もしもしにっぽん:筆記具

きゃりーぱみゅぱみゅさん主演の「もしもしにっぽん」。

http://www.jibtv.com/programs/moshimoshinippon/

ICHIYA’s POP EYE、「筆記具」の巻。

ボールペン、シャープペンシル。日本はペン作りが得意。

みなさんの国でも日本のペンがよく使われてるんじゃない?

日本の筆記具はずっと筆でした。近代に入り、西洋のペンや鉛筆が普及するようになりました。すると日本は、ペンを改良し、開発し、進化させてきました。

国内で生産されているホールヘンの7割近くか海外に輸出されています。海外のものを改良して、独自の多様な文化を生んでいく。まさにクールジャパンです。

もともと日本の筆記具は、100円ボールペンに代表されるように、「安い」のが特徴でした。でも今は、いろんな工夫が加えられて、付加価値のついたものが主流になっています。

従来のペンにグリップをつけたり、たくさんの色の出るペンを作ったり、ボールペンとシャープペンを合体したり。高い機能のものに人気があります。

例えば、2007年に登場した「フリクションボール」。文字を消せるボールペン。

書いた文字をペンの後ろのゴムでこすると、摩擦熱を発生させ、書いた文字が消える。すごい技術です。100か国以上で売られて、大ヒットになっています。累計で4億5千万本が売られているといいます。

2008年に登場したシャープペンシル「クルトガ」。

文字を書くときの筆圧で、内部のギアが少しずつ回り、各たびに芯が少しずつ回転する。だから、いつもとがった芯で書くことができる。すごい技術です。

ぼくが愛用しているのが、「ジェットストリーム」。

4色ボールペンとシャープペンのドッキングしたものですが、それ以上に気に入っているのが、「なめらかな油性ボールペン」という点です。

油性のボールペンは耐水性に優れていますが、水性インキのペンに比べてなめらかさが劣っていました。でもこのペンは、水性のようにとてもなめらかで、サラサラ書ける。

海外のみなさんは、なぜそんなことにこだわるのかと思うかもしれません。でも、このペンは、世界で年間1億本も売れていて、特にアジアでの評価が高いそうです。

それは、西洋では太い字のペンが好まれるのに対して、アジア、特に漢字文化の国では、細い線でなめらかに書くことが好まれるから。

例えば英語では「complicated」と書けばよいところを、漢字では「複雑」と書かなければならないからです。

日本の筆記具の特徴は、高付加価値。そのさきがけとなったのは「サインペン」です。

50年前、アメリカのジョンソン大統領が愛用したことをキッカケに、全米でブームが起きて、日本でも流行が逆輸入される形で人気商品になりました。これまで21億本が売られています。

それまで使われていた油性のフエルトペンは、インクが紙の裏まで染みてしまうという難点がありました。また、ペン先が乾燥しやすくて、長時間書くことが難しかった。トルエンという薬品の独特な匂いも課題でした。

サインペンはイノベーションでした。裏に写らないように油性を水性インクにする。ペン先が乾かないようにする。匂いもしない。たいへんな技術開発の成果なのです。

実はペンには高度な技術が使われてます。ペン先のミクロ単位の金属を加工する技術、インクの技術など、長年にわたる研究が不可欠になっています。「フリクションペン」には、30年にわたり研究開発の投資が続けられたといいます。

シンプルで簡単に見える日用品のペンに、先端の技術が詰め込まれる。そして、さまざまな種類のものが生まれていく。

とてもクールジャパンでしょ?