真:アフロ)

3月は温かい日と寒い日が交互に表れることが多いのですが、8日(火曜)までは全国的に暖かい日が続いており、東京や横浜では50年ぶりに最高気温が15度以上の日が6日連続となっています。

最高気温は前日比でー7.8度

火曜日は東京の最高気温が20.8度と4月下旬並となりましたが、水曜日は寒気が南下して最高気温の予想は13度となります。前日比でー7.8度です。

暖かい日のあとですので、体感温度は非常に寒く感じますので、体調管理に注意が必要です。

図 東京都の週間天気予報(気象庁HPより)
図 東京都の週間天気予報(気象庁HPより)

週間天気予報によると、木曜日には最高気温が8度と、さらに冷え込みます。

例年、2月下旬から3月上旬は、暖かい日があっても、長続きすることはなく、寒さがぶり返すことが多いのですが、今年は比較的長く暖かさが継続しました。そして、暖かい日が続いたあと、こんどは寒い日がしばらく続く予報です。

表 昭和41年3月5~6日の東京の気温
表 昭和41年3月5~6日の東京の気温

過去には最高気温が前日比でー15度

昭和41年には3月5日は低気圧が発達しながら日本海を通過したため南風が強く吹いて気温があがり、東京では最高気温が21.6度を観測しました。翌6日には寒冷前線が通過したため寒気が入り、東京の最高気温が6.2度と、一日で15.4度も下がっています(表)。

3月はこのように、気温の変化が大きいことがあるので、注意が必要な月です。

気象予報士

1951年新潟県生まれ。新潟大学理学部卒業後に気象庁に入り、予報官などを経て、1995年阪神大震災のときは神戸海洋気象台予報課長。その後、福井・和歌山・静岡・東京航空地方気象台長など、防災対策先進県で勤務しました。自然災害に対しては、ちょっとした知恵があれば軽減できるのではないかと感じ、台風進路予報の予報円表示など防災情報の発表やその改善のかたわら、わかりやすい著作などを積み重ねてきました。2015年6月新刊『特別警報と自然災害がわかる本』(オーム社)という本を出版しました。

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