デジタルサイネージ大国

デジタルサイネージって知ってます? 街に広がる電子看板のことです。ビルの壁、駅ナカ、コンビニのレジ、屋外も屋内も、ネット化された大小のディスプレイで埋め尽くそう。この新しいメディアを1兆円産業にしよう。テレビ、PC、ケータイに次ぐ第4のメディアに発展させよう。

このため「デジタルサイネージコンソーシアム」を結成して5年が経ちました。会員社は118社。ぼくが理事長を務めています。発足当初は、電子看板、アウトオブホームメディア、さまざまな呼び方があったんですが、ほぼ「デジタルサイネージ」というぼんやりした呼称に統一されました。だって、看板じゃない非広告タイプが多いし、屋内のも多いし。まだ概念が固まらないぼんやりしたメディアなのです。

ただ、動きは速い。この間まで、あそこにサイネージができた、ここにもディスプレイが置かれた、といった一つ一つがニュースとなっていましたが、今や都会ではサイネージのない場所を探す方が難しい。どこにでもあるでしょ?しかもブロードバンド大国たる日本のサイネージは、街を行くひとびとに一方的に情報を与えるだけでなく、インタラクティブに使われるメディアへと進化しています。

サイネージの整備は世界同時進行。そして、ディスプレイを製造する「技術力」も、サイネージ向けのポップなコンテンツを産み出す「文化力」も兼ね備え、日本は総合力で世界をリードする条件も満たしています。既にサイネージ大国なのです。チャンスなのです。ふふふ。

ここ数年、サイネージはさらに大きな変化を示しています。「3P」です。もう一度、堂々と言います。3Pです。

1. パーソナル

商業施設へ普及してきたサイネージ。それが今度は家庭の中にも進出し始めました。フォトフレームやタブレットPCをブロードバンドにつなぎ、茶の間に情報を届けるサイネージが商用化されています。テレビ、PC、ケータイとは違う、24時間スイッチオンのサイネージが家の中にも居場所をみつけたのです。光ファイバーが浸透した日本が世界に先行しています。

2. パブリック

サイネージは広告メディアだと目されていました。しかし企業は広告媒体として使うだけではない。一般のオフィスでも、職員の情報共有のためにサイネージが活用されています。さらに学校、病院、役所でも広がっています。授業の情報や就職案内をディスプレイ表示する大学。診察室への誘導、支払いや投薬の情報を画面で表示する病院。街路の画面で防災情報を流す自治体。みんなで見るサイネージはパブリックな利用から先行的に広がっていく可能性が十分にあります。

3. ポップ

ポップカルチャーの国、日本ならではのモデルもあります。自動販売機サイネージ。ゲーム機やカラオケやパチンコと連動したサイネージ。アニメキャラを登場させた目を引くコンテンツ。ウォシュレットを作った国なので、トイレサイネージも開発されています。いけいけ。

そして震災後、より便利で役立つメディアへ、よりネットワークでつながるメディアへ、よりソーシャルで参加できるメディアへとさらに進化している日本のサイネージ。目が離せませんよ。