ベイマックスという名のBIG HERO 6

ドン・ホール、 クリス・ウィリアムズ監督「ベイマックス」を観ました。

ディズニーにチケットをいただいたので、そのまま、マーベルの原作も知らず、予備知識もなく、油断して観に行きました。ほんわかしたロボットと少年のツーショット絵ばかり見ていたので、癒し系の感動物語だと思っていました。

そしたら、「死んだ兄の復讐に燃えるヒーロー戦隊アクション」やないかい!

面白かった!

マーベルのアメコミ「BIG HERO 6」をディズニーのアニメに翻訳した作品なんですよね。てゆーかBIG HERO 6という原題をみて、身構えておかなければいけないのでした。

原作は日本のスーパーヒーローチームを描いたもので、日本ポップカルチャーへの愛が満載。主人公のヒロ、兄のタダシ、そのヘアスタイルやファッションをはじめ、無表情なベイマックスの顔は日本の鈴をかたどったものだし。

しかし、ロボット、大学、家族、復讐、友情、アクション、スピード、ファンタジー・・大人もうなる雄大な構成と濃密な内容はさすが。日本には作れまい。打ちのめされる充実度です。

舞台はサンフランソウキョウ。都市を見下ろすとリアルなサンフランシスコが現れつつ、街に降りると新橋や新宿の風情です。

5人のレンジャーと兄の形見のロボット「ベイマックス」のチーム。これは「恐竜戦隊ジュウレンジャー」のチーム編成に類似。ベイマックスが自分の命を投げ出してヒロを救うシーンはジャイアントロボの最終回や五星戦隊ダイレンジャーの神風大将を想起させます。

こうした愉しい読み込みはともかく、劇場でぼくが前のめりになったのは、自分の仕事にシンクロしたからなんです。

タダシは大学でロボットの研究開発を進め、ヒロは入学を希望します。悪のビジネスの手に落ちた小型ロボティクスに、サイボーグ技術で立ち向かいます。研究開発、人材育成からビジネス創生へ。竹芝の「CiP」は、それをできるようにするためのプロジェクト。

ロボット開発環境はMIT、ハーバード、CMU等を参考にしたそうです。大学のキャンパスはスタンフォード大学と日本の建築様式を掛け合わせたといいます。こんな環境を作りたいなぁという視点で見つめてしまいました。

ヒロたちはメカで身体を拡張します。オタクな大学生がマシンを装着して、超絶パワーを身につけ、陸海空を駆け巡ります。これぞ「超人スポーツ」が実現したいこと。われらが超人スポーツ委員会では、マッドな科学者たちが超人スポーツ開発にしのぎを削っています。

BIG HERO 6の世界をトウキョウで実現しよう。そう思わせてくれました。