大阪市出身。毎日新聞入社後、大阪社会部、政治部、中国総局長などを経て、外信部デスクを最後に2020年独立。大阪社会部時代には府警捜査4課担当として暴力団や総会屋を取材。計9年の北京勤務時には北朝鮮関連の独自報道を手掛ける一方、中国政治・社会のトピックを現場で取材した。「音楽」という切り口で北朝鮮の独裁体制に迫った著書「『音楽狂』の国 将軍様とそのミュージシャンたち」は小学館ノンフィクション大賞最終候補作。
記事一覧
- 中国に行く時、知っておきたい「どんな個人情報が狙われるのか」
ニューヨーク・タイムズが中国の監視技術に関する独自取材の結果を伝えた。顔認識技術やスマホ追跡、DNAデータベースなどが列挙され「中国の個人情報収集の野望は知られていた以上に広範囲」とみている。
- 中国が狙う南太平洋とインド洋の“不動産”、地図に落としてわかったこと
中国の勢力拡大の野心を印象づける動きが5~6月、カンボジアと南太平洋で確認された。形式的には地域開発への協力だが、この二つの動きに関連した国々を地図上に落としてみれば、中国の思惑が可視化される。
- 各国外交官が驚いた北朝鮮新外相・崔善姫氏の「下剋上」エピソード
北朝鮮で新外相に抜擢された崔善姫氏は2000年代、その姿を最も露出した北朝鮮外交官といえる。強面の側面もあり、金正恩総書記の「強対強」姿勢を体現したような人物といえる。
- 中国のトップエコノミストが台湾関連で漏らした本音
中国政府系の上級エコノミストが最近、「米国がロシアに向けたような制裁を中国に科すなら、台湾積体電路製造(TSMC)を手中に収めるよう中国当局に提言した」と明らかにし、波紋を呼んでいる。
- 「新型コロナ拡大」は北朝鮮に核実験を思いとどまらせるか
北朝鮮は2年3カ月にわたって一貫して強調してきた「コロナ感染者ゼロ」の主張を転換、ついに感染者の存在を認めた。これを機に北朝鮮はワクチンを受け入れるのか。さらに核実験のプロセスに影響はあるのか。
- ロシアのウクライナ侵攻は「3つの重大な点で北朝鮮の核の脅威を高めている」
ロシアのウクライナ侵攻を「好機」とみて、北朝鮮は弾道ミサイルの発射実験を繰り返している。「米国のミサイル防衛システムを圧倒できる兵器の開発」という目標を鮮明にしており、今後も兵器開発を加速させる。
- 米国主導の枠組みに対抗、中国が組むパートナーはどの国か
米国主導でロシアに対する経済制裁など圧迫が続く。この包囲網を目の当たりにした中国は、これに対抗する自国主導のネットワークを果たして構築しようと考えているのか。
- 台湾が中国に攻撃されても米国はウクライナ危機と同様、軍を送らない。しかし……
ロシア軍の侵攻を受けるウクライナが、米国などから次々に軍事支援を受けて抵抗を続けている。台湾の武力統一を念頭に置く中国とそれに構える台湾、さらに米国は、ウクライナ情勢から何を学び取っているのか。
- 金正恩氏と、あの名物アナ、やはり特別な関係
北朝鮮の労働新聞が14日、金正恩総書記と、朝鮮中央テレビのベテラン女性アナウンサー、リ・チュニ氏のやり取りを書いた興味深い記事を掲載した。
- 中国の約束「ウクライナに核攻撃の危険があれば助ける」の本気度
ロシアによるウクライナ侵攻が長期化するなか、「ウクライナが核による攻撃を受けた場合、中国が安全を提供する」という習近平国家主席の約束に改めて焦点が当てられている。
- 金正恩氏の方程式「我々を放置すれば潜在的危険高まる」――核への執着、ウクライナを意識か
北朝鮮はICBM発射に踏み切り、モラトリアムに終止符を打った。ウクライナ情勢への対応を迫られる米国に「もう一つの危機」を見せつけた。米側の反応次第では次の軍事デモンストレーションに踏み切る恐れもある。
- 台湾が猛烈に研究する「ロシア侵攻に対するウクライナの抵抗」策
ロシアの侵攻によるウクライナでの被害が深刻化するなか、今回の事態を中国と台湾の状況に重ね合わせて語られる例が増えている。ウクライナの現状を、台湾側はどう見つめているのだろうか。
- 北朝鮮が核・ICBMで連続挑発が間近に――ウクライナ危機と韓国の政権移行を「揺さぶりの好機」
北朝鮮が最近、核実験、ICBM発射のモラトリアム撤回する手順を踏んでいる。ロシアのウクライナ侵攻で手いっぱいの米国や、政権移行期に入った韓国に揺さぶっているようにみえる。
- 世界人口の71%が「独裁に分類される国に住む」という衝撃
国際社会を大きく「民主主義」対「独裁」の構図で見た場合、人口の合計はそれぞれ「23億人」対「55.6億人」となる。世界の多くが「独裁」側に住んでいるということになる。
- ロシアのウクライナ侵攻のタイミング、やはり中国は察知していたのか
ロシアによるウクライナ侵攻時期について、中国が事前に察知していた可能性が報じられ、波紋を広げている。北京冬季五輪のムードを台無しにしないようクギを刺していた可能性が浮上している。
- 北朝鮮はロシアと“同じ世界”を見ている
ロシアのウクライナ侵攻で緊張が高まるなか、北朝鮮は27日早朝、弾道ミサイル発射を強行した。米国はウクライナ情勢への対応で手が回らない状況にある。北朝鮮はその隙を突いて米国を圧迫しているように見える。
- 対ロシア強力制裁、でもやっぱり出た「中国が手助けするので意味はない」という懸念
ロシアがウクライナ侵攻を本格化させるなか、中国がロシアの“後ろ盾”になっているという疑念が出ている。ロシアへの制裁論議のなかで「中国がロシアに命綱を投げる準備を終えた」と報じられているためだ。
- ウクライナ危機で気まずい中国、「米国が新型コロナと同様に偽情報」で批判かわす
ウクライナ情勢が緊迫するなか、中国が微妙な立ち位置にいる。ロシア支持を強調する半面、地域の不安定化を懸念する立場から自制を求めている。一方で米国批判は強めており、コロナや人権で反論を試みている。
- ウクライナ危機に緊張しているのは中国か台湾か
ウクライナに神経をとがらせているのは中国と台湾だ。ウクライナに対するロシアの圧迫に対して、米国を中心とする西側諸国がどれほど強硬に反応するかが、中国の台湾に対する行動の変数になっているためだ。
- 新型コロナ「コウモリ女」と似たような幕引き――中国テニス彭帥さんへのインタビューに価値はなくなった
中国の女子プロテニス選手、彭帥さんをめぐる問題で、仏メディアが7日、彭さんへのインタビューを掲載した。IOCも声明を出して、彭さんがバッハ会長と会談したと伝えた。いずれも「疑惑」を否定する内容だった。
- ワクチンと経済協力によって北京五輪開会式に引き寄せられた強権指導者
北京冬季五輪の開会式には、中国からの招待に応じた国家元首らがスタンドに姿を現した。米国などが政府使節団を派遣しない「外交ボイコット」を打ち出すなか、開会式に現れたのは、やはり長期政権の指導者だった。
- 「いくら制裁を加えても北朝鮮は草を食べて生きながらえる」
北朝鮮がミサイル実験を繰り返すなか、米国ではバイデン政権の北朝鮮政策を懸念する声が上がる。制裁強化にも動じることなく、金正恩氏は兵器開発を加速させ、その標的が米国であることをあからさまにしている。
- 北朝鮮が核・ICBM「一時停止」撤回示唆……また一歩近づいた「ロケットマン」のころの空気
北朝鮮は19日の会議で、米国との間の「信頼構築措置」を全面的に見直すと表明し、核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射のモラトリアム(一時停止)の撤回を示唆した。
- 北朝鮮がミサイルで連続挑発、次第に近づく“ロケットマン”のころの空気
北朝鮮が17日朝にも弾道ミサイルを発射し、朝鮮半島情勢が緊張してきた。北朝鮮の挑発行為に米国が呼応して圧迫している様子が明確に浮かび上がり、米朝関係が「強対強」モードに入った可能性を示唆している。
- 北朝鮮のミサイル発射現場に金正恩氏、金与正氏の兄妹そろい踏みの露出
北朝鮮の金正恩総書記と実妹・金与正副部長が11日のミサイル試射にそろって立ち会い、その姿が労働新聞に掲載された。金総書記のミサイル試射参観は約2年ぶり。