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結婚、出産、そして海外移住。桜 稲垣早希の今

中西正男芸能記者
母になっての思いを語る桜 稲垣早希さん

 アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の惣流・アスカ・ラングレーのコスプレネタでブレークしたピン芸人でユーチューバーの桜 稲垣早希さん(37)。2019年にユーチューバーの「りおなり」さんと結婚し、昨年には第一子となる長男を出産しました。母になって訪れた自身の変化。そして、海外移住への思い。今の胸の内を吐露しました。

プレゼントがグレードアップ

 今は生活の9割が育児という感じで、新型コロナの影響もありますけど、お仕事は月に5日くらいだけになっています。

 子どもは1歳半で、今はまた夜泣きがすごくてほぼ寝られない毎日が続いています。夫もフリーランスで家にいるので、夫婦で交互に寝かしつけをしているんですけど、どっちもフラフラになっている状況です。

 出産したのが2020年2月。ちょうど豪華客船内でのコロナ感染が報じられていた頃で、病院でそのニュースを見ていて退院したら周りは全員マスク姿。そんな流れでした。関西にも帰れず、親にも孫を見せられない状況になってしまいました。

 ただ、子どもができてから親への感謝がものすごく大きくなりました。思いを伝えたくても親に会えないということも加わっているのかもしれませんけど、純粋に「こんなに大変なことを私にしてくれていたんだ…」と。そして「大変だったのよ」みたいな話は一切聞いたことがなかったんです。親になってわかることがあるんだなと再認識しました。

 だから、せめてもの感謝というか「母の日」と「父の日」のプレゼントはちょっと豪華になりましたね。今まではカーネーションと焼き菓子とかだったんですけど、それが海鮮盛りとかになりました(笑)。

 子どもにどんな風に育ってほしいか。それを考えることは、自分がどう生きてきたかを見つめ直すきっかけにもなりました。改めて、自分は本当に好きなことばかりをやってきたなと。いわゆる普通の就職活動などはせず、オーディションをたくさん受けて今の仕事をやってきました。

 なので、子どもに何かやりたいことがあるのなら、それをストレートにやらせてあげたいなとは思っています。私が好きにやってきて、子どもにはこちらの気持ちを押し付けるのではズルいですしね(笑)。ただ、やる以上は真剣にやりなさいと強く伝えるつもりではいます。

仕事しかなかった人生

 あと、仕事に関しても変化を感じてもいます。これは今でも良い意味の変化かどうかは分からないんですけど、事実として心にゆとりができたと感じています。

 逆に言うと、今までは仕事しかない人生で心が常にギチギチというか、常にいっぱいいっぱいだったなと。賞レースも全部受けて、結果が出ないとものすごく落ち込んで。人間関係でもたくさん考えて。

 それが必要だった部分ももちろんあると思いますし、今でも何が良くて、何が良くないのかなんて分からないのが現状です。

 でも、家族ができて子どもを授かったことで、帰ったら受け入れてくれる場所がある。このことで心に余裕ができたというか、仕事もより一層楽しくできるようになった気がしています。

 あと、夫がユーチューバーなので夫婦でYouTubeをやっていて、自分たちが考えたことを自分たちの家で収録して、自分たちで編集して配信する。そこにほぼストレスがないことも大きいと思います。そして、それが収益にもなって生活ができている。これもリアルな話ですけど、とても大きなことだと感じています。

海外移住への思い

 結婚した頃、夫はサラリーマンだったんですけど、今は退社してフリーランスです。なので、どこでも仕事ができるので、実は海外移住の話を考えているんです。

 私がMBSテレビ「ロケみつ」のお仕事でヨーロッパを横断していたこともあって、その頃から「海外に住む」ということをうっすら考えてはいたんです。

 見える景色の範囲でしか考えないのが人間でもあると思いますし、ずっと日本にいると当然その範囲は限られます。お仕事で年単位でヨーロッパに行かせてもらっていろいろな景色を見る中で「ここで住むという人生もアリだな」と自然と思えるようになっていったんです。

 番組の企画的に人に助けてもらってナンボのルールだったんですけど、言葉も通じないし、私のことも知らないし、その番組自体も海外の人だから誰も知らない。そんな中で企画が成立するのかと思っていたんですけど、結果的にはメチャクチャ助けていただきました。

 もちろんロケなのでスタッフさんがいらっしゃいますし、安全が守られた中でのことなんですけど、一つ一つの出会いは何の予定調和もないですし、国は違っても同じ人間なんだなということをすごく感じたんです。

 結婚した時もそんなことを伝えていたんですけど、それはもっと歳を取って老後というか、ゆくゆくはというイメージでもあったんです。でも、夫もフリーランスになって状況的には動けるようになったし、それなら今動いてもいいのかなと。そうやってリアルに夫婦で話し出したのは今年になってからです。

 あと、子どもを海外で育てたい。この思いも移住を考える大きな要素になっています。結局、日本に戻ってきてもいいんですけど「日本以外でも生きていく道はあるんだよ」という感覚を身につけてほしいなと。

 エリアとしては東南アジアを中心に考えているんですけど、コロナ禍でいろいろな手続きが難しかったりもしているので、40歳の時にはもう日本にいない。そんなイメージではいます。お仕事の話も調整しないといけませんしいろいろやることはあるんですけど、気持ち的にはそう思っています。

 今までも好きなことをやらせてもらってきましたけど、これからは家族で好きなところに行って、好きなことをやって、好きなものを食べて。もちろん、それは簡単なことではないです。

 人それぞれに幸せの形はあるし、みんなに当てはまるものではないですけど、今の自分はそんなことを考えています。もちろん、やるまでにも、やってからも、大変なことはあると思います。だけど、そんな時間を過ごしていけたら本当に幸せだろうなとも思います。

 ただ一つ問題がありまして…。夫はパクチーが苦手なんですよね。東南アジアを中心に考えると、まず最初に覚える言葉が「パクチー抜きで」になるかもしれませんけど(笑)、ま、そこも含めて楽しめればなと思っています。

(撮影・中西正男)

■桜 稲垣早希(さくら いながき・さき)

1983年12月27日生まれ、兵庫県出身。2005年、NSC大阪校女性タレントコースに1期生として入学。07年にお笑いコンビ「桜」を結成する。アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の惣流・アスカ・ラングレーのネタでブレークし、08年、MBSテレビ「なまみつ」内のロケ企画「関西縦断ブログ旅」がスタート。後継番組「ロケみつ」でもロケ企画が続き、関西を中心にさらに認知度を上げる。09年に「桜」の相方がダンサーに転身し、その後はピン芸人として活動。16年にYouTubeチャンネル「桜 稲垣早希チャンネル」を開設し、ユーチューバーとしても活動を開始。18年、活動の拠点を大阪から東京に移す。19年、ユーチューバーの「りおなり」と結婚。20年に第一子となる長男を出産した。自身のYouTubeチャンネルの他に夫婦でのYouTubeチャンネル「りおなり夫婦のビログ旅」で日々の生活を発信している。

芸能記者

立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚歌劇団などを取材。上方漫才大賞など数々の賞レースで審査員も担当。12年に同社を退社し、KOZOクリエイターズに所属する。読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」、中京テレビ「キャッチ!」、MBSラジオ「松井愛のすこ~し愛して♡」、ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」などに出演中。「Yahoo!オーサーアワード2019」で特別賞を受賞。また「チャートビート」が発表した「2019年で注目を集めた記事100」で世界8位となる。著書に「なぜ、この芸人は売れ続けるのか?」。

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1999年にデイリースポーツ入社以来、芸能取材一筋。2019年にはYahoo!などの連載で約120組にインタビューし“直接話を聞くこと”にこだわってきた筆者が「この目で見た」「この耳で聞いた」話だけを綴るコラムです。最新ニュースの裏側から、どこを探しても絶対に読むことができない芸人さん直送の“楽屋ニュース”まで。友達に耳打ちするように「ここだけの話やで…」とお伝えします。粉骨砕身、300円以上の値打ちをお届けします。

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