株価が高騰しているFacebookが力を入れてくる(いる)だろう3つの分野

Facebookは前回の決算でモバイル広告の売上が絶好調ということがわかり、上場後からずっと低迷していた株価がぐんぐん上昇している。このモバイル戦略については以前に詳しく記事を書いたのでそちらを参照していただきたい

以前から様々な施策を試しているFacebookではあるが、投資家が一番気にしていたモバイルにおける売上という不安を払拭した今はさらに積極的な作戦に打って出るだろう。そこで、2012年から同社が買収してきた企業/サービスとこれまでの動きから、今、そして今後Facebookが強化している/するだろう3つの分野を紹介する。

1.位置情報系

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2010年、2011年ごろからFacebookはPlacesやDealsといったチェックインによるサービス提供を行ってきた。Dealsはチェックインしたお店で安く商品を買えたり、無料でプレゼントがもらえるなどクーポン的な機能だった。当時はグルーポンキラーだと少し話題になったのを覚えている。だが、公開後まもなくこれは廃止となった。

あまりいい結果が得られなかったのかもしれない。それでもFacebookは位置情報系の機能を何度か試している。

最近ではFacebook Wi-Fiというものがあって、お店のFacebookページにチェックインすると無料でWi-Fiが使える仕組みになっている。これで店側はユーザーの友達に知ってもらえるし、クーポンの通知なんかができる。ユーザーも無料でWi-Fiを使えるしデメリットはニュースフィードに投稿が流れてくるぐらいだから利用者は増えそうだ。

また、昨年5月には近くに居る友達を通知してくれるSNSのGlanceeを買収しており、このサービスの技術を活かした機能をこれから追加することも考えられる。

以上を踏まえると位置情報系のマネタイズを強化することは明白だろう。実店舗を持っていてFacebookページを運用していても、なかなか顧客に知ってもらえないという方は多いだろうからWi-Fiの設置なんかは楽でコストも低くやりやすい。さらにはユーザーの位置情報共有で近くのイベントに友達が参加してるとかの通知もできれば(ウザいと思う人も居るかもしれないが)、よりFacebookが活躍することだろう。

2.アプリプラットフォーム(主にゲーム)

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ユーザーを大量に集めるとコミュニケーションツールであれ、LINEやカカオトークを見てわかるようにゲームを提供し始めるのがいつもの流れだ。なぜかと言えば、ゲームは(特にモバイルで)金が大きく動くからだ。すでにゲームプラットフォームは持っているFacebookではあるが、今後はより力を入れてくるだろう。

その証拠にJavaScriptで作成したゲームをiOSやAndroidなど全プラットフォームに対応させるサービスであるSpaceport.ioの一部を買収して人材を獲得している。また、Parseというユーザーの認証などバックエンドの面倒を見てくれるサービスを買収しており、こちらを順調に拡大させている。

今ではParseが動かしているアプリは10万本にも昇る。Facebookの共有機能などを簡単にアプリに統合もできるようになっているからFacebookとしてはParseでの売上も成立てばそれは良いし、さらにはFacebookへの外部アプリからの投稿などが増えればよりユーザーのアクティブさが増して嬉しい。

アプリ開発者向けにツールを提供しつつ、Facebookと連携するアプリを増やせるという非常に上手いシステムである。

3.リアルタイムだけではなく人生そのもの、職業スキルなど全てのデータ

Facebookがタイムラインと呼ばれるプロフィールページのデザインを適用したことは大きな話題となった。2012年の1月に強制適用され、それまでは投稿はほぼ過去の無価値なものとなり流れていたが、タイムライン導入後は誕生から人生の節目(入学、卒業、就職、退職、転職、結婚…etc)は非常に見やすくなっている。

この変更だけでもFacebookが単に近状をシェアする場ではなく、そのユーザーごとの人生ストーリーをFacebook上に構築したいと考えていることがわかるだろう。

昨年3月にはStorylaneというユーザーの人生や考え方を物語風に投稿するサービスを買収している。タイムライン適用後の買収で、今のところそれといって大きな変化は加えられていないが、これから徐々にユーザーの人生が物語として出来上がるような施策が取られ、それをコンテンツとして楽しめるようになるのかもしれない。

Twitterではツイートを日記にまとめてくれて、それを一冊の本にまとめてくれるサービスがあったりするし、そういう需要は少なからずあるのだろう。

それに加え、仕事面でも2週間前にビジネスSNSのLinkedInのような職業スキルを入力させるテストを少数のユーザーにしていたようで、ビジネス用途(求人など)にも使えるようにもなるかもしれない。

ということで、他にも色々なプランがあるだろうが僕が見た所上記の3つの分野がこれからFacebookが取り組むと予想している。モバイルの売上はアプリの広告が評判よく、Facebookがこれからもシェアを伸ばしていくと思うが、それ以外のマネタイズもこれから期待できると言っていいだろう。

ひとまず、これからの展開も期待して注目していきたい。