京都国際映画祭2017、開催しました。

「京都国際映画祭2017」を開催しました。

 http://kiff.kyoto.jp/

画像

写真:吉本興業公式写真

 「映画もアートもその他もぜんぶ」をスローガンに吉本興業が主催する文化産業祭で、今回で4回目を迎えます。コンテンツ横断、伝統とポップごった煮、芸人多数参加、都市全体の活用。世界のどこにもないイベント。ぼくが実行委員長を務めます。

 今年のテーマ「京都 三泊四日」。

 4日間の来場者数は33万人。映画上映本数101作品、アート作品495展示。参加アーティスト128名、アート企画35。公共施設や百貨店、映画館など31会場で展開しました。

画像

写真:筆者撮影

 開幕は西本願寺、重要文化財「南能舞台」にステージ、国宝「鴻の間」に客席を設けました。祇園甲部の芸妓さんたちが拍子木を打ち鳴らして幕開け。

 その舞台で、2つの賞の表彰が行われました。国際的な活躍を期待される俳優を表彰する三船敏郎賞。今年は浅野忠信さん。牧野省三賞は、牧野さんの孫でもある津川雅彦さんが登壇し、新藤次郎プロデューサーに授賞されました。

「牧野省三賞は新藤次郎氏が、三船敏郎賞は浅野忠信氏が受賞!京都国際映画祭」

http://kiff.kyoto.jp/news/detail/34

画像

写真:筆者撮影

 映画の目玉は、又吉直樹さんの芥川賞受賞作、板尾創路監督「火花」特別上映です。

 2016年6月からNetflixでドラマ化され世界190か国に配信、さらに同ドラマがNHKで連続ドラマとして放映されたうえ、ビッグコミックスピリッツでマンガにもなりました。そして映画化。キレのある作品です。

 主演の菅田将暉さんが舞台挨拶で釜山から「ヘリで来た」と発言されたことをぼくも拡散し、誤解を広げることに一役買ってしまいました。えらいすんまへん。

「板尾監督、菅田の釜山からヘリ移動報道を訂正「アホやと思われる」」

http://www.oricon.co.jp/news/2099001/full/

画像

写真:筆者撮影

 映像としては、京都市の持つ古いニュースの上映にぼくは惹かれました。日本で初めて映画が上映された京都、スタジオが集結した京都には豊かな映像資産があります。市民の持つ写真などの資産も豊かなはず。それらを発掘し、デジタルで発信したい。

 映像の参加+発信、これは今後の宿題です。

画像

 (山田詩帆「ステゴザウルス発見!」)

写真:筆者撮影

 さて、京都国際映画祭は、アート展でもあります。そして、デジタルの才能を発掘するイベントでもあり、国際的な文化交流の場でもあります。映画人、アーティスト、芸人、学生、お客さま、みなさんが参加して創る祭り。どこにもないその空気、もっと濃くしていきたい。

 ジャンルをミックスすることも一つの特徴です。

 映画、アート、お笑い、デジタル。今年はアニメやマンガ、ダンスやプログラミングが加わりました。ファッションや音楽の芽もあります。何のイベントかわからない。そういうイベントにしていきたい。

 タテをヨコにする試みです。

 映画祭は映画人が集まって映画をホメたり売り買いしたりするものですが、そのタコツボを排する。アニメやマンガの業界もタコツボ傾向があります。それらタテの集まりを、芸人や学生や子どもたちがヨコに軸を差し込む。大きなコミュニティ作りです。

 古都の伝統文化と、ポップカルチャー(太秦映画村、京アニ、任天堂)と、ハイテク(京セラ、ムラタ、オムロン)と、大学と、それらをごっちゃにした聖地をアピールしてまいります。

画像

(中村真鈴「こわしてつくろう」)

写真:筆者撮影

 これは105年にわたってメディアを軸に展開してきた吉本興業が「街」に進出するイベントでもあります。バーチャルからリアルへの展開。京都の東西南北あちこちの場で繰り広げました。南は京都駅前広場、今年新しくなった京都タワー、中心地のデパート藤井大丸、平安神宮前の岡崎公園、北は植物園。

 そしてメイン会場は、四条木屋町上ルという絶好の立地「立誠小学校」の跡地。現校舎は90年の歴史を持ちますが、リノベーションのため今年が最後の使用となります。

画像

写真:筆者撮影

 今年からアニメも仲間入り。アニメ100年ですから。そして京都はアニメの聖地ですから。

「夜は短し歩けよ乙女」の木屋町界隈ではぼくも酩酊し、京大学園祭ではぼくも暴れました。

「けいおん!」の修学院駅を毎日通り、JEUGIAでギターを買って少年ナイフのレコードを作りました。そんな個人的思いもアニメに詰まった町ですから。

 そのアニメ聖地をテーマとするシンポ、基調講演を行いました。

「元・立誠小学校 講堂でシンポジウム『京都から考えるアニメ×伝統文化×ツーリズム』~アニメと京都にできること~開催!」

 http://kiff.kyoto.jp/news/detail/63

画像

写真:筆者撮影

 そして、マンガも参加です。原作開発プロジェクト・マンガ部門授賞式。全世界を対象にマンガの才能を集めるコンテスト、463作品の応募がありました。特別審査員は竹宮惠子京都精華大学学長。アーティスト鉄拳さんもご一緒です。台湾の銀甫さんがグランプリを獲得しました。

 竹宮さん「ネットで見られて、世界中から応募がある。日本のマンガに関心を寄せているからだ。その土壌を肥やさなければ。」おっしゃるとおりです。やりましょう。

画像

写真:筆者撮影

 われらが「デジタルえほん」も参戦です。150作品を展示しました@京都府立歴彩館。1時間たってもえほんをいじって動かない子たちをみて、山田府知事もいたく感激。来年以降、もっとこの世界を京都に広げたく存じます。

画像

写真:筆者撮影

 門川京都市長「昨年は世界遺産の二条城で、今年も世界遺産の西本願寺でオープニングができたことは感慨深い。映画・アート、すべての文化で日本全体を元気にし、世界から尊敬される。そんな日本にしたい。」

画像

写真:筆者撮影

 山田京都府知事「京都の文化は伝統に革新を積み重ねて発展してきたもの。映画文化をリードした京都のポテンシャルを活かし、より多彩なコンテンツで地域の活性化につなげたい。」

 そしていよいよ文化庁が京都へ移転しますね。

 映画のようで映画でない。ベンベン。

 アート展のようでアート展でない。ベンベン。

 それは何かと尋ねたら、京都国際映画祭。

 おおきに。そして来年も、よろしゅうに。