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分厚いベールに包まれたプライベート。岡村隆史、結婚までの道のり

中西正男芸能記者
(写真:アフロ)

 お笑いコンビ「ナインティナイン」の岡村隆史が結婚していたことが明らかになった。

 20年以上、大阪でお笑いを中心に芸能取材をする中で、岡村の恋愛事情に関してもあらゆる関係者から話を聞いてきた。とりわけ、ここ数年はいろいろなエピソードも漏れ伝わってきていた。取材メモを振り返っても、いろいろな記載がある。

 ●既に立派な車を所有しているのに、それに加え、小さな車をもう一台購入。いったい誰のための車なのか…。

 ●無二の親友であるお笑いコンビ「へびいちご」の高橋智が東京に行った時には頻繁に岡村のマンションに泊まるため、わざわざ「高橋の部屋」と呼ぶ専用の寝室まで用意していた。しかし、近年は「ちょっと、散らかっているから、リビングで寝てくれる?」と高橋を家の奥の方に入れなくなった。何か見られたくないものがあるのか…。

 ●「交際相手の親御さんと食事に行く時は、支払いは親御さんに任せるべき?こちらがするべき?」といった相談を既婚者の友人にしていた。

 ●月に2回ほど仕事で大阪に戻るたびに実家に戻っているが、そのたびに「もう親も歳だし、少しでも早く安心させてあげないといけないよな」との思いを近親者に吐露。

 ●断捨離をして、環境が良い場所の物件を探している。

 ここ数年で上記のような動きがあったのは間違いないが、僕が取材する中で“異変”を感じたのは2018年秋ごろからだった。というのは、そのあたりから岡村の周囲から恋愛の話がなかなか漏れ伝わってこなくなったのだ。

 それまでは、誰かしら“仲良し”の女性がいる時ならば、上記のような話が出てくる。一方、何もないならばないで、以下のような話が聞こえてきていた。

 ●休みになると関西に戻ってきて、男飯、サウナ、マッサージ。小一時間ほど時間があったら1円パチンコ。

 ●携帯電話の写真フォルダーに入っているのは高校の同級生と東京湾で海釣りをした際の魚(マゴチ)の写真くらい。

 ●半年以上ジムにも行ってなくて、韓国でのシミ抜きも微妙に終わった。女性の影は全く見えない。

 周囲から“ある”とも“ない”とも、話が出てこない。より一層、口が重たくなっている。そのことから、結婚に向けての“真剣度”が上がっているのではと推測していた。

 ただ、それでも決定的な話は出てこない。先述の通り、20年以上、お笑いを中心に芸能取材をしてきたが、岡村の恋模様の核心部分にはいつも分厚いベールがかかっていた。

 その大きな理由は岡村自身の性格。多くの後輩芸人を引き連れて飲み歩くというようなことをするタイプでもないし、交友関係をどんどん広げていくタイプでもない。となると、必然的に岡村のプライベートを深く知る人間の絶対数は少なくなる。

 また、類は友を呼ぶというか、岡村がかわいがっている後輩芸人もまた非常におとなしく、内向的な性格の人が多い。そこからさらに情報が拡散するということもなく、結果、どこまでもベールが分厚くなっていくという構図だ。

 さらに、岡村の恋愛スタイルも徹底している。共通の知人を介して、過去に岡村と交際した経験がある女性に話を聞いたことがあるが、基本的に会うのは岡村の自宅。女性の影がないという自身のキャラクターを守るプロ意識なのか、家にいたとしても、窓の外などから写真を撮られたりすることがないように気遣っていたという。

 岡村=独り身というガチガチの構図から解き放たれた岡村が、これからどんな笑いを生み出していくのか。50歳にして、新しく、晴れやかなスタートラインに立ったことだけは間違いない。

芸能記者

立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚歌劇団などを取材。上方漫才大賞など数々の賞レースで審査員も担当。12年に同社を退社し、KOZOクリエイターズに所属する。読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」、中京テレビ「キャッチ!」、MBSラジオ「松井愛のすこ~し愛して♡」、ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」などに出演中。「Yahoo!オーサーアワード2019」で特別賞を受賞。また「チャートビート」が発表した「2019年で注目を集めた記事100」で世界8位となる。著書に「なぜ、この芸人は売れ続けるのか?」。

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1999年にデイリースポーツ入社以来、芸能取材一筋。2019年にはYahoo!などの連載で約120組にインタビューし“直接話を聞くこと”にこだわってきた筆者が「この目で見た」「この耳で聞いた」話だけを綴るコラムです。最新ニュースの裏側から、どこを探しても絶対に読むことができない芸人さん直送の“楽屋ニュース”まで。友達に耳打ちするように「ここだけの話やで…」とお伝えします。粉骨砕身、300円以上の値打ちをお届けします。

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