保育園の延長保育・手続きと生活の変化は

延長保育は、スポットならすぐ入れるがレギュラーになるには手続きが必要だった(写真:アフロ)

保育園に春入園なら半年が過ぎた頃。保育園に慣れ、さらに夜間の延長保育を考える家庭もあるだろう。筆者が数年前に延長保育を利用するにあたって必要だった手続きや、生活の変化、遅くまでの勤務について、実情を紹介する。

延長保育(子育て支援NPOに連載した「アラフォー初めてママのときどきドキドキジャーナル」より)

●夏風邪、運動会‥盛りだくさんの3歳

秋は気持ちがいいですね。夏はいろいろと熱かったです。3歳の娘は、流行の感染症に3回もかかりました。1~2歳のときの夏かぜは高熱で、熱性けいれんが起きましたが、今年は発疹がメイン。成長して軽くすんだかと思う反面、かからない子も多いから不思議。

この夏は体調が悪いというママの話をよく聞きました。私も娘の病気がうつったり、胃腸がもやもやしたり。お盆休みはなく、病気の合間をぬって近場にお出かけ。ママは汗を流してサービスです。神社のお祭りを見て、映画館へ。水族館に行ったら行列で、イルカのショーは抱っこで立ち見。アシカと一緒に写真を撮って、夏気分は味わえたかな。

すずしくなったら保育園の運動会。無事に当日を迎えました。ダンス、かけっこ、体操、お姉ちゃんたちとの団体戦、親子競技…。3歳クラスは、ぐっと出番が増えます。2歳のころは一生懸命にかけっこして踊った娘が、余裕で走り抜け、にこにこしながらダンス。保育園の日常はほとんど見られないので、成長ぶりがわかるチャンスです。

●勤務時間「後ろ倒し」の命令が

そんな盛りだくさんの日々、ママの勤務時間が遅くなりました。残業がプラスされたのではなく、時間帯が後ろにずれた形。職場で言われてから、まず延長保育の申し込みに取りかかりました。それまでも単発の利用はしていて、保育園に電話して空いていれば当日でも大丈夫。ただ月に何回までと上限があり、費用もかさむのでレギュラー化を申請したのです。園で書類をもらい、パパママの勤務先で勤務証明を作り、また役所に提出という手順。2年前はレギュラーの枠がいっぱいで、空きが出るまで何カ月も待つと聞きました。

延長保育の時間は、自治体や園によって決まっていて、娘の通う園は午後7時半まで。その後はありません。職場で言われた時間だと、延長保育をしても間に合わない。周りの人に相談したところ、「お金を払えば、延長できるでしょ」「自費でタクシーを使うとか、かけつければ間に合うのでは」とのコメント。そんなに単純な話ではないのですが…。

迎えに行かなきゃいけない親にとっては、30分、1時間の違いが大きい。ぎりぎりにかけ込んで最後のひとりになったらかわいそうだし、先生を待たせても悪い。6時半過ぎに軽食を食べさせてくれるものの、帰宅してからごはん、お風呂、絵本を読んで、寝て…という時間がどんどんずれ込んでしまいます。ずーん、と心が重くなりました。

●3ヶ月分の勤務記録を役所に

かけ込みの日々になると、アラフォーママの体力が心配です。保育園にお迎えに行って自宅で待っていてくれるシッターさんも探しました。夜にできる人が少ないそうで、いまはお迎えは頼んでいません。預かってくれたらだれでもいいわけでなく、娘がなつくのに時間がいるし、信頼できる人にお願いしたいと模索中。費用や気持ちの面で賛否はあると思いますが、お迎えに限らず病気や緊急時もあり、パパママ以外の人手も必要なのです。

その後のことをお伝えしますね。書類を勤務先に提出し、書面ができるまで1週間はかかりました。「遅くまで働いている」証明として、3カ月間の細かい出退勤記録つき。それを保育園に出して役所に申請しても、すぐにはOKが出ません。1カ月は単発で利用。審査に通り、次の月からレギュラーになりました。料金は、月の保育料に数千円の上乗せです。

申し込むときに、保育園の園長や副園長に相談しました。事情を説明すると、「いまは枠が空いているから」「大変だけど頑張りましょう」と声をかけてもらいました。小さな変化とはいえ、親子で新しい生活を始めるわけで、話すだけでも気持ちが整理されます。

●新しい生活に慣れるまで

手続きしつつ話し合いを重ねた結果、初めに言われた時間よりは早く職場を出られることになりました。延長保育だとクラス担任と会えない日も増えるので、メモを渡してやりとり。子ども時間は朝型。夜にずれ込むのがきつく感じて、余力があれば出勤前に軽く家事をしてしまいます。夜ごはんのしたくも微妙な時間。延長の日は、おかずを作っておいたり、「きょうは買って帰っちゃおう」と心に決めたりして、無理しないようにしています。

娘はお友達と遊べるし、「きょうは延長番!」と喜ぶ日も。それでも長い時間、保育園で過ごすので、疲れて不機嫌になる日もあります。体調が悪ければ延長もできません。運動会のあと、登園停止になる病気にかかったときは、複雑な気持ちでした。延長保育で疲れがたまったのかも、大人の都合でかわいそうかなと。

●長時間労働の職場、朝型ママは辛い

今回、気になったのは、もっと遅くまで仕事がある場合。ある専門職のママは、「出張したとき、パパとお留守番の娘が泣き続けて困った。それ以来、出張や遅い仕事を控えている」と話していました。近所の会社員ママは、時間短縮勤務が終わり、残業が多いとか。パパと迎えを分担して、かなり遅くまで働く日も。ママが「そんなに仕事したくないのに」と嘆いていました。彼女の場合は残業代も出るし、責任の重い仕事をすれば昇進や評価もついてくるみたいですが、悩ましいでしょうね。

夕食を頼める保育園や、もっと遅くまで預かってくれる園もあります。親も保育園の先生も、働き過ぎかもと思いました。「長時間労働を減らそう」と声が上がる一方で、「働くママが増えたのだから、ママも遅くまで働けるようにしないと生き残れない」とのプレッシャーを感じます。遅くまで職場にいることが評価され、残業代がもらえる仕組みは変わっていません。残業の代わりに早く出勤して仕事を進めても手当は出ないので、朝型ママは切ない…。また違う厳しさを感じた、延長保育デビューでした。