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どこまでもポジティブに。白鳥羽純を導く“前を向く力”

中西正男芸能記者
終始、弾けるような笑顔で話す白鳥羽純(2月21日撮影)

 「全日本国民的美少女コンテスト」をきっかけに芸能界入りし、CBC「High FIVE!!絶対☆バズるアスリート」、ABCテレビ「そんなコト考えた事なかったクイズ!トリニクって何の肉!?」などに出演する白鳥羽純さん(21)。フジテレビ系「とんねるずのみなさんのおかげでした」の「食わず嫌い王決定戦」に出たくて美少女コンテストを受けたという、オンリーワンの志望動機も光りますが、ここまで歩んできた原動力は全てをポジティブにとらえる“前を向く力”でした。

「食わず嫌い―」に出るために

 中学2年の時に「―美少女コンテスト」を受けてこの世界に入りました。もともとテレビが大好きだったんですけど、中でも(フジテレビ系)「とんねるずのみなさんのおかげでした」のコーナー「食わず嫌い王決定戦」が本当に好きで。

 毎回見ていて「どうにかあそこに出たい!」と。そんな中、ある回に武井咲さんが出てらして、プロフィールを見たらデビューのきっかけが「―美少女コンテスト」となっていた。「じゃ、このコンテストに出たら『食わず嫌い―』に出られるんだ」とものすごくストレートに?単純に?思って受けたんです(笑)。

 なので、もともと何か女優としての目標があったとかそういうことではなく、何も分からないところからスタートでした。だから、もちろん「こんなに大変なんだ…」ということもたくさんあったんですけど、それよりも「こんなに楽しいんだ!」と感じることの方が多かったと思っています。

全てが今の力に

 コンテストでは「演技部門賞」をいただいたので、方向性としては女優さんに向かうのかな?と思っていたんですけど、入ってから、同期でガールズユニット「X21」を作ることになりまして。

 それもまた寝耳に水というか、自分としてはどんどん「食わず嫌い―」から離れてしまうと(笑)。女優さんでもなく、ユニットということで、また思いもよらぬ方向に進みはしたんですけど、今から思うと、それも本当に大切な時間だったと感じています。

 ユニットの中には女優になりたい人、モデルになりたい人、いろいろな方向の人がいました。そして、そんなメンバーでダンスを合わせて、一つのものを作り上げる。みんなの話を聞いて、自分の話もして…。戸惑いもありましたけど、ユニットという、みんなで一緒にいる空間だったからこそ得られたことがたくさんあったと思うんです。

 そして、ファンの皆さんを前にパフォーマンスをする機会があるというのも、本当に大きかったと思います。自分の目の前にいてくださっている皆さんのおかげで、自分がこの仕事をしていられる。それをダイレクトに感じられたのも、貴重な体験でした。

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新たなフィールドで見えたもの

 そのユニットが一昨年で解散になり、昨年2月から一人での活動が始まりました。また1年目からのスタートというか、また新たなお仕事との出会いもたくさんいただきました。

 名古屋でお世話になっているCBC「High FIVE!!絶対☆バズるアスリート」という番組も去年から参加させていただいているんですけど、東海地区のアスリートを取材に行って、現場では自分一人で何役もこなします。ここでもまた、新しいことを学ばせてもらっています。

 ロケには毎回芸人さんと一緒に行かせてもらうんです。これまで「アンガールズ」の田中卓志さんや小島よしおさん、スギちゃんさんらと行かせていただきました。これも本当にありがたいことだなと。

 自分の感覚的な部分なんですけど、一人で活動を始めて、最初は肩に力が入っていたというか、常にフルパワーみたいな感じでやっていて「これでいいのかな?」という気持ちと「でも、全力でやるしかないし」という迷いがあったんです。

 けど、スギちゃんさんと初めてロケをさせていただいた時、帰りのロケバスで言ってくださったんです。

 「白鳥ちゃん、ハキハキしてて、元気いっぱいで、本当にいいね」と。

 その瞬間、驚くほど楽になったというか、間違ってなかったんだというか。何事も全力の形でも、間違いではないんだ。そんな形で背中を押してもらえたというか。そんな感覚になったんです。

 多分、というか、絶対、スギちゃんさんはそんなことを言ったことも覚えてらっしゃらないくらい(笑)、何気ないやり取りだったと思うんですけど、私としては、その一言がすごくありがたくて…。

 そうやって芸人さんとご一緒させていただく中で、ヘンな言い方になりますけど、何かしらドラマや映画の宣伝でなくても、一人のタレントとしてバラエティーに呼ばれる。いつか、それくらいの力を身につけられたらなと思っています。

 でも、今となっては「食わず嫌い―」は番組がなくなってしまったので、何とも残念ですけどね。

 もし自分が出していただけるとしたら、何の料理を出すかなぁ。でもね、実は…、好き嫌いがないんです(笑)。じゃ、そもそもダメじゃないかということなんですけど、何とか「しいて言えば…」くらいの食材を見つけて、いつの日か出られたら本当に最高です!

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(撮影・中西正男)

■白鳥羽純(しらとり・はすみ)

1999年3月10日生まれ。神奈川県出身。オスカープロモーション所属。2012年に「第13回全日本国民的美少女コンテスト」で演技部門賞を受賞し芸能界入り。次世代ガールズユニット「X21」として約6年間活動。18年にユニット解散後は個人で活動を開始。TBS系ドラマ「仰げば尊し」など多くの作品に参加。CBC「High FIVE!!絶対☆バズるアスリート」、ABCテレビ「そんなコト考えた事なかったクイズ!トリニクって何の肉!?」などに準レギュラーとして出演。今春、NHK Eテレ「短歌de胸キュン」のレギュラーも決定した。

芸能記者

立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚歌劇団などを取材。上方漫才大賞など数々の賞レースで審査員も担当。12年に同社を退社し、KOZOクリエイターズに所属する。読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」、中京テレビ「キャッチ!」、MBSラジオ「松井愛のすこ~し愛して♡」、ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」などに出演中。「Yahoo!オーサーアワード2019」で特別賞を受賞。また「チャートビート」が発表した「2019年で注目を集めた記事100」で世界8位となる。著書に「なぜ、この芸人は売れ続けるのか?」。

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1999年にデイリースポーツ入社以来、芸能取材一筋。2019年にはYahoo!などの連載で約120組にインタビューし“直接話を聞くこと”にこだわってきた筆者が「この目で見た」「この耳で聞いた」話だけを綴るコラムです。最新ニュースの裏側から、どこを探しても絶対に読むことができない芸人さん直送の“楽屋ニュース”まで。友達に耳打ちするように「ここだけの話やで…」とお伝えします。粉骨砕身、300円以上の値打ちをお届けします。

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