
西川伸一
NPO法人オール・アバウト・サイエンスジャパン代表理事
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1948年滋賀県生まれ。1973年京都大学医学部卒業。7年医師として勤めた後1980年ドイツ ケルン大学留学。1987年熊本大学医学部教授、 1993年京都大学大学院医学研究科教授を歴任。 2000年理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター副センター長。2013年、あらゆる公職を辞し、NPO法人オール・アバウト・サイエンス・ジャパン代表理事として様々な患者さん団体と協力して、患者さんがもっと医療の前面で活躍する我が国にしたいと活動を行っている。
記事一覧
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- リベラル派の読む科学書と保守派の読む科学書
- ブレクジット、トランプ大統領誕生と続いた2016年は、様々な階層の中にも超えることが難しい溝の存在を明らかにした。この溝の深さを示す論文が発表されたので紹介する。
- 2017/4/28(金) 10:07
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- 「育メン」の進化
- 母親のミルクで育つ哺乳類は、母親のケアなしには育たない。この絶対的母への依存性のせいか、男性の子育てへの参加は珍しい。こんな「育メン」のルーツを探った論文がNatureに発表されたので紹介する。
- 2017/4/22(土) 11:35
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- 動物保護とハンティング
- 英国王室は野生動物保護に熱心だが、保護区でも密猟は後を絶たない。野生動物絶滅を即している最大の要因がハンティングであることを示した論文がScienceに掲載されたので紹介する。
- 2017/4/21(金) 11:04
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- 基礎研究と応用研究をどう評価すべきか?
- 限られた予算で基礎研究と応用研究のバランスをどう取るかは、先進国政府が共有する悩みの一つだ。重要なのは、大きな科学技術助成方針を調査に基づきアドバイスできるシンクタンクだが、これが我が国にはない。
- 2017/4/16(日) 9:27
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- サプリメントの思わぬ危険性(メチル基ドナーは父親を介して子供の記憶力を低下させる)
- DNAメチル化は遺伝子の働きを調節する重要なメカニズムだが、胎児期に母親の食を通して異常が起こりやすい。その上に今度は、お父さんの食事も、胎児のメチル化パターンを変化させるという論文が発表された。
- 2017/4/12(水) 8:19
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- 老いと眠り
- 60歳を越してから眠りのパターンが大きく変わったことを実感する。この感覚を丁寧に説明してくれている総説に出会ったので紹介する。
- 2017/4/9(日) 8:05
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- ビタミンCによるガン治療
- ビタミンCは最もポユラーなビタミンだろう。活性酸素を抑えて、細胞を健康に保つ働きがあることは多くの人が知っている。これに加えて、最近大量のビタミンCがガンを抑制することがわかってきた。
- 2017/4/7(金) 11:07
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- "I" と "We":個人主義と村社会
- 心理学研究紹介の最後は、ワクチン接種を受けるかどうかという日常の決断を扱った研究だが、個人主義と集団主義について考えるいい機会になった。
- 2017/4/3(月) 9:29
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- トランプ演説での「You」の使い方:「You」に見る「個別」と「普遍」の2義性
- 心理学第二弾はYouという単語が表す意味に関する論文だ。この論文の出だしはなんとトランプ演説の引用から始まる。そして読んだ後、なぜトランプ演説が支持された理由を納得した。
- 2017/4/2(日) 10:55
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- 「多い・少ない」と「数」の違い
- 3回にわたって「抽象性」「普遍性」「利他性」など高次脳機能の心理学論文を紹介する。第一弾は、「多い・少ない」の感覚と、数字を理解する脳領域が異なることを示した論文を紹介する。
- 2017/4/1(土) 7:31
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- 脂肪細胞の眼内移植により視力が失われた
- 世界初iPS由来細胞の移植治療としてメディアに大々的に紹介された、万代、栗本、高橋らの研究論文と同じ号に、「幹細胞クリニック」を標榜するいかがわしい幹細胞治療の危険性を告発した論文が掲載されている。
- 2017/3/24(金) 10:29
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- ミツバチ(マルハナバチ)の高い学習能力(春休みの話題)
- 本能と学習を区別するのは難しい。最近、ミツバチの一種、マルハナバチが他人の行動を見て学習できる事が明らかになった。
- 2017/3/20(月) 8:54
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- モバイルヘルスは科学になりうるか?
- スマートフォンの所有率は70%を超え、すぐ一人一台の時代がくるだろう。スマフォから得られるデータは科学性がないという批判を理解した上で、スマフォから信頼おける医療データを得るための試みが進んでいる。
- 2017/3/18(土) 12:09
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- 記憶力増強法を脳科学で検証する
- できるだけ多くのことを覚えるための方法は古くから考案されて、実際に効果を上げている。この方法の有効性を、物覚えのチャンピオンの脳と比べて確かめた論文が現れた。
- 2017/3/17(金) 11:34
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- ミトコンドリアゲノムが明らかにした母系の土着性(オーストラリア原住民アボリジニ)
- 白人による狂気の人種差別と虐殺により絶滅寸前まで追いやられた悲劇の民族アボリジニは、オーストラリアで独自の五万年の歴史を持っている。その歴史がゲノム考古学によりあきらかになりつつある。
- 2017/3/13(月) 5:17
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- ネアンデルタール人との性的交流が私たちにもたらしたもの
- ネアンデルタール人との性的交流により私たち現代人のゲノムに残された多くの遺伝子は、今も私たちの体の中で働いている。この働き方を調べた論文が先月ワシントン大学から発表された。
- 2017/3/12(日) 8:43
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- 歯石のゲノム考古学は可能か?
- 先週古代人のゲノム(DNA配列解読)解析についての論文が相次いで発表された。今日から3回にわたって紹介する。
- 2017/3/11(土) 9:30
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- 世界で初めて「補聴器の買い方」が米国で検証された
- 補聴器の買い方を医療統計学的に厳しく検証した論文が発表された。これから買おうと思っている人は参考にして欲しい。
- 2017/3/10(金) 12:13
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- 最初の生物の姿を求めて:II 最古の生物を計算してみる
- 40億年前の出来事を実験的に再現することは困難だ。代わりにこの困難をコンピュータで克服しようとする研究が進んでいる。
- 2017/3/6(月) 5:16
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- 最初の生物の姿を求めて:I 40億年前の細胞の姿
- 地球最初の生物(LUCA: last universal common ancestor)を求めて研究が進んでいる。先週NatureとCellに相次いで論文が発表されたので紹介する。
- 2017/3/5(日) 6:27
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- 一回の大腸ファーバースコープ検査で大腸癌をどの程度予防できるのか。
- 大腸ファイバースコープは、便の潜血検査をはるかに凌駕する大腸癌早期発見の切り札として考えられてきた。この検査を早期発見だけでなく、大腸癌発症の予防手段として効果を確かめた論文が発表された。
- 2017/2/27(月) 9:57
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- 21世紀の「匂い」がする面白い研究
- 今の所リアルタイムの匂い記録装置はない。結局頼るのは言葉による表現だ。匂い物質の感覚が言葉の表現に至るまでの過程を人工知能で結ぼうとする面白い研究を読んだ。
- 2017/2/26(日) 10:20
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- 肥満税を考えてみる
- メタボ対策に各国は知恵を絞って様々な対策を講じているが、結局は個人の節制努力に依存しており、笛ふけど踊らずで終わる。これを克服するため、メタボ食品に税金をかける肥満税が、各国で始まっている。
- 2017/2/25(土) 15:22
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- 自閉症と脳細胞の増殖
- 自閉症では脳細胞が少し余計に分裂して、場所によって脳が少し大きなることが、幾つかの研究で示され始めた。これが何を意味するのか少し考えてみた。
- 2017/2/24(金) 15:30
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- 大麻の青少年への影響
- 娯楽目的のマリファナの個人使用を認める国や州が増加している。しかしマリファナの脳構造や機能に対する悪影響を示す論文は多い。
- 2017/2/18(土) 11:51