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「これで干されているなら、御の字」藤井隆が語る今のリアル

中西正男芸能記者
今の思いをストレートに語る藤井隆

 歌に、ダンスに、芝居にとお笑い以外にも幅広く活動する藤井隆さん(47)。2月には女優・鈴木京香さんの30周年記念CDを、今月11日にはホテル日航大阪で開催される「ボルサリーノ関好江 開運ディナー&ショー」を手掛け、プロデューサーとしての顔も見せています。プレイヤーとしてのみならず、新機軸を展開しつつありますが「テレビに出ないと『干された』と言われます。でも、これで干されているんだったら、ムチャクチャ御の字です」と正直な思いを吐露しました。

好きな人のために

 当たり前のことでもあるんですけど、昔はまず自分のことを考えていました。でも、それがいつからか、人のことを考えるようになったというか。

 そう言うと、人のために動いてるいい人!みたいになりますけど、別にそういうことではないんですよ。

 僕はすごく好き嫌いがハッキリしている(笑)。ま、そこがダメなところでもあるんですけど、好きな人のためなら頑張れる。なんなら、自分のことよりも頑張れる。そこに気づいたんです。

 若い頃から、作家さんとかディレクターさんとかと話して何かを作っていくという流れは大好きでした。得意ではないけど、そういう過程が好き。だから、それを自分ではなく、自分が好きな人のために行う。それがプロデュースということなんだろうなと。

 ただ、人のためにやる以上、そういう過程が好きというだけではダメですからね。しっかりと結果を出して、単なる好きではなく得意にしなければならない。

 じゃないと、誰も頼んできてくれませんし、何より、こちらが好きな人に逆に迷惑をかけてしまう。恥もかかせてしまう。自分が動いたばかりに。もしそうなったら、自分のこと以上につらいですもんね。好きな人ゆえに。

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開運ディナーショー

 今回、ディナーショーを一緒にやるお笑いコンビ「ボルサリーノ」の関さんとは、14~15年前からずっとお付き合いがありまして。彼女はもともと名古屋の吉本興業所属だったんですけど、東京に来られてからは「レイザーラモン」RGさんとか椿鬼奴さんとかまちゃまちゃさんとかと仲良くさせてもらってきました。

 出会った頃、僕が仕事でひざを傷めたことがあったんです。そうしたら、関さんがお見舞いとして鶏軟骨入りのつくねを持ってきてくれたんです。

 普通、差し入れだったら、ま、プリンとかゼリーとかそういうものが多い中、軟骨のつくね。ただ、話を聞くと「傷めた箇所と同じ食材を食べたら、治りが早いんですよ」という思いを込めてのことだったんです。お酒の飲みすぎで肝臓が疲れているならレバーを食べるみたいな感じで。

 気持ちのものかもしれませんけど、実際にひざが早く治っている気がしたし、他にも、旬のものを食べるのも意味があると。もちろん美味しいとか、安いとかいうこともあるけど「旬の食べ物には『次の世代に命を残そう』というエネルギーがあるんです」と。

 彼女のおばあちゃんとかお母さんの家庭料理がベースになっているんですけど、話を聞くと、一つ一つが本当に面白いなと思ったんです。そして、それを純粋に人のために、周りのためにやっている関さんの空気が本当に素晴らしいというか。

 それが13~14年前。そこから関さんも勉強されて、陰陽五行とか、そういう概念も取り入れて、料理のイベントを開催するようになっていったんです。

 その流れで、今回は周りの人の力も借りて、大阪で関さんの催しができないか。何より、僕が一緒にやりたいという思いありきで関さんにお願いして、今回の場が生まれたんです。

テレビに出ないと…

 よく、テレビ出てないと「干された」と言われたりもします。でも、思うんですよね。もしこれで僕が「干されている」んだったら、メチャクチャ御の字です。そう思えるような仕事をさせてもらっています。

 舞台とか、映画とか、今回のようなお仕事とか、テレビとはまた違うけれど、本当に有り難いお仕事だなと。

 もちろん、僕はテレビも大好きですし、テレビタレントですから「テレビに出てないと、もうダメになった」と皆さんが思う意味もすごく分かります。でも、舞台をしっかりやるならば、テレビをたくさんやることはなかなかできないし、どっちを取るじゃないですけど、そこはさんざん悩みました。

 その上で、自分の中で答えを出したことなので、もうそれでいくしかない。リアルな話、例えば、今回みたいなディナーショーの告知ということをテレビでやるといっても、そういう枠がなかったりもする。

 もう僕もフレッシュ感もないですし、安定感もないですし(笑)、ちょっとした告知で出してもらうというのも難しい。でも、そんなことももちろん考えて選んだ道なので、自分のやり方で歩いていくしかない。それは強く思っています。

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 ただ、プロデュースする側としては、今回、良かれと思って、タイトルに“開運”とつけたんですけど、今から思うと、開運!開運!と言いすぎたかなと…(笑)。

 あまり言いすぎると、ちょっとスピリチュアルというか、そういう要素が強いと思われて、その時点で「合わない」となる人もいるのかなと。もちろん、スピリチュアルなことが悪いわけでは全くないんですけど、このイベント自体が、実際、そんなスピリチュアルなものではないので、変に中身と看板が食い違ってしまったかなと。

 例えば、トマトって“ラブ・アップル”とも言われて、女性の恋愛運を上げる食べ物なんですって。ここをね、まちゃまちゃが関さんにいつもツッコむんですけど「じゃ、おめぇが食えよ!全然、恋愛運アップしてねぇじゃねぇか!」って(笑)。そういう感じで、そこをとっかかりに楽しくお話ができたらというイベントなので、変に構えず来てもらえたらなと思っています。

 こういう部分をもっと、もっと、改善していかないといけないんですけどね。ここがまさに、好きだけど得意ではないところでもあって…。僕も関さんに料理を考えてもらって、開運、そして、パワーアップしたいと思います(笑)。

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(撮影・中西正男)

■藤井隆(ふじい・たかし)

1972年3月10日生まれ。大阪府豊中市出身。高校卒業後、サラリーマンをしながら、92年にはMBSテレビ「テレビのツボ」でテレビデビュー。94年からは吉本新喜劇をホームグラウンドに活動を始める。同期はたむらけんじ、ケンドーコバヤシ、中川家、陣内智則ら。「ホット!ホット!」などのハイテンションギャグで全国区の人気を獲得。2000年には「ナンダカンダ」で歌手デビューし、同年の「NHK紅白歌合戦」にも出場する。今年2月には女優・鈴木京香の30周年記念CDをプロデュース。また、今月11日にはホテル日航大阪で開催される「ボルサリーノ関好江 開運ディナー&ショー」をプロデュースする。料理に造詣が深いお笑いコンビ「ボルサリーノ」の関が専門知識を生かしたレシピでおもてなしする催しで、藤井は司会も務める。ランチとディナーがあり、ゲストは博多大吉(ディナーのみ)、小川菜摘(ランチのみ)、「ハイヒール」モモコ(ランチのみ)、まちゃまちゃ(昼夜とも)ら。

芸能記者

立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚歌劇団などを取材。上方漫才大賞など数々の賞レースで審査員も担当。12年に同社を退社し、KOZOクリエイターズに所属する。読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」、中京テレビ「キャッチ!」、MBSラジオ「松井愛のすこ~し愛して♡」、ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」などに出演中。「Yahoo!オーサーアワード2019」で特別賞を受賞。また「チャートビート」が発表した「2019年で注目を集めた記事100」で世界8位となる。著書に「なぜ、この芸人は売れ続けるのか?」。

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1999年にデイリースポーツ入社以来、芸能取材一筋。2019年にはYahoo!などの連載で約120組にインタビューし“直接話を聞くこと”にこだわってきた筆者が「この目で見た」「この耳で聞いた」話だけを綴るコラムです。最新ニュースの裏側から、どこを探しても絶対に読むことができない芸人さん直送の“楽屋ニュース”まで。友達に耳打ちするように「ここだけの話やで…」とお伝えします。粉骨砕身、300円以上の値打ちをお届けします。

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