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「ヤングスネーク杯」優勝の「デルマパンゲ」が語る“秘策”

中西正男芸能記者
「ヤングスネーク杯」で優勝した「デルマパンゲ」の迫田篤(左)と広木英介

 ネタの音声だけを聞いて審査をするMBSラジオのお笑いコンテスト「第七回ヤングスネーク杯」(1月21日開催)で優勝したお笑いコンビ「デルマパンゲ」。ともに福岡県出身のツッコミ・広木英介(33)さんとボケの迫田篤さん(33)のコンビです。今回の戴冠をきっかけにさらなる飛躍を目指しますが、ラグビーを9年間やってきた広木さんに迫田さんが売れるための秘策も授けました。

優勝賞金の使い道

広木:賞レースというかコンテスト系で優勝したのが初めてだったので、いろいろな人から祝福の言葉をもらえたのが、本当にうれしかったですね。

迫田:ここからどんな仕事の広がりがあるのか、それはもちろん自分たち次第なんだとは思いますけど、今の時点で確実にうれしかったのは、優勝したその場で賞金の5万円をもらえたことでした(笑)。

広木:25000円ずつ2人で分けましたからね。ただ、相方は1万円を5000円ずつに分けられるような両替は絶対にしてこないだろうと思っていたので、毎日放送に着くまでに僕が両替してきました(笑)。両替をしてきたということは取る自信があった?ま、自信と言いますか、今回出場した10組の中で僕らが一番先輩だったんです。今回で4回目のチャレンジですし。過去3回は出場者の中に何組も先輩がいらっしゃった。ただ、今回は先輩はおろか同期すらいない。周りはみんな後輩。これは絶対に取らないといけない。その意味でも、最初から賞金を取ること前提で両替してきたんです。

迫田:僕も絶対に勝つと思って、公共料金とカードの支払いの紙をもってきてました。実際、帰りにコンビニで払ってタバコを買ったら一瞬でなくなりました。これが1000万円とかだったら、人生が変わる額かもしれませんが、1人25000円というのはいつも通りの生活の中で、何一つ自分がブレることなく使えるお金だったので、リアルに助かりました(笑)。

広木:僕は後輩を連れて飲みに行って、すぐに無くなりました。もちろん、やっと優勝できたのが何よりうれしかったですけどね。

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ゆりやんとの初詣

迫田:当然、今回の優勝もありがたいんですけど、僕らは漫才をメインにやっているので、やっぱり「M-1グランプリ」で結果を出すこと。これが何よりだと思っています。街を歩いていて、大阪のおばちゃんに声をかけられる。そんな存在に早くなりたいなと。

広木:やっぱり顔は覚えられたいですね。2年くらい前に、僕、ゆりやんレトリィバァと初詣に行ったんです。ゆりやんの方が5~6年後輩なんですけど、ゆりやんはすぐに気づかれて、たくさん人が集まってきて全然前に進めないんです。一方、僕はどんどん進める(笑)。僕も進みづらくなるくらいに頑張らないとなと思います。

迫田:あと、せっかくこの世界にいるので、いつかは芸能人の気分を味わってみたいですね。夜にサングラスをかけられるような存在になりたい。それをやっても文句を言われないのは“ザ・芸能人”だけでしょうから。今の立場でそれをやると、あまりにも身の丈に合っていない。あと、芸能人らしい振る舞いで言うと、休みのことをオフと呼ぶという(笑)。僕らみたいなもんがオフだなんて言うと、何を気取ってるんだとなりますから。ただ、僕らと同じくらいの若手芸人でも、普通に「今日、オフなんで」とか言ってるヤツもいるんですよ。何がオフじゃ!と。オレら、たいがいずっとオフやろ!たくさん仕事がある人が、仕事のない日をオフというのは意味の上でもサマになっているけど、今の状況で何を言ってるんだと!

広木:こんだけ意識は高いのに、売れてないんです(笑)。

すぐに売れると思っていた

迫田:最初、地元の九州から大阪に出てきた時はすぐに売れると思っていたんですけどね。僕らは同じ高校の同級生でした。在学中はそんなに接点はなかったんですけど、僕が別の同級生とコンビを組んでいて、コンビ別れをしたのをきっかけに相方と組むようになったんです。

広木:アマチュアながら「M-1」も1回戦は通過して。そこで勘違いをして「これはいけるぞ!」となりまして、大阪に出てきたんです。4月に大阪に来て、すぐに人気が出て5月にバーンと仕事して、6月には給料がドンと入ってくる。そんな青写真を描いていたので、大阪に出てきて住んだ家は、あくまでも数カ月だけの仮住まいだと思っていたので、台形みたいないびつな形の六畳一間に住んでました。

迫田:僕も百貨店に行って、8万円くらいする壁掛け時計とかを見てましたもん(笑)。ま、夏くらいにはしっかりお金が入ってくるだろうから、その時にどれを買おうかと。ただ、オーディションでも、本当に受からない。なかなか結果が出ない。九州から出てきてるので、大阪に誰も知り合いもいない。ずっと僕ら2人で過ごしていて、この時期はなかなかしんどい日々でしたね。

広木:そんな中でも、くさらないようにというか、気持ちが切れないようにというか、お世話になっている「笑い飯」の西田さんとか「スーパーマラドーナ」の武智さんが頻繁にご飯に連れて行ってくださいまして。その時間があったから、辞めるということは考えなかったですね。ただただ単純に、その時間がとても楽しい。辞めたら、こんなに楽しいお酒はなかなか飲めないだろうなと。それと、いつか、自分も後輩にこれをしてやりたい。そんな思いが背中を押してくれたところはあります。

迫田:本当にお世話になってるもんな。

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ラグビーでアピール

広木:だから頑張らないといけませんし、いつの日か自分の趣味をテーマにした番組ができるくらいまで、世に出られたらなと思います。僕の場合でいうと、小学校から高校までラグビーをやってましたし、ラグビーだとか、好きなお酒だとかで番組をさせてもらえるようになったら、本当に最高ですよね。

迫田ラグビーでいうと、今年はワールドカップも日本で開催されるし。

広木:確かにね。ただ、芸人の中でも「中川家」さんとか、すごい先輩方でラグビーをやってらっしゃった方も多いですからね。

迫田:だけど、お前のラグビーへの思いが、周りの人たちよりも上だったらいいんじゃないの?例えば、前歯をラグビーボールの形に削るとかね。「オレはこれくらいラグビーが好きなんだ!」という本気を見せる。

広木:逆に、アブナイ奴だと思われて呼ばれんて…。

迫田:いやいや、入れ墨にしたらちょっと怖いけど、歯を削ったらしっかりと根性見せられるよ。「あいつ、マジやな」となるって。

広木:なったとて、そんなヤツと仕事するの怖いわ!

迫田:知名度が追い付いてないんやから、本気を見せないと!名前もラガーマン的に“歯ガーマン”に改名して。漫才のツッコミも、手じゃなくて体ごとタックルでやるくらいラグビー色を出さないと。前歯2本をラグビーボール型に削ったら、普段の生活でも焼き鳥とか食べやすそうだし。ボールの間に串がちょうどハマって肉をしごきとりやすいだろうから。

広木:メリット少なすぎやろ!確実に、他の仕事も来んわ!

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(撮影・中西正男)

■デルマパンゲ

1985年4月14日生まれの迫田篤と、同年8月12日生まれの広木英介がコンビ結成。高校の同級生同士で、ともに福岡県出身。他の相方とお笑いコンビ「デルマパンゲ」を組んでいた迫田がコンビ別れを経て、広木を新しい相方として招き入れる。審査員がネタを音声のみで審査する異色のお笑いコンテスト「MBSラジオ演芸 第七回ヤングスネーク杯」で優勝を果たす。また、この模様は2月3日午後8時からMBSラジオで放送される。

芸能記者

立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚歌劇団などを取材。上方漫才大賞など数々の賞レースで審査員も担当。12年に同社を退社し、KOZOクリエイターズに所属する。読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」、中京テレビ「キャッチ!」、MBSラジオ「松井愛のすこ~し愛して♡」、ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」などに出演中。「Yahoo!オーサーアワード2019」で特別賞を受賞。また「チャートビート」が発表した「2019年で注目を集めた記事100」で世界8位となる。著書に「なぜ、この芸人は売れ続けるのか?」。

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1999年にデイリースポーツ入社以来、芸能取材一筋。2019年にはYahoo!などの連載で約120組にインタビューし“直接話を聞くこと”にこだわってきた筆者が「この目で見た」「この耳で聞いた」話だけを綴るコラムです。最新ニュースの裏側から、どこを探しても絶対に読むことができない芸人さん直送の“楽屋ニュース”まで。友達に耳打ちするように「ここだけの話やで…」とお伝えします。粉骨砕身、300円以上の値打ちをお届けします。

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