5月19日に電撃的に結婚を発表した俳優の星野源さんと新垣結衣さん。このニュースは中国の大手メディアやSNSでも大々的に報じられました。

新垣結衣さんは中国では最高の「老婆」。その意味は?

 中国でも2人が共演したドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』を視聴していた人は多く、大人気だったのですが、中国では新垣さんが演じた森山みくり(中国語では森山実栗、または森山美栗と表記)の家事代行も、ちょっとした話題を集めました。

 みくりの場合、契約結婚する前は、通いで家事代行を行っていましたが、中国の大都市では、家政婦を雇用する人が多く、身近な存在です。

 そこで、今回は同ドラマが大ヒットした中国での家政婦代はいくらくらいなのか、ちょっと調べてみました。

みくりの手取りは約9万円だったが……

 連続ドラマ版の第1話の中で、みくりの給料は19万4000円という話が出てきました。住み込みで、1日7時間勤務のフレックス制。給料から、みくりの家賃や光熱費、食費などを差し引くと手取り金額は約9万円、ということでした。

 ドラマが放送された2016年当時、日本の大卒初任給は20万4603円(厚生労働省の調査)。大学院卒という高学歴のみくりの収入は安いのか、高いのかがツイッターなどで話題となりました。

 9万円は中国の現在のお金で、約5300元になります(ちなみに、上海の2018年の大卒初任給は約6000元ですので、みくりの手取りとかなり近い金額になります)。

 では、中国の家政婦の給料はどのくらいでしょうか? 

 地域によって料金は異なるため、ここでは上海の例を取って紹介します。

上海の家政婦代はいくら?

 上海で家政婦を探す場合、いくつかの方法があります。多いのは友人や知人からの直接の紹介。ほかに家政婦紹介アプリや家政婦紹介会社などを介して探す場合もあります。

 探し出した家政婦は、住み込みか通い(通勤)かに分かれ、また、地元の上海人か、地方出身の人かに分かれます(地元の上海人のほうが人件費は高くなります)。

 家政婦の仕事は、以前はオールマイティーに何でもやっていたのですが、最近では家事全般、育児専門、高齢者介護などに細分化されてきており、みくりのように、高学歴の若い家政婦も現れ始めました。最も高いのは新生児対応の24時間育児を行う家政婦だといわれています。

 住み込みの場合、現在の相場は手取りで5000~8000元(約8万5000円~約13万6000円)くらいです。

 新生児の育児になると、1万元(約17万円)以上は保証されており、これは上海市の2019年の平均月給(約9580元=約16万3000円)よりも高い金額になります。

 通いの家政婦の時給は、1時間40~50元(約680円~約850円)くらいになりますが、どのような家事をやってもらうかによって多少、金額は変動します。

 通いの場合、たとえば週に2~3回、各3時間だけ掃除や洗濯を頼んだり、子守りや幼稚園の送迎などを頼んだり、という人が比較的多いです。通いの家政婦は、同じ団地内の別の家に「はしご」したりすることも多く、午前中はAさん宅、午後はBさん宅といった働き方をすることも一般的です。

 住み込みの場合は、狭くても、家政婦用の部屋(または寝るスペース)を用意する必要があります。

 みくりの場合、自分専用の部屋をもらっていましたが、そもそも独身の男性が住み込みの家政婦を雇うということ自体、中国でも日本でも、ほとんどないこと。それに『逃げ恥』では、契約結婚後に2人がだんだんと恋に落ちていくという展開だったのですから、中国でも「ムズキュン」した人が多かったのでしょう。