今季初戴冠のユーヴェ&C・ロナウド、「決勝のスペシャリスト」がいればインテル超えの4冠も?

1月16日、ミランとのスーペルコッパを制して喜ぶC・ロナウド(写真:ロイター/アフロ)

ここまで期待を裏切らない結果を出されれば、サポーターの夢も膨らむばかりだろう。

ユヴェントスは1月16日、サウジアラビアで開催されたスーペルコッパでミランを1-0と下し、8回目の優勝を飾った。決勝点を挙げたのは、エースのクリスティアーノ・ロナウド。ミラレム・ピアニッチのアシストに頭で合わせ、自身にとってイタリアで初となるトロフィーを手に入れた。

翌日のイタリア紙がC・ロナウドを称賛したのは言うまでもない。『コッリエレ・デッロ・スポルト』は「アラビアの王はC・ロナウド」、『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は「優勝に導くゴールを決めるスペシャリスト」と、それぞれ試合レポートでCR7をたたえている。

そして、複数のメディアで散見されたのが、「このためにユーヴェは彼を獲得した」という表現だ。実際、C・ロナウドは大一番で圧倒的な強さを誇っており、ユヴェントスが大金を投じて彼を手に入れたのは、悲願のチャンピオンズリーグ(CL)優勝のために、その決定力が欲しかったからだ。

◆ファイナルで驚異の勝率&得点力

スーペルコッパは、C・ロナウドにとって13大会、29個目のトロフィーとなった。特に際立つのが、近年のファイナルにおける成績だ。『コッリエレ・デッロ・スポルト』は、2014年のアトレティコ・マドリーとのスーペルコパを最後に、C・ロナウドが決勝で10連勝を飾っていると強調した。

同紙は、C・ロナウドが決勝の27試合で20勝と勝率74%を記録しており、国際大会に限れば14試合で12勝と驚異の数字だと報じている。ただ勝っているだけではない。C・ロナウドは27試合で計19得点を決めており、特に直近の決勝7試合では8得点とゴールを量産している。

クサヴィエ・ヤコベッリ記者は、『トゥットスポルト』紙電子版の動画で、C・ロナウドが「特に大事なトロフィーが懸かった一発勝負において絶対的な保証」と称賛した。

マリオ・スコンチェルティ記者も、『Calciomercato.com』で「C・ロナウドの確実性はほかの誰よりも一段上で、とんでもない差がある。『このために彼を獲った』というマッシミリアーノ・アッレグリ監督の言葉は大きな真実」と述べている。

◆目指すは悲願の欧州制覇、そしてそれ以上?

ミランの奮闘をたたえる声も少なくないことが示すように、試合自体はユヴェントスが圧倒的な強さを見せたわけではない。

カルチョ界のレジェンド、アッリーゴ・サッキは、『ガゼッタ』のコラムで「ユヴェントスが勇気、美において度を越えることは珍しい。リーグの明白なリーダーがその価値を無視するなら、全体が発展してバラ色の未来にするのは難しい」と指摘。「向上や国際レベルで成功する正しい道と思わない」と、ユヴェントスの戦い方に苦言を呈した。

だが、今のユーヴェにとって最優先すべきは、1996年以来となる欧州制覇だ。

ジャンカルロ・パドヴァン記者は、『Calciomercato.com』で「グランドスラムのために獲得すべきトロフィーはあと3つ。だが、ほかのすべてをあきらめさせるほどの目標は一つだけだ。それが何かは言う必要もない」と、今季はとにかくビッグイヤーを獲得しなければいけないと主張している。

そしてその先に待つのは、イタリア史上初の快挙だ。アルベルト・ポルヴェロージ記者は、『Calciomercato.com』で「ディエゴ・ミリートを擁したインテルが3冠なら、C・ロナウドのユーヴェは4冠も可能」と、2010年にイタリア初の3冠を達成したインテルも上回れるはずと太鼓判を押す。

実際、ユーヴェは前半戦を終えたセリエAで唯一無敗を誇り、2位ナポリに勝ち点9差をつけて首位を快走している。コッパ・イタリアでもベスト8に駒を進めた。CLは決勝トーナメント1回戦でアトレティコ・マドリーと対戦する。

C・ロナウドとユヴェントスはこのままサポーターの夢をかなえることができるのか。実現できれば、サッキの考えとは違っても、少なくともユヴェンティーノにとってそれは「バラ色の未来」だ。

まずはキエーヴォとのリーグ再開初戦(21日)、そしてアタランタとのコッパ準々決勝(30日)で確実な歩みが求められる。