知財戦略:アーカイブと音楽をめぐる議論

知財計画2014の策定に向け、アーカイブと音楽のタスクフォースが組まれたことをお話しましたが、それを受け知財本部で行われた議論をいくつか紹介しましょう。

まずはアーカイブ。対外的に、五輪を控えクールジャパンを発信することが政府にとって重要課題であること。対内的には、本年度から教育情報化 が本格化し、教材コンテンツのインフラが求められていること。いずれも2020年をターゲットとして政策需要が拡大します。

写真著作権協会瀬尾さん「今回、アーカイブがストックとしてではなく、ネットワークインフラとしてとらえられたのが大きい。」そう。分散する多種のアーカイブをどう連携させ、ネット利用できるようにするかが肝です。

KADOKAWA角川さん「4Kでの配信が重要になる。アーカイブのフォーマットをどうする。」規準・標準化は悩ましいテーマになりますね。

ドワンゴ川上さん「ネット上のコンテンツが消えていく。アーカイブできないコンテンツをどう扱うか。」そこまで話が至っていませんが、ぼくもそっちが気になります。(なお、この議論時には、KADOKAWAとDOWANGOが一緒になるとは夢にも思っておりませんでした。)

ニッポン放送重村さん「演劇、舞台など記録されていないものをどう記録するか。」リアルをデジタルにして蓄積する。ライブを記録する。ライブの重要性が上がる中、そのデジタル化は新たな課題になります。

久夛良木健さん「ゲームはボーンデジタルであり、みんなに声をかけてまとめてサーバに上げてしまえばよい。」この話、大変興味があります。何かできないでしょうか!

次に、音楽タスクフォースの議論。音楽に集中した知財戦略はこれまでなかったのですが、その政策パッケージができれば、他の分野のモデルとなるでしょう。

川上さん「海外のプラットフォームを使って海外に発信できるメリットもある。海外で人気のあるアーティストは海外メディアを使っている。」ピンチをチャンスに変えること。確かに。

ビクター斉藤さん「レコチョクなど国産サービスも出てきていて端境期にある。国内市場が大きく出かけなくて済んだが、状況が変わり、進出が必然になっている。」御意。

松竹迫本さん「官民切り分けが重要。マーケットメカニズムが働く部分は民で。国は基盤整備に徹すべし。」御意!

知財計画の策定はこのようにして進みます。

ところで。知財本部担当の山本一太大臣が記者会見にて「中村伊知哉議長は・・京都大学時代にヴァンパイアという伝説のバンドのベースを弾いていまして、あの少年ナイフをデビューさせた大変な人物なんで、今度、御飯に誘いたいと思います」と発言したため、会議と無関係な問い合わせがあれこれ来ましたw