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青森期待のブランド米「青天の霹靂」を食べてみました

成田崇信管理栄養士、健康科学修士
(写真:アフロ)

青森県期待の新ブランド米「青天の霹靂」

米どころの東北地方ですが、日本穀物検定協会の特A評価を受けていなかったのは青森県だけでした。悲願の特A評価をもらい、ついに今秋全国デビューを果たしました。米の専門家ではありませんが、青森県在住の管理栄養士としてはそのお味は気になるところです。我が家でもようやく手に入れることができましたので、早速レビュー(?)をしてみたいと思います。

青天の霹靂
青天の霹靂

■外見比較

まずは炊く前の見かけを比較。

同じ青森県産米である「まっしぐら」と比べてみましょう。

青天の霹靂米粒
青天の霹靂米粒

上が青天の霹靂で、下がまっしぐら。

まっしぐら
まっしぐら

まっしぐらも粒は比較的揃っておりますが、青天の霹靂はそれ以上に大きさが均一に見えます。品質はよさそうです。

袋の中を覗いても、質の悪い白い米や胴割れしていものも少なく、生産農家が非常に気を使っていることが伺えました。

■いよいよ炊いてみる

青天の霹靂は炊き方で大きく食味がかわってしまうと聞いておりましたので、何通りか試してみました。

炊きあがり
炊きあがり

この写真のご飯は以下のように炊いたものです。

・ボウルに2合米を入れ、冷水でゆすぎすぐに水を捨てる。

・水を入れ、手の平で握るように米をこすり洗いで5秒位して水をながす。

・水を変え3回おこなう。

・通常量の水よりやや少なめに水を入れる。

・IH炊飯ジャーで65分炊飯。

炊きあがり画像を見て分かる通り(?)、一粒一粒がしっかりとしておりますね。さて、お味はどうでしょう?

■うん、美味しい

一口含んでみる。

「うん、美味しいな」

米粒一つ一つがしっかりとしていて、モチのような弾力を感じます。噛んでみると芯があるわけでなく、やや強めの粘りがあり、バラバラにならずにまとまるような感じでしょうか。

噛んでいくと口の中にほのかな甘味を感じます。

少し冷まして食べてみます。イマイチなお米だと冷めるとデンプンのザラザラ感が出てしまうんですよね。

「あまり変わらないな・・・」

冷めてもモチモチ感が残っております。こういうタイプのお米はおにぎりにしても美味しいんですよね。

この炊き方の他、浸水してしばらくおいてから炊く、水を通常量で炊くなどをしてみました。浸水時間が長いと柔らかく粘りを強く感じましたが旨味は感じにくかったです。通常量の水の場合は新米だったので柔らかくなってしまいましたがまっしぐらの新米に比べてもねっとりとした感じになりました。写真のお米の炊き方が一番旨味を感じましたが、色々と工夫の余地がありそうです。

炊き方で味が変わるという話はこういうことなのかな、と思いました。

■総合評価

品質もよく、食感、味ともに十分美味しく、さすが特A米!といったところでしょうか。

今回買ったお米は2kg入で1100円位(5kg入りは2400円ほどで販売されていました)ですので、お値段も他県の有名ブランド米と同程度でしょう。東北や北海道には「つや姫」や「ゆめぴりか」などすでに全国的な評価を得たブランド米がありますが、「青天の霹靂」がそこに割って入ることができるのか、今後に注目したいと思います。

(ちなみに、筆者は「つや姫」のファンだったりします)

管理栄養士、健康科学修士

管理栄養士、健康科学修士。病院、短期大学などを経て、現在は社会福祉法人に勤務。ペンネーム・道良寧子(みちよしねこ)名義で、主にインターネット上で「食と健康」に関する啓もう活動を行っている。猫派。著書:新装版管理栄養士パパの親子の食育BOOK (内外出版社)3月15日発売、共著:謎解き超科学(彩図社)、監修:すごいぞやさいーズ(オレンジページ)

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