超人スポーツでオリパラを超えたい

リオのオリンピックが終わると、次はパラリンピックです。オリンピアードが超人なら、パラリンピアードも超人です。パラリンピックには、車いすや義足を使う競技もたくさんあります。障害者が用いる補助具は、障害を健常に近づける、マイナスをゼロに近づける道具。しかしもはやマイナスはプラスとなります。

ロンドン・パラリンピックの走り幅跳び金メダリスト、ドイツのマルクス・レームさんは、昨年10月、カタール・ドーハで行われた障害者陸上世界選手権で8m40cmを跳びました。北京オリンピックの金8m34cm、ロンドンオリンピックの8m31cmを超えています。今回のオリンピックの金はジェフ・ヘンダーソン(アメリカ)の8m38cmでした。さあ、オリンピックをパラリンピックが超えるでしょうか。

レームさんはリオ大会のオリンピックに出場することを希望していましたが、結局パラリンピックのみに出場することになりました。「政治的な事情」でレームさんが出場希望を取り下げた形ですが、規制の壁に阻まれたということです。彼は「オリンピックとパラリンピックが完全に分かれている現在の状況を少しずつ変えることができれば、新たな可能性や希望が見えてくるのではないか」と発言しています。同意します。

しかしこの状況は、ぼくたちから見れば、パラリンピアードのほうが特権階級になったということでもあります。オリ=裸の超人と、パラ=機械の超人とを眺めてみれば、ぼくらは前者には参加できるけど、後者には参加できませんから。

オリの種目には参加の門戸は開かれているものの、超人にはなれないので出場をあきらめるのですが、パラの種目には参加もできず、そして今や一番の超人がそこにいるのです。不公平であります。車いすバスケのように、ぼくらも参加が許されるような種目は現れてきました。けれど、レームさんのように義足になるには足を切断するしかありません。釈然としません。

それは古くからのスポーツを前提に考えているからですよね。陸上も球技もオリパラで採用されている競技の多くは19世紀までの農業社会にできたスポーツ。21世紀のスポーツ、情報社会のスポーツを作りましょう。健常者も障害者も、老若男女、オリンピアンもパラリンピアンも、津々浦々、同一ルールで参加できるスポーツをデザインしましょう。新しい技術を身体に取り入れて、誰もが超人になれるスポーツを創りましょう。

ドローンレース、バブルジャンパー、HADO、キャリオット、ホバークロス・・・ぼくら「超人スポーツ協会」が開発する種目は、いずれもオリパラの壁を取っ払おうとするものです。ARやVR、ロボティクス等の技術をふんだんに盛り込みます。リオが済んだら東京を見据えて、力を込めていきます。一緒にやりましょう。

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