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「尼神インター」が語る漫才への思い

中西正男芸能記者
「尼神インター」の誠子(左)と渚

 自称、松たか子似のボケ・誠子さん(29)と男前なツッコミ・渚さん(34)の漫才コンビ「尼神インター」。昨年4月、拠点を大阪から東京に移し、高畑充希さん、土屋太鳳さんとJRAのCMにも出演するなど、一躍人気者となりました。仕事の幅もどんどん広がっていますが「いろいろな仕事をやらせてもらうようになって、今まで以上に劇場の出番を大切にするようになりました」と本業である漫才への思いを語りました。

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共演者が木村拓哉

誠子:東京に出てきて、共演する人が変わりました。関西にいた時は、お会いするのが本当に、本当に、芸人さんばっかり(笑)。ただ、東京は俳優さん、女優さんとご一緒するんですよね。この違いは衝撃的でした。いまだに、一回、一回うれしいですもんね。さらに、つい先日、初めて木村拓哉さんにお会いしまして!私らが出してもらっているバラエティー番組のゲストが木村さんやったんですけど「ホンマにこんなことあるんや…」と。

:実際に会ってどうやった?

誠子:むちゃくちゃタイプでしたね。カッコよかった!ま、今さら、改めて木村さんがカッコいいということなんて、わざわざ言うことではないかもしれませんけど(笑)、とにかくカッコよかった。あと、めっちゃ良いニオイがしました。甘いニオイ。でも、香水みたいな感じではなく、ナチュラルな甘いニオイでした…。

JRAのCM

:あとは、一つの番組とか現場で動いている方々の人数が多いなと思いますね。こんなにたくさんの方が関わってらっしゃるんだと。それで言うとJRAさんのCM。これはエキストラさんの数もすごいというか、私らの後ろで応援してらっしゃるスタンドの方々も全員役者さんなんです。すごいな、これだけの人数が動くんやと。

誠子:あれだけの人に来てもらってるんやもんね。

誠子:あと、共演しているのが高畑充希さん、土屋太鳳さんですからね。番組収録とかでテレビ局でお見掛けすることはあっても、しっかり会話することがなかったので、こちらの勝手なイメージですよ。「女優さんやし、どうせ、ツンケンしてるんやろ」と思ってたんですけど(笑)、ものすごくフラットで。勝手なイメージながら、すみませんと…。本当に、良い意味で普通に楽しくお話しをするし、ま、他の女優さんはまだ分からないですけど(笑)、少なくとも、このお二人はこちらの嫌な感じを完全に消してくれました。

ライバルが多い

誠子:いろいろな人と会えるのはうれしくもあるんですけど、ということは、ライバルが多いということでもあるんですよね。大阪の時はライバルは女芸人だけだったのが、東京には面白い女性タレントさんがこれでもかといらっしゃる。鈴木奈々さんとか、滝沢カレンさんとか、美人で面白い人がたくさんいすぎるんです!しかも、みんな女芸人くらい体を張ってきますからね…。この中で残るためには、本当に頑張らないとアカンなと。

:何か特化したものがないとダメですよね。私は芸人になるまで大工さんをやっていたので、工具系の知識とか、そういうのはしっかりとあるので、そこは勝負できると思うんですけどね。ただ、ま、フィールドがかなり限られますけど(笑)。

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核は芸人

誠子:私は友近さんにとても良くしていただいているんですけど、友近さんは今まで女芸人がやっていない領域にどんどん踏み出してらっしゃる。なので、私もいろいろなところに進んでいきたいなとは思っています。ただ、友近さんから言っていただくのが「これから華やかな仕事もやらせてもらうかもしれないけど、芸を磨かないといけない。核は芸人でいなさい」ということ。だからこそ、どれだけ忙しくても、劇場の出番はより一層、力を入れて漫才をするようになりましたし、今まで以上に舞台を大切にするようになりました。もちろん、核は芸人であり、漫才ですから「最大の目標は?」と尋ねられたら、やっぱり「M-1グランプリ」優勝です。

気になる男性

:かわいがってもらっているということで言うと、私は「とろサーモン」の久保田さんに、よくご飯に連れて行ってもらっています。ただ、この前、私と、同期の女芸人と久保田さんの3人でご飯に行かせてもらったんですけど、ちょっと異変がありまして…。久保田さんが「今まで、女芸人を入れたことはないんやけど」と言いつつ、ご自宅に連れて行ってくださったんです。もちろん、家で普通に飲んで帰っただけなんですけど、同期はその時が初めて久保田さんにご飯に連れて行ってもらった日。久保田さんとなじみが深いのは私。いったい、誰がどうなって、どういう考えで、久保田さんがその日、私らを家に連れて帰ったのか。それはいまだに分からないんですけど、ふと考えたら、最近、男性絡みで何か考えることがあったかなと思ったら、それくらいしかなくて。よりによって、唯一の男性絡みの動きが久保田さんの話というのも、何とも…やなと改めて思いました(笑)。

誠子:ま、東京に来て1年ちょっと。徐々に交友関係も増えてきたので、せっかくなら、旬ど真ん中みたいな俳優さんと付き合ってみたいですよね。ただ、それこそ、この前、間宮祥太朗君とご飯に行きまして。中目黒のバーやったんですけど、…ま、それは、一応、何かがあっても良いように、腹はくくって行きましたけどね(笑)。ただ、2時間くらい飲んで、スパッと帰りました。本当に、スパッと気持ち良く、別れて帰りました。ま、まだ一回目ですからね。さすが間宮君、紳士やなと前向きにとらえています(笑)。

(撮影・中西正男)

■尼神インター(あまこういんたー)

1984年8月6日生まれの渚と、88年12月4日生まれの誠子が2007年コンビ結成。コンビ名は渚の出身地・尼崎と誠子の出身地・神戸の頭文字からつけられた。“いいオンナ”を気取る誠子と、男前な渚のコントラストで進めていく漫才で注目され、昨春、地元・関西から東京に拠点を移す。ABCお笑い新人グランプリ新人賞受賞。

芸能記者

立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚歌劇団などを取材。上方漫才大賞など数々の賞レースで審査員も担当。12年に同社を退社し、KOZOクリエイターズに所属する。読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」、中京テレビ「キャッチ!」、MBSラジオ「松井愛のすこ~し愛して♡」、ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」などに出演中。「Yahoo!オーサーアワード2019」で特別賞を受賞。また「チャートビート」が発表した「2019年で注目を集めた記事100」で世界8位となる。著書に「なぜ、この芸人は売れ続けるのか?」。

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1999年にデイリースポーツ入社以来、芸能取材一筋。2019年にはYahoo!などの連載で約120組にインタビューし“直接話を聞くこと”にこだわってきた筆者が「この目で見た」「この耳で聞いた」話だけを綴るコラムです。最新ニュースの裏側から、どこを探しても絶対に読むことができない芸人さん直送の“楽屋ニュース”まで。友達に耳打ちするように「ここだけの話やで…」とお伝えします。粉骨砕身、300円以上の値打ちをお届けします。

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