「入れ替え戦中止」に物申す! バレーボール・Vリーグの決定に北の大地から異議を唱えた男・池田憲士郎氏

バレーボールVリーグ・ヴォレアス北海道の池田憲士郎代表。

『無観客から一転、中止を言い渡されたんです。ずっと入れ替え戦の準備をしてきたのに…』

日本にとって決して忘れることがない日、3月11日。

9年前の出来事は人々の記憶に、この国の歴史に残り続ける。そして2020年の同じ日、高校野球史に残る決定が下された。第92回センバツ高校野球大会が史上初の中止となる発表がなされたのだ。出場が決まっていた球児が決定を聞いた後、グラウンドの隅で涙する姿がTVやネット映像で流れ、多くの日本人やスポーツ関係者が胸を打たれた。開幕の約一週間前という直前、しかも想像していた「無観客試合」ではなく「中止」だったからだ。長崎県諫早市の創成館・稙田(わさだ)龍生監督(56)の「見えない敵に負けた」という言葉は、野球やスポーツファンの頭からしばらく離れることはない。

実はまったく同じ事態がバレーボール・Vリーグにも起こっていた。

リーグ1部と2部の入れ替え戦が当初は「無観客開催」だったにもかかわらず、突然「中止」となったのだ。しかも、センバツ高校野球と違って、ほとんどのメディアには登場せず、多くの人々は今もこの事態を知らないままでいる。

だが、この「中止」に毅然と“NO”を突きつけた男がいる。

池田憲士郎氏。

今回の入れ替え戦で2部から這い上がってきた1部への挑戦者、北海道旭川市を拠点とする「ヴォレアス北海道」を運営するVOREAS,INC.の代表を務める。

北の大地からの雄叫びは、どのようなものなのだろうか。

今回の現状認識を広めるため、また事態打開のため、急遽東京へやってきた池田氏に話を伺ってみた。

どういった経緯だったのか

盛り上がるVリーグ・ヴォレアス北海道の試合。ファンも関係者も自治体も、入れ替え戦を楽しみにしていた。(提供 VOREAS,INC.)
盛り上がるVリーグ・ヴォレアス北海道の試合。ファンも関係者も自治体も、入れ替え戦を楽しみにしていた。(提供 VOREAS,INC.)

ーまず、事実確認をさせて下さい。当初は無観客試合での入れ替え戦が「中止」に至った経緯を教えていただけますでしょうか。

池田 まず、多くのメディアに注目いただきありがとうございます。ですが、本来はこのような話題で注目されることは本意ではありません。入替戦で今までの積み上げてきたすべての成果を、これまで関わっていただいたすべての方々へご報告したかったんです。

僕らは本当にバレーボールが好きで、地元の北海道が大好きなんです。大好きなスポーツで、大好きな北海道を盛り上げたい。ただ、ただそれだけなんです。ところが、今回やっとの思いで掴んだ機会が目の前から突然消えてしまった。その事実を一人でも多くの方に知ってもらいたいんです。

ー今回経緯を時系列で教えていただけますでしょうか。

池田 はい。では流れに沿って説明していきます。

以下は主に降旗雄平GMがリーグとやり取りした内容となります。

(*筆者がインタビュー後に整理)

●2/13木 19:00

Vリーグ機構/競技運営チームよりメールが届く。

主に訪日外国人旅行者への情報提供という観点での指示。

トップリーグ連携機構経由での関連省庁からの新型コロナウイルスの注意喚起情報の共有のための通知。

●2/20木 11:13

Vリーグ機構/代表理事通達(メール) 第1報

資料Vリーグ機構の新型コロナウィルス感染拡大に対する基本方針・対策等

ヴォレアス北海道の最終戦である帯広市でのホームゲームについても、資料通達に沿って、それ以上の感染防止策を社内で独自に協議し、実施計画を作成。

当時まだ感染経路、予防方法がはっきりしていないと記憶してましたが、選手、スタッフの中で感染者が一人でも出た際に敗戦決定、大会経費の弁済義務、との表記には驚きました。

※当通達を受けて、チーム練習における一般公開を自粛させていただくよう指示しました。

練習会場・試合会場を含め、チーム関係者との握手やハイタッチ、写真撮影を行わない旨を発表しました。

2/22-23の東京稲城市においても同様の対応をさせていただきました。

●2/25火 18:36

Vリーグ機構/代表理事通達(メール) 第2報

前述の2/20の通達に対し対応要請の追記。

・ホームゲーム開催時のお客様との接点について

・選手導線等の確保、選手によるサポーターへの対応統一の周知徹底依頼

・V公式の主幹試合(Vファイナル)開催において、希望者における返金手続き実施

●2/26水 17:08

Vリーグ機構/代表理事通達(メール) 政府方針を受けてVリーグの対応について

・V1男子ファイナルステージ無観客試合での開催について

・V2男子残り試合である須坂・帯広・津大会の中止(実施見送り)について

・近日中に緊急理事会を招集し決定

・Vチャレンジマッチについての議論および通達は電話を含めてなし

●2/27木 11:00頃

Vリーグ機構→ヴォレアス/電話

・2/28金に、臨時の理事会を開催するとの電話連絡

・今後のレギュラーラウンド実施に関してヒアリング

●2/27木 17:00頃

ヴォレアス→Vリーグ機構/電話

・3月及び4月におけるレギュラーラウンド開催場所の代案提示

・入替戦の実施要請(とにかくやって欲しい、代案や会場確保に協力する旨のメールを送付、返信なし)

●2/28金 16:00頃

Vリーグ機構→ヴォレアス/電話

緊急理事会の終了後、理事会決定事項について電話連絡

・2/29-3/1、3/7-8の大会中止によるリーグ打切り

・3/14-15チャレンジマッチの規模縮小・無観客での開催

●同日 16:44

各チームへの一斉メールを受信し、お手元の「緊急理事会での結論について」に記載されている内容を目にしました。

(2)に記載の、「ただし、今後国内での、、、」という一文については、このメールにて知り、すぐに電話にてVリーグに対し、この文章に対する意見を述べさせて頂きました。

その内容は「状況は理解するものの、可能な限りの規模縮小を含めた対応を行い、リスク回避を徹底した上での開催を強く求めること」「当期間に拘らず、万が一の場合には、日程変更等による大会開催の要請」です。こちら返答なし。

その後、3月に入り、大会開催に向けての実務レベルでの各種調整を行いながら、Vリーグとのやり取りがありました。

●3/6金

13:30頃

事務局長からの電話で、堺市の体育館で開催ができない可能性があり、別の体育館をあたっている旨、1日前倒しての関西圏での開催は可能か、関西圏の全ての体育館をあたっているが、行政としてNGの可能性が高く(実際のアクションについては不明です)、実施が難しい等の説明がありました。早まるのは正直困るが、中止を避けられるならやって欲しい、フライト変更など実務含めこちらも確認しますとの連絡。

17:30頃

再度の電話にて、3/14-15にての開催は不可、実施なしにする意向である旨の連絡をもらいました。

早いタイミングでのプレスリリースを望んでいる様子でありましたが、ヴォレアス北海道の意向を汲まないままの発表は控えて頂きたい旨、再度協議するお時間が欲しい旨を伝え、早急に面会を依頼。最短で10日(火)に面会可能との連絡がありましたが、週明け月曜日に再度協議させて欲しいと依頼。要望書の提出を考えている旨も伝えました。

降旗GMとも協議をして、いずれにせよ月曜日の朝の便で訪問しようと話して上京を決めました。

●3/9月

東京に到着後、

10:30 Vリーグからの一斉メールにより、12:00にプレスリリースをする旨の連絡がありました。

11:30 都内にあるVリーグ機構事務所に訪問し、事務局長に対しリリースストップの要請および再度の協議を依頼

12:00 Vリーグ機構がHPに中止を公開。

周辺4自治体の市・町長、北海道・旭川バレーボール協会連名の緊急要望書を深夜に提出。

●3/10火

地元メディアからの多数の問い合わせを受け、14時、緊急記者会見

●3/11水

Vリーグ機構から回答 

理事会決定事項とし、中止の方針から変わらず。※一部、救済措置については再考の余地有としながらも、私達からの提案が前提であり、理事会提案の権限は無く、その前段階、運営会議で理事会決議事項とするまでのプロセスを想定すると現実的にはかなり厳しい状況である。

以上です。

長くなり申し訳ありませんが、こういった流れだったんです。

正式な理事会決定ではない

3月10日、2019-20 Vリーグ・チャレンジマッチ中止決定の撤回と詳細説明を求める池田憲士郎氏。「サポーターと戦った1年は何だったのか?」と中止経緯の説明を求めた。(提供 VOREAS,INC.)
3月10日、2019-20 Vリーグ・チャレンジマッチ中止決定の撤回と詳細説明を求める池田憲士郎氏。「サポーターと戦った1年は何だったのか?」と中止経緯の説明を求めた。(提供 VOREAS,INC.)

ーこの流れを聞くと、中止のプロセスと決定が正式な理事会決定ではないのではと疑問に思いましたが。それで記者会見や多くの関係者から声が上がっているのですね。

池田 おっしゃる通りなんです。中止へのプロセスの不透明さと十分なコミュニケーションがない中で、決定が下されたことには懐疑的にならざるを得ません。

今回のような不測の事態に適用される緊急時対策規程では、関係者及び、有識者からの情報収集をする事と中止の試合に関しては原則再試合の考えが定められているにもかかわらず、先ほどご説明したとおり、延期や実施に向けた我々からの提案や意見(2/27付)に対し、リーグからは一切返信がありませんでした。そうした中、3月6日の13時半ころ突如として「大阪でのチャレンジマッチ開催が危ぶまれている状況であること」「代案として1日前倒しをしての神戸での開催を検討していること」の連絡が入りました。

航空機の手配変更という重大な調整を含む判断となるため「状況を確認して報告すること」「延期という判断がなく、この案を受け入れない場合に中止決定となる可能性があるならば、何が何でも参加できるよう調整する旨」「早計な中止決定をしないでいただきたいという改めての要望」を伝え電話終了。調整の最中であった17時半ころ再度電話がありチャレンジマッチを中止にするという連絡がリーグから入りました。わずか4時間程度です。

この決定事項に対し再度我々と協議して頂くために、3/7土にアポイントの相談をし、3/10火であれば時間が取れるとのお約束を頂いたにもかかわらず、3/9月の12:00にリーグから全国に向けて中止のリリースが流されたわけです。このような点から、リーグによるクラブとの議論やコミュニケーションのあり方に疑問を抱かざるを得ない状況です。

また、中止の決定については2月28日緊急理事会決定事項としながらも、その後の判断が代表理事会長に一任されたという議決に関する連絡もリーグからは一切聞かされていません。もちろん、緊急時対策規程第2条(2)には、「緊急協議」が「天災地変やその他の理由により構成員の参集か、困難な場合は、電話等の代替方法により議論を行い、代表理事会長が最終判断を行う」とあります。しかし、この最終判断を認否するのは第4条(2)にあるとおり緊急理事会です。第7条(4)にも「開催が不可能と判断される場合は、理事会の決定により大会の打ち切りを行う」と記載されております。

何より、2月28日緊急理事会決定の但し書き部分に対しては緊急理事会終了後の電話報告の際には知らされず、各チームへの一斉メールにて書面確認をした際に初めて知ったりしました。その直後に内容について我々ヴォレアスが再考を強く求めていること、また、2月27日に送付したメール内容が他の理事の皆さんに伝わった上でそれらを理事会で検討してくれたのかどうかについて全く明らかになっていません。また、まだこの時点では、大相撲やプロ野球のように、感染予防策を徹底した上での無観客試合といった方法も検討・実施されていたので、チャレンジマッチもそれらに倣う形で開催を検討する余地が大いにあったと思っています。

もちろん、新型コロナ対応で難しい判断をしなくてはいけない事は重々承知しています。だからこそ慎重なプロセスを経て、例えばJリーグやBリーグなど他リーグのように、リーグとしてチームとファンの為に、クラブとのコミュニケーションを大事にして欲しかったと思っております。

要望書に関する返答

今年1月26日の地元町長によるホームゲーム始球式。左が村中一徳・比布町長、右が谷寿男・鷹栖町長。(提供 VOREAS,INC.)
今年1月26日の地元町長によるホームゲーム始球式。左が村中一徳・比布町長、右が谷寿男・鷹栖町長。(提供 VOREAS,INC.)

ーバスケットボールですがアメリカのNBAでは中止の決定をしています。

池田 我々の要望書に対する返答に対しても、中止の理由に移動等による感染のリスクが書かれてありますが、そこまでの厳戒体制の姿勢をとるのであれば、他チームの練習などに対してもNBAのように中止にすべきでは?と思うのです。Vリーグ公式SNSでも各チームの練習の様子をシェア、RTされており、なんとも言えないところです。

4月以降の戦力を確保出来ない為と記載がありますが、こちらについても根拠が不明なんです。リーグでは選手の契約期間に関しては特に定めが無く、仮に4月に定めた際にチームから意見があって議論される点かと思います。仮にどちらかの意見が反映されていたとするならば、我々にはそういったコミュニケーションはなく、疑問です。

ー確かに客観的にみても不明瞭なことが多いですね。

池田 2月28日の緊急理事会決定事項にリーグ打切り理由として、3月末に天皇杯(日本バレーボール協会主催試合)がある為、日程が確保出来ないと記載があります。しかし、大会開催期間内での再試合(今シーズンですと3月15日まで)が難しいと記載があります。つまり、原則、全ての試合を大会開催期間内としながらも、中断したリーグ戦の再開については大会開催期間外での試合延期を検討している事を示唆していますが、チャレンジマッチについては開催期間内を中止理由の一つにしており、こちらも疑問が残ります。

3月末に行われる天皇杯(日本バレーボール協会主催試合)を中止にした(3月2日付)事も理由にあげられておりますが、こちらに関してはトーナメントであり男女合わせて48ものチームが同一会場に集まりますので、比較対象にはならないと考えます。

ちなみにVリーグ規約第9条「V1の資格要件」では、原則Vリーグ機構が主催するチャレンジマッチ(入れ替え戦)によって判定する。ただし、チャレンジマッチによらない場合は過去2シーズンのV2における成績が優勝又は準優勝である事を必要条件とする。とされており、2.28緊急理事会での決定にも、チャレンジマッチを中止とした場合の入替を行わないとした理由根拠が不明です。

ー本来であれば、9条但し書き以下の要件の検討をすべきではないかと。

池田 そうなんです。私達は過去のシーズンにおいて3部リーグで連続優勝、今シーズンも19勝1敗(首位との直接対決を残し、僅差2位でリーグ打切り)という成績です。V1必要条件のS1ライセンスも取得しており、検討の余地があるのではと考えます。規約によるとV1の参加資格を問う規程は9条しかなく、更にチャレンジマッチの位置付けもあくまで競技力の担保の根拠としており、チャレンジマッチが絶対の昇格条件となっておりません。但し書き以下ではチャレンジマッチを行わない場合は、過去2シーズンのV2での成績が優勝又は準優勝を必要要件としております。解釈論ですが、この2シーズンのV2での成績の根拠は競技力の担保の理由としての要件ですから、必ずしも2シーズンの成績が共に優勝、準優勝が条件ではないと考えます。必須条件であればこのような表記ではないと思いますし、実際にもこの条件以下のV1昇格の実例もありますし、当時も理事会決議事項としているはずです。とすると、絶対条件ではない事が実例から解釈できます。また、V1リーグが10チームで行う旨の規約もありません。

2月20日の通達では選手、スタッフのうち一人でも新型コロナウイルスに感染した事実が発覚した場合、無条件の敗退、試合経費の弁済など非常に重いペナルティーが提示されております。これは試合中止時の規約を参考にしていると思われますが、2月20日当時は新型コロナウイルスの対策や傾向についてまだまだ不明確な不測の事態にもかかわらず、この様な重いペナルティーが設定されている事自体に不信感を持っている人もいます。

規約に基づいて、解釈しているつもりですがやはり今回の決定に関しては疑問が残ります。

中止決定の撤回を、救済措置の検討を!

ーそれで池田さんは現在どのような活動をされていますか。

池田 我々の要望書に対してリーグより救済措置(11チームでのV1リーグ)に値する特段の合理的理由を提示するよう回答がありましたので、その資料を作成しつつ、現在のV1リーグの会場確保に支障が出ないようあらゆる可能性を見越した対戦表の作成、チームへのヒアリング等、できる限りの時間を費やしてます。ですが、ほとんど対戦カードが決まっている状況からの変更は正直、良い反応はありません。また、要望書に賛同していただいた関係各所へのお礼と状況の説明、再開を願い活動を続けるチーム、スタッフを鼓舞しつつ、お問合せ、取材していただいた各メディア様への対応、スポーツ関連有識者への相談等の活動をしております。

また、パートナー企業のサツドラホールディングスの富山社長が発起人となり、詳細説明と中止撤回のデジタル署名を開始していただいており、既にウェブでの署名にもかかわらず2,500人以上の実名での署名が集まっていると聞いております。以下のような取り組みなのです。

バレーボール、2019-20 V・チャレンジマッチ中止決定の撤回及び詳細説明を求めたい」というものですが、ご興味ある方はぜひ一度クリックしてみて下さい。

ーその活動での反響や手応えはどのようなものですか。

池田 今日現在も増え続けています。また「こういう時こそ地域の為に明るいニュースが必要、スポーツの力とはそういう事だ。」と言って下さった松岡・東川町長、「あらゆる協力を惜しまない」と言って下さった鷹栖町・谷町長、「必要であれば共にリーグへ一緒に出向きます」と言ってくださった比布町・村中町長、本当にこういった賛同者には感謝してもしきれません。

今の時代にこそ問われる、スポーツの灯をともし続ける意味

ー最後に池田さんからバレーボールファンに、スポーツファンに、多くの人たちにメッセージを頂けませんでしょうか。

池田 私たちはバレーボールをプレイすること、そして見てもらうことが仕事です。もちろん、その大前提に命のリスクがあってはいけないとも強く思っています。

しかしながら、そのリスクを0にする事は出来ません。であるならば、延期を含め限りなく0に近い状態を考えて前に進むしかないと思います。現在の世界情勢を考えると、結果論としては確かに近日中での試合の実施については難しいのかもしれません。ですが、開催に向け当事者で考え抜くこと、それもやむなしの中止であれば何らかの救済を検討していただくこと、もう一度、当時の状況での判断について再考することは、ファンファースト、興行化を進める今後のバレーボール界において必要不可欠だと思っています。

私たちはこの様な状況だからこそ、スポーツの力で少しでも明るい話題を提供すること、特に新型コロナウイルスの現状や対策で大変な思いをしている地元の北海道のために、今後も継続してそのような役目を担える努力を続けて参りますので、今後ともご支援、ご声援のほど宜しくお願い致します。最後まで私のお話を聞いて下さり、本当に感謝しております。ありがとうございます。

以上、ここまでの経緯の事実確認もあり長い記事となったが、静かに語る池田氏と裏腹にその胸の内に流れる熱いものが伝わってくる内容だった。ここ数年、国内のNF(中央競技団体)の不祥事などが続き、コンプライアンスやガバナンスが日本のスポーツ界でも問われてきたが、今回のVリーグの出来事の本質はどこにあるのだろうか。

このインタビューの後だが、3月27日バスケットボール男子・Bリーグは新型コロナウイルスの感染拡大を受け、残りの今季レギュラーシーズンや年間王者を決めるチャンピオンシップ、1部のB1と2部のB2の入れ替え戦など全試合を中止すると発表した。優勝チームは今シーズンはなく、各地区の順位も確定することとなった。また、東京オリンピック・パラリンピックは正式に延期が決まった。

同じアリーナスポーツとして、ここ数年バスケットボールとの差が生まれた感のあるバレーボールのリーグ運営。とはいえ、集団球技において男女とも五輪で金メダルを獲得した栄光の歴史を持つバレーボール。その復活は意外にもこういった国内リーグの運営が鍵を握っているのかもしれない。果たして、今回の問題はどのような解決を経ていくのだろうか。

『北の大地に新たなスポーツ文化をつくるため、ヴォレアス北海道の挑戦は続く』

(了)