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「メッセンジャー」黒田が結婚を決めた理由

中西正男芸能記者
結婚を明らかにした「メッセンジャー」の黒田有(2019年1月筆者撮影)

 2月23日午後6時49分。携帯電話に着信があった。画面に表示された名前は“黒田有”。

 いつもの低い声で電話越しに伝えられた内容に、純粋に驚いた。「21日に婚姻届を提出しました。中西君にはとにかく連絡をしておこうと思って」。

 以前から交際している一般女性がいることは人づてに聞こえてきたりもしていた。しかし、ここまで独身を貫いてきただけに、結婚という選択肢を取るという発想が、こちらの勝手なイメージながら、全くなかった。それだけに、あまりにも予想外の話だったし、一瞬、冗談で言っているのかというアタマも働いたくらいだった。ただ、冷静に話し続けるトーンを聞いて、正味の報告であることを理解し、少し遅れて祝福の言葉をかけさせてもらった。

 今朝のスポーツ紙で一斉に結婚のニュースが報じられたが、婚姻届を提出してから10日以上経過してからの発表になったのには、黒田らしい思いがあった。

 婚姻届を出した翌日の22日に吉本興業の大先輩・笑福亭松之助さんの逝去が伝えられた。年齢差はあるものの、黒田も劇場などで目をかけてもらっていただけに「松之助師匠のことがあるのに、自分みたいなもんの話を世の中に出すわけにはいかない」という思いから、松之助さんの一連の流れが無事に済み、落ち着いてから発表するという形をとったのだ。

 さらに、今回、結婚の記事の中でスポーツニッポンにはお相手の女性について、黒田が「『犬神家の一族』のスケキヨ似」と周囲に話していること。ただ、それは黒田の照れ隠しで本当は長身でショートカットの似合うスレンダーな美女であるという情報が出ているが、ここにも黒田らしさが表れている。

 僕が黒田と話をした時にも同じ「スケキヨ」という表現をしていたが、出会いの経緯をよく聞いてみると、最初の出会いは2年ほど前、街で黒田が「写真を撮ってもらえますか」とのちに黒田と結婚する女性から声をかけられたことだった。

 よくあることだし「いいですよ」と撮影に応じた。そこからしばらくして、知人から「黒田さん、インスタグラムで、すごくきれいな人と一緒に写ってますね」と連絡があった。黒田はインスタグラムはやっていないので何のことかピンとこなかったが、要は、お相手の女性が黒田とのツーショットを自らのインスタグラムに載せていたのだった。

 自分ではその写真を確認できなかったので、後輩芸人に頼んでチェックしてもらうと、確かにその写真が載っていた。そこで直感的に感じたというか、こんな流れになったのも何かの縁だと考え、その後輩に言って、みんなでご飯でも行きましょうかとSNSを通じてメッセージを送ってもらった。そこからグループでの付き合いが始まり、最初の出会いから1年ほど経って交際につながっていった。

 ただ、最初の段階で女性に対して何かしら魅力を感じないと、後輩に連絡を取ってもらうという流れには当然ならない。“スケキヨ”というワードを出したのは、照れ屋の黒田らしい表現だと強く感じた。

 そして、これまで踏み出さなかった結婚という領域に進んだ最大のポイントは何だったのか。それを直接本人に尋ねてみると、それこそ、照れくさそうに、でも、しっかりと思いを明かした。

 「相手は美術系の仕事、絵を描いたりしてる人なんやけど、そこの感性があるからか、こっちがバーッと言葉を連ねなくても、スッと分かってくれるというか…。しゃべらなくても、自然と伝わる。そこの感覚が居心地が良いというか、決め手になったのは、そこやと思う」

 若手の頃から、関西お笑い界きっての“ヒール”として、先輩・後輩問わず、あらゆるイジリを受けてきたが、今から関係者が待ち遠しく思っているのが結婚式をどうするのかということ。

 もう20年近く、たむらけんじやケンドーコバヤシらから「いつ黒田さんが結婚するかは分かりませんけど、結婚式の日は、もう今からお腹が痛くなることが決まっているので、ごめんなさい、行けません」などとイジられ、黒田が「なんで、今から欠席ありきやねん!」などとつっこむのが定番にもなっていたが、実際にめでたい話が現実のものとなり、果たしてどんな晴れの場が設けられるのか。それも今から楽しみでならない。

芸能記者

立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚歌劇団などを取材。上方漫才大賞など数々の賞レースで審査員も担当。12年に同社を退社し、KOZOクリエイターズに所属する。読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」、中京テレビ「キャッチ!」、MBSラジオ「松井愛のすこ~し愛して♡」、ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」などに出演中。「Yahoo!オーサーアワード2019」で特別賞を受賞。また「チャートビート」が発表した「2019年で注目を集めた記事100」で世界8位となる。著書に「なぜ、この芸人は売れ続けるのか?」。

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1999年にデイリースポーツ入社以来、芸能取材一筋。2019年にはYahoo!などの連載で約120組にインタビューし“直接話を聞くこと”にこだわってきた筆者が「この目で見た」「この耳で聞いた」話だけを綴るコラムです。最新ニュースの裏側から、どこを探しても絶対に読むことができない芸人さん直送の“楽屋ニュース”まで。友達に耳打ちするように「ここだけの話やで…」とお伝えします。粉骨砕身、300円以上の値打ちをお届けします。

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