スマホやタブレットは大画面

「4K」テレビが売れています。画素数がハイビジョンの4倍ある、つまり、4倍キレイなのだといいます。地デジで十分キレイになったと思いましたが、欲は尽きません。もっとキレイで大きな画像が欲しい。壁いちめんを美しいテレビにしてしまいたい。4Kテレビ向けの放送はサッカーW杯まで始まらないというのに。じゃあ何を見るの?ネットの映像だといいます。テレビというより、大きなパソコンですね。

しかも、もうその次の、ハイビジョンの16倍キレイな「8K」というテレビも登場しています。放送の本格化は東京五輪のころだそうです。目の前に置かれた実物よりキレイってな具合の、映像の極致。家の壁よりも大きなサイズで見てみたい。家で見るより、巨大街頭テレビでみんなで騒ぎたい。テレビというより、映画ですね。

いや、しかし近頃どちらかというと、画面は小さい。茶の間のテレビにはチャンネル権がなくて、オヤジはワンセグだ。トイレやふとんで秘やかに愉しみます。ガラケーからスマホに買い換えて、少しばかり画面が大きくなったことに感謝します。オヤジの大画面というのは、その程度。

女子高生も、タブレットのことを大画面と呼びます。そう、画面の大きさはケータイが基本になっています。50インチのテレビなんて、チョー巨大なのです。手のひらサイズから、タブレット、中型テレビ、大型テレビ、チョー大型スクリーン。

これをケータイやスマホ、パソコン、テレビや映画、と呼び分けるのは意味がなくなりました。どの画面も放送の電波を受け、ネットにもつながる。どの画面もテレビであり、コンピュータです。

んなこたあ、言われなくても、視聴者はわかってます。テレビで番組を観ながら、パソコンで検索し、スマホのソーシャルメディアでつぶやく。いくつものスクリーンを自在に使い分け、放送も通信もごちゃ混ぜにして、コミュニケーションをむさぼります。ウチの息子のことですが。

こいつは大変。テレビ局は放送の電波でテレビに番組を送っていました。ネット会社は通信回線でパソコン向けのサイトを届けていました。通信会社はケータイ無線でモバイル情報を流していました。ところが受け取る個人は、その全部を同時に受け止め、自分で編集して楽しんでいます。

すし屋とフレンチと餃子店が軒を連ねるフードコートで、自分好みのおかずでマイ定食を組み立ててるみたいなもんですかね。それだと、和洋中折衷のいい定食屋ができたら客をさらわれるかも。

メディア折衷の、やっかいな時代になりましたよ。