超人のオリンピック・パラリンピック

ロンドンパラリンピック走り幅跳び金メダリスト、マルクス・レーム選手が昨夏の陸上ドイツ選手権で8m24cmの世界記録をたたき出し優勝を飾りました。しかし、チューリヒで開催される欧州選手権代表から漏れました。義足が跳躍力を上げたのではということで、ドイツ陸連が派遣を認めなかったというのです。

健常者に身障者が勝つ。そんな日がとうとう来ました。ワクワクしつつもハラハラします。

2020年の東京では、パラリンピックがオリンピックを上回る成績が連発される。義手義足補助具つきのほうが超人的な競技大会となる。それは認められるのでしょうか。健常者の水着でさえ、厳しい規制が導入されていますが、補助具は水着規制を超える重大な議論を巻き起こすでしょう。

ハイテクが投入されるほど超人度が増す。超高性能のゴーグルをつけ、遠目の的を見据えて、距離、風速、風向きと軌道が正確に計算された結果が、背中と腕に装着した補助具に送られ、きりきりと腕を引っ張り上げ、ここだという位置とタイミングにGo!が出るので、こんなぼくでもアーチェリーの世界チャンピオンに勝てるのです。

それは、やってみたい。

となれば、F1的な資本力の戦いともなりますね。そのビジネス性はいかに。それはそれで楽しみです。

でも、そんなことは、規制されてしまうんでしょうか。

身障者が補助具で超人になるのなら、健常者は妬みますかね。超人になるために、健常者が腕を、脚を、肉体を切り落とす日は来るでしょうかね。それは禁止されるのでしょうか。あるいは、いずれ奨励されるのでしょうか。宗教上の理由で国によりばらつきが出るのでしょうか。規範の緩い日本はサイボーグ大国となるのでしょうか。

などと言いつつ、健常者・身障者問わず器具をフルに使って競う超人のスポーツを作りたい。誰もが超人になれるスポーツの祭典を開きたい。

そこで。去る東京五輪の開会式から50年に当たる2014年10月10日、ぼくが共同代表の一人となって「超人スポーツ委員会」なるグループを結成しました。ロボティクス、脳科学、スポーツ科学、ゲーム、この分野を代表する科学者が集って新しいスポーツを開発します。

そして、これを本格的な運動にするため、「超人スポーツ協会」の設立に向け準備をしています。これについては、また今度お話します。

http://superhuman-olympic.org/