2012年のデジタル事件を振り返る

デジタル十大ニュース2012。昨年のニュースをネット投票にかけ、今年の1月に集計しました。結果は以下のとおり。

1位 どないしてん日本家電産業

2位 LINE8000万人、無料通話ソーシャルサービス戦国時代へ

3位 違法ダウンロード刑罰化

4位 コンプガチャ問題

5位 炎上大国ニッポン:市長も社長も教育長も

6位 ソーシャルなデモ多発:原発やら反日やら

7位 遠隔操作ウィルスで警察手玉に取られる

8位 アノニマス大暴れ!ACTAとか霞ヶ浦とか

9位 スマートテレビ始動:放送、通信、メーカーの本格対応

10位 ビッグデータは宝の山?

でしたね~。それぞれについてコメントすれば、このコラムが1本ずつできるんですけど、その前に、1年前、2011年のデジタル十大ニュースを並べてみましょう。

1位 スマートフォン急激に普及 上半期出荷台数は1000万台超

2位 スティーブジョブズ氏死去

3位 復旧作業や安否確認にソーシャルサービスが活躍

4位 通信・放送融合法制が施行

5位 震災後 TVのネット配信が一時実現

6位 facebookの加入者 日本で1000万人突破

7位 タブレット端末 各メーカーから出揃う

8位 地デジ、被災三県除き整備完了

9位 DeNA野球参入に楽天が反対

10位 サイバー攻撃相次ぐ

そうでしたそうでした。2011年は、マルチスクリーン(スマホ、タブレット)、クラウドネットワーク(融合法制、地デジ)、ソーシャルサービス(ソーシャル、facebook)のメディア3分野にわたる構造変化が見事に表れたラインアップでした。

2012年は、その具体像が現れたわけです。

まずはマイナス面。

1位、家電産業の落ち込み。目の付けどころがアレだった会社もアレで。島耕作さんも社長退任だそうで。マルチスクリーン化の影響もありますよね。

5位、炎上問題。ソーシャルとスマホの普及で、炎上問題が1年で3倍ぐらいに増加しています。社会全体に広がり、案件も多様化、国際化しています。日本は炎上大国なのです。昨年、ニューメディアリスク協会を設立して対策に乗り出しているんですが、まだまだ続くでしょう。

4位、コンプガチャ。本件、お騒がせしております。GREE、DeNA、mixiなどが中心になってこれも昨年11月にソーシャルゲーム協会(JASGA)を設立、私が事務局長になって、謝る毎日であります。もちろん、健全化には力を入れます。が、ソーシャルゲームは数少ない成長産業でもあります。国際競争力を発揮すべく努力したいと思っています。

そしてプラス面。

2位、LINE。なにせスゴいのは、投票を始めたときには8000万人ユーザだったのが、発表時にはもう1億人超えのニュースが入っていたこと。すさまじい。他社も次々とサービスをスタートさせています。新しいバトル、新しい戦場。

9位、スマートテレビ。地デジ後、通信放送融合後のサービスがやっと見えてきました。テレビ局も通信会社もメーカも本腰を入れています。Google、Apple、huluなどアメリカ発の動きが気になりますが、日本はアメリカとは違う形で、つまりマルチスクリーン型のサービスが軸となって市場が立ち上がっていくでしょう。

10位、ビッグデータ。いま最注目のワード、ビッグデータ。スマホやセンサーからデータがガンガン出てくるし、政府もデータをガンガン出す姿勢。それをどうビジネスにするかがポイントなのですが、誰にも見えてはいません。みんなにチャンスがあります。政府や自治体の情報をネット化する「オープンデータ」運動、がんばります。

今年は、このプラス・マイナスの動きが加速して、次の方向がハッキリし、勝ち負けが分かれるんじゃないでしょうか。でも、ぼくとしては、後者のプラス面を最大化することに強く力を入れたいと思います。