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おばたのお兄さん、“格差婚”解消への秘策

中西正男芸能記者
先月入籍したばかりのおばたのお兄さん

 フジテレビ・山崎夕貴アナウンサー(30)と先月末に結婚したピン芸人・おばたのお兄さん(29)。交際発覚直後から格差カップルと呼ばれ、さらには、おばたさんの“オイタ”が話題になるなど、さまざまな形で話題を振りまいてきましたが、無事にゴールインを迎えました。4月から山崎アナが朝の情報番組「とくダネ!」を担当することになり、朝3時起きの山崎アナとはすれ違いの日々。ただ「こんなに僕のことを立ててくれる人はいない。本当に頑張るしかないです」とストレートな思いを語るとともに、妻のために考えている秘策も明かしました。

すごい人と結婚したんだな

 これはお付き合いをさせてもらっている時からなんですけど、こちらがしゃべったことが全部記事になるんです(笑)。どんな小さなイベントとかでしゃべったことでも、必ずネットに上がるし、それがテレビでも流れる。当然、僕なんてのは芸能界の端っこに片足を突っ込んでるくらいの存在ですけど、その僕の話が活字になるということは、フジテレビのアナウンサーさんとお付き合いをすること、ましてや、結婚するということが、いかにすごいことなのかを痛感してきました。

 それと、これは本当にありがたいことなんですけど、番組で一度もお話をしたことがないようなかなり上の先輩の方々が「おめでとう」と言ってくださったり。それを言ってくださるというのは、僕とその先輩の関係性というよりも、向こう(山崎アナ)がいかにきちんとした人付き合いをこれまでやってきたのか。その表れなんだなと。そう考えると、より一層、すごい人と結婚したんだなと感じています。

 今、一緒に暮らしてはいるんですけど、彼女が朝の番組をやっている関係で、朝3時には起きるんです。だから、夜の9時には寝る生活です。僕が仕事から帰るのが、早くて10時ごろ。完全に生活サイクルがすれ違いになるんです。本当にありがたいことに、現状、こちらのスケジュールも毎日埋まってはいますので、僕が帰ってきた時には向こうが寝ていて、僕が寝る頃に彼女が動き出すという感じです。ですから、金曜の夜か土曜の夜くらいしかゆっくり顔を合わせる時間はないですし、それも、僕が週末に地方の仕事に行っちゃうと難しい。現在のリアルな状況で言うと、実際に会っている時間よりも、「とくダネ!」を見ている時間の方がはるかに長いですね(笑)。

東京オリンピックに向けて…

 あと、よく格差婚って言われるんですけど、これは正直な話、芸人としてはある意味ラッキーなところもあるんです。そうやって言っていただいている時点で、一つ話題にしてもらっているので。ただ、相手の親御さんもいらっしゃいますし、「そんなに稼いでないの?」と思われるのも、それはそれで申し訳ないという気持ちもある。なので、ちゃんと売れて「ま、そうは言っても、ダンナも稼いでるんでしょ」と言われるくらいまでは頑張りたいです。

 そのために、もちろん分かりやすい話、ピン芸人No.1を決める「R-1ぐらんぷり」で優勝するということも狙っています。それは王道としてあるんですけど、個人的に自分の特性を見て、次のポイントは東京オリンピックだと思っていまして。これ以上ないスポーツイベントが東京にやってくる中、僕は日体大出身なので、2020年にあらゆる形で声がかかるよう、今、種をまいているところなんです。ま、日体大というのは非常に分かりやすい看板でもあると思いますし、リアルなところで言うと、大学の同級生とかがオリンピック関連の活動をものすごくやっているんです。そこのコネクションも使って、そして、コーチングだとかストレッチの資格も取得して、2年後に向けて頑張っていけたらなと。

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実践的な体を目指して!

 あと2年経っても32歳。世間的にはまだまだ若手ですし、オリンピック後にいろいろと活躍した選手がバラエティーなんかに出たりもするでしょうから、そういう選手の皆さんと対決しても「おもしろい!」となるくらい、こちらの体を鍛えておこうと思っています。

 そのために、なかやまきんに君さんとか、レイザーラモンHGさんみたいに、「いかにもいい体!」というボディーを作るのも本当にすごいことなんですけど、僕はとにかく実践的な体を作ることを目指しています。つまり、走れる体、強い体になるために、部活のトレーニングみたいなものを日々やっています。いったい、自分の職業が何なのかと思わないでもないですけど(笑)、「アスリート芸人と言えば、おばたのお兄さん」と頭に浮かぶくらい、東京オリンピックがある2年後には、そうなるように頑張りたいと思っています。

 単純に、僕がオリンピックのリポートをしていて、彼女がスタジオにいる、みたいな構図ができても、それはそれでおもしろいだろうなとも思いますしね(笑)。

僕のことを立ててくれる

 僕が早く帰った時には、マッサージとかも本当にしっかりとやってくれますし、いろいろとサポートをしてもらっています。とにかく、僕のことを本当に立ててくれるんです。一切、下げない。実に思いやりのある人だなと改めて思っています。

 ネットの書き込みとかを見ていても「山崎アナ、絶対におばたはやめた方がいい」とかいろいろ書いてあったりもするんですけど、僕としたら、そんなことが書かれている時点で彼女に申し訳ないと思う。ただ、その思いを先回りするように、向こうの方から「私は(あなたの)よさが分かっているから、気にしないでね」と言ってきてくれたり…。そういう気づかいをもらうと、こちらとしては、なんとしても頑張らないといけないと思いますしね。

 あと、ライブも観に来てくれるんですけど、何かしら、いつも褒めてくれるんです。「一番、華があったよ」「動きがよかった」とか。ただ、よく考えたら「一番、おもしろかったよ」とは言わないのが少し気にはなるんですけど(笑)、それでも、それでも、本当にありがたい話だと思います。

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(撮影・中西正男)

■おばたのお兄さん(おばたのおにいさん)

1988年6月5日生まれ。新潟県出身。本名・小幡和貴(おばた・かずき)。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。日本体育大学体育学部卒業。高校時代は硬式野球部、大学時代はラクロス部で活動。スキーでは新潟県地区強化指定選手も経験した。スキーインストラクター、体育の教員免許も持っている。東京NSC18期生。お笑いコンビ「ひので」として活動していたが、2016年にコンビ解散。その後、芸名を「おばたのお兄さん」に変えて活動を始め、小栗旬のモノマネで注目される。昨年、フジテレビの山崎夕貴アナウンサーとの交際が発覚し、今年3月29日に婚姻届を提出した。

芸能記者

立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚歌劇団などを取材。上方漫才大賞など数々の賞レースで審査員も担当。12年に同社を退社し、KOZOクリエイターズに所属する。読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」、中京テレビ「キャッチ!」、MBSラジオ「松井愛のすこ~し愛して♡」、ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」などに出演中。「Yahoo!オーサーアワード2019」で特別賞を受賞。また「チャートビート」が発表した「2019年で注目を集めた記事100」で世界8位となる。著書に「なぜ、この芸人は売れ続けるのか?」。

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1999年にデイリースポーツ入社以来、芸能取材一筋。2019年にはYahoo!などの連載で約120組にインタビューし“直接話を聞くこと”にこだわってきた筆者が「この目で見た」「この耳で聞いた」話だけを綴るコラムです。最新ニュースの裏側から、どこを探しても絶対に読むことができない芸人さん直送の“楽屋ニュース”まで。友達に耳打ちするように「ここだけの話やで…」とお伝えします。粉骨砕身、300円以上の値打ちをお届けします。

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