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産後の体 抜け毛・生理の再開に虫歯も

なかのかおりジャーナリスト(福祉・医療・労働)、早稲田大研究所招聘研究員
産後の数カ月から半年も体の変化が続いた(写真:アフロ)

産後うつの取材をして、筆者も産後ブルーに襲われ号泣しカウンセラーに会った経験を思い出した。体も授乳に出血にとぼろぼろ。しばらくすると赤ちゃんの世話に慣れてくるが、ホルモンの変化で抜け毛がひどくなり、授乳に加えて生理が再開し貧血が心配された。産後は虫歯になりやすく、赤ちゃん連れで歯科に通った。産後の数カ月から半年に起きた体の変化をお伝えする。

産後の体3・トライ&ふらふら編(子育て支援NPOサイトに連載した「アラフォー初めてママのときどきドキドキジャーナル」より)

●「もはや産後ではない」実感は2歳

産後の体について第3弾です。いつまでが産後なのかって話ですが…。私が「もはや産後ではない」と思ったのは、娘が2歳の誕生日におっぱいを卒業してから。ママの心身が回復するには時間がかかるのです。

産後ママの恨みはよく聞きます。パパは仕事を減らして。お友達や身内なら、何が必要か聞いて。お世話を手伝い、ごはんを用意してあげてね。ちなみに夫は海外に単身赴任していました。産後の大変さを見ていないのも、問題あり。

●ヘルプの有無で疲れ方に差

さて産後3カ月ぐらいのことです。知り合ったママたちとの交流も増えました。一緒にベビー用品店に行ったり、カフェで話したり。ママたちは私より若く、元気で余裕がある。聞くと、おばあちゃんが同居か近くに住んでいて、食事を作ってくれたり、ベビーをみてくれたりするそうで。私はヘルプなし。楽しいことも、どっと疲れる。違いに驚きました。

ひとり子育ての緊張から、ぼうこうえんが気になって受診したこともあります。私の具合が悪くなったときに娘をみてもらえるように、ファミリーサポートセンターに行って登録しました。同じマンションで申し出てくれたママがいたのですが、小さい息子さんやパパの生活スケジュールに合わせて空いている時間だけという条件で、難しかったです。

●ミルクの練習、初の新幹線旅も

預けるのを想定して、娘にミルクを飲む練習をしてもらいました。おっぱい大好きの娘、哺乳瓶も渋々。母乳は大事ですが、ミルクも飲めたほうがいいですね。

夫が仕事のため帰国したときは、京都に集合。娘を抱っこして初の新幹線でした。「多目的室」を使わせてもらい、授乳や泣いたときも何とかクリア。夫は忙しすぎてホテルにカンヅメで、娘と神社に行きました。パパのぴりぴりに振り回され、睡眠不足になりました。

4カ月を前にしたころ、「3カ月たつと回復するな。産後しばらくはお風呂もきつい、家事もできなかった。やっと普通の人に戻った」と実感。時間をかけて日記などの軽い本を読めるように。それでも甘え泣き、大泣きの娘にいらいらっとする自分がこわくて身ぶるい。

家にいるとだれとも話せないから、娘としょっちゅうお出かけして疲れがたまりました。休養の日をつくると本当にリフレッシュ。夜中は授乳で寝られないので。娘と一緒に雨の音を聞きながら、お布団でごろごろ。お昼寝は、育休中の夢時間ですね。

●娘と赤ちゃんの救命講習に参加

産後の助成を利用したシッターさんは回数を減らしていました。週1回、3時間だけというときが思ったよりきつかったです。同居人もしくはヘルプしてくれる人がいたら想像がつかないかもしれませんが、1週間のうちその3時間のほかは、ママがひとりでずっとお世話し、ごみ出しに行くのも娘抱っこ。ちょっと見ててね、もできない。

「娘に何かあったらどうしよう」と心配がつのり、娘と救命講習に行ってきました。ベビーの人工呼吸や、のどにものがつまったときの対応など、お人形で練習しましたよ。

●ごっそり抜け毛、生理の再開

産後しばらくすると、ママは髪の毛が抜けます。お風呂で抜け毛の束を見て、驚きました。特に顔周りが薄くなります。久々に行った近所のヘアサロンで「そういうママは多いです。そのうち生えてきますよ」と励まされました。

さらに、産後5カ月を前にして、月経が再開したのです。私は母乳の出もよく、授乳しているうちはないと聞いていたのですが。おっぱいをたくさん出しているのに、出血まであるなんて、ふらふらです。助産師さんには、「貧血には気をつけてね」と言われました。

●母乳にいい料理、頑張りすぎ

当時の日記を見ると、自分のおかずをがんばって作っていました。煮物は切り干し、かぼちゃ、きんぴらなど。ピクルスやサラダも。娘が寝ている間にがーっと作るので、息をつめてしまいます。産前から相談していた代替療法のドクターには「元気なときにやりすぎるのよ! 深呼吸して」と言われました。でもちょっと無理すると、ママの体にいいおかずが数日分、できるのよね。

あと甘いものをたくさん食べました。それが原因のおっぱいトラブルはなかったものの、結構な量。ストレスで食べたくなったのかな。

●取りに行けない宅配ボックス

宅配の野菜が届いたら、保冷箱や段ボール箱を娘抱っこでマンションの地下まで運ばなければならず、くたくた。留守中に宅配便を地下のボックスに入れられたときも、娘抱っこで取りに行く体力もありません。

マンションの事務所にお願いし、最初は渋られましたが、「だれもいないんです」と泣き落として警備員さんに持って来てもらいました。

5カ月のとき、夫が夏休みで帰国。ベビーに慣れていない夫。3人で外食したとき、娘が居心地悪そうに泣き、ママは「がっ」と早食いしているのに、ビールの2杯目を頼んでいる夫にむかっときました。

娘にとって初めての海と温泉に行った日、ママは夜中に胃の激痛が。家族で過ごすのも、「ふだんはできないイベント」。力を入れすぎたんです。

●保育園の見学や離乳食講習へ

さらに病院の子ども向け救命講習にも行ったり、娘のパスポートを取りに行き、事前に聞いた話と違って激怒してしまったり。先のことも考えるようになって、保育園の見学に行きました。

自治体の離乳食講習は満員で、娘と一緒にマクロビオティックの講習に参加。先生におかゆの作りかたを聞いて一安心。初めてママは、おかゆに自信がなかったの。

●虫歯になりバギーのせて治療

それから、産前産後は虫歯になりやすいそうです。産後の健診でわかり、娘をバギーにのせて治療に通いました。最初に近所の歯科へ。娘の支度で遅れて行ったら怒られてキャンセルされ、出産した病院の歯科に行くことに。

ママがきゅいーんという機械でいろいろされるのがこわかったらしく、娘はマジメに30分間、泣き続けました。そして娘もママも、6カ月を迎えたのでした。

ジャーナリスト(福祉・医療・労働)、早稲田大研究所招聘研究員

早大参加のデザイン研究所招聘研究員/新聞社に20年余り勤め、主に生活・医療・労働の取材を担当/ノンフィクション「ダンスだいすき!から生まれた奇跡 アンナ先生とラブジャンクスの挑戦」ラグーナ出版/新刊「ルポ 子どもの居場所と学びの変化『コロナ休校ショック2020』で見えた私たちに必要なこと」/報告書「3.11から10年の福島に学ぶレジリエンス」「社会貢献活動における新しいメディアの役割」/家庭訪問子育て支援・ホームスタートの10年『いっしょにいるよ』/論文「障害者の持続可能な就労に関する研究 ドイツ・日本の現場から」早大社会科学研究科/講談社現代ビジネス・ハフポスト等寄稿

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