Yahoo!ニュース

セリエAの「1年で最も価値を高めた選手」ランキング、トップはミラン“社長” 冨安健洋は59位

中村大晃カルチョ・ライター
5月23日、ユヴェントスでの冨安健洋(写真:Maurizio Borsari/アフロ)

市場価値の測定方法は様々だ。あくまでも、ひとつの指標でしかない。それを踏まえたうえで、見る者にとっては興味深い参考データとなる。

移籍情報サイト『Transfermarkt』が先日、セリエA選手たちの市場価値を更新した。

リーグトップに立ったのは、1億ユーロ(約133億3000万円)のロメル・ルカク。2位が8000万ユーロ(約106億7000万円)のラウタロ・マルティネス、3位が7500万ユーロ(約100億円)のマタイス・デ・リフトだった。

一方で、この1年間で(正確には2020年7月1日から)最も市場価値を高めたのは、フランク・ケシーだった。「社長」の愛称を持つコートジボワール代表MFは、2000万ユーロ(約26億7000万円)から5500万ユーロ(約73億3000万円)と3500万ユーロ(約46億6000万円)の上げ幅だ。

名門ミランが復活するきっかけは、ズラタン・イブラヒモビッチの復帰だった。ただ、10月で40歳になる大ベテランは、今季のリーグ戦で出場19試合と半分にとどまっている。ピッチ上に限れば、最も安定して貢献したのが、37試合出場で13得点をマークしたケシーだった。

上げ幅ランキングの2位には、再びルカクが登場。その飛躍ぶりは周知のとおりだ。続くのも、新王者インテルの選手たち。3位がニコロ・バレッラ、4位がアレッサンドロ・バストーニだ。5位には、21ゴールで得点ランク4位につけた21歳のドゥシャン・ブラホビッチが入った。

以下、上位陣をリストアップしてみよう。

1位:フランク・ケシー(ミラン)

+3500万ユーロ(約46億6000万円)

4月10日、パルマ戦でのケシー
4月10日、パルマ戦でのケシー写真:ロイター/アフロ

2位:ロメル・ルカク(インテル)

+3200万ユーロ(約42億6000万円)

5月23日、ウディネーゼ戦でのルカク
5月23日、ウディネーゼ戦でのルカク写真:ロイター/アフロ

3位:ニコロ・バレッラ(インテル)

+2900万ユーロ(約38億6000万円)

3月4日、パルマ戦でのバレッラ
3月4日、パルマ戦でのバレッラ写真:ロイター/アフロ

4位:アレッサンドロ・バストーニ(インテル)

+2850万ユーロ(約38億円)

2月21日、ミラン戦でのバストーニ
2月21日、ミラン戦でのバストーニ写真:ロイター/アフロ

5位:ドゥシャン・ブラホビッチ(フィオレンティーナ)

+2400万ユーロ(約32億円)

4月25日、ユヴェントス戦でのブラホビッチ
4月25日、ユヴェントス戦でのブラホビッチ写真:ロイター/アフロ

6位:ロジェール・イバニェス(ローマ)

+2320万ユーロ(約30億9000万円)

2020年11月29日、ナポリ戦でのイバニェス
2020年11月29日、ナポリ戦でのイバニェス写真:ロイター/アフロ

7位:ヴィクター・オシメーン(ナポリ)

+2300万ユーロ(約30億6000万円)

5月16日、フィオレンティーナ戦でのオシメーン
5月16日、フィオレンティーナ戦でのオシメーン写真:ロイター/アフロ

8位:イスマエル・ベナセル(ミラン)

+2050万ユーロ(約27億3000万円)

4月10日、パルマ戦でのベナセル
4月10日、パルマ戦でのベナセル写真:Maurizio Borsari/アフロ

8位:ハカン・チャルハノール(ミラン)

+2050万ユーロ(約27億3000万円)

4月21日、サッスオーロ戦でのチャルハノール
4月21日、サッスオーロ戦でのチャルハノール写真:ロイター/アフロ

10位:マヌエル・ロカテッリ(サッスオーロ)

+1950万ユーロ(約26億円)

2020年11月1日、ナポリ戦でのロカテッリ
2020年11月1日、ナポリ戦でのロカテッリ写真:ロイター/アフロ

11位:ルスラン・マリノフスキー(アタランタ)

+1900万ユーロ(約25億3000万円)

12位:ピオトル・ジエリンスキ(ナポリ)

+1800万ユーロ(約24億円)

12位:テオ・エルナンデス(ミラン)

+1800万ユーロ(約24億円)

12位:ロドリゴ・デ・パウル(ウディネーゼ)

+1800万ユーロ(約24億円)

15位:イルビング・ロサーノ(ナポリ)

+1700万ユーロ(約22億7000万円)

16位:クリスティアン・ロメロ(アタランタ)

+1650万ユーロ(約21億9000万円)

17位:ラウタロ・マルティネス(インテル)

+1600万ユーロ(約21億3000万円)

17位:ドメニコ・ベラルディ(サッスオーロ)

+1600万ユーロ(約21億3000万円)

19位:ダヴィデ・カラブリア(ミラン)

+1550万ユーロ(約20億7000万円)

20位:ロビン・ゴゼンス(アタランタ)

+1500万ユーロ(約20億円)

20位:ルイス・ムリエル(アタランタ)

+1500万ユーロ(約20億円)

なお、ボローニャ所属の冨安健洋は、今回の改定で市場価値2000万ユーロ(約26億7000万円)となった。昨年7月1日からは650万ユーロ(約8億7000万円)のアップ。上げ幅ランキングでは、全体の59位タイだった。

繰り返しだが、『Transfermarkt』によるひとつの指標でしかない。万人が納得する順位ではないだろう。ただ、上記の選手たちが今季、大きく光る何かを見せたのも事実だ。その彼らが、来季はどのようなプレーを見せてくれるのか。期待したい。

カルチョ・ライター

東京都出身。2004年に渡伊、翌年からミランとインテルの本拠地サン・シーロで全試合取材。06年のカルチョーポリ・W杯優勝などを経て、08年に帰国。約10年にわたり、『GOAL』の日本での礎を築く。『ワールドサッカーダイジェスト』などに寄稿。現在は大阪在住。

中村大晃の最近の記事