そこから奏でまSHOW! vol.2〜驚愕の音楽エンターテインメント

本番前の出演者記念撮影(プラムチャウダー提供)

2018年が終わろうとしている。今年も、FMラジオDJをメインに、いろんな仕事をさせて頂いた。全てが思い出に残るものだが、最後に、先月開催され、今回も感動と爆笑の渦に包み込まれたライヴイベントを、総合司会という立場からレポートさせてもらう。

企画コーナーの様子(プラムチャウダー提供)
企画コーナーの様子(プラムチャウダー提供)

そもそも、このイベントは、奥田民生の、飲み会での何気ない話から始まった(と、聞いている〜自分はその場にはいなかった)。もちろん音楽がベースにあるのだが、何か面白いことができないか、と。世に数多ある名曲、ヒット曲のイントロ(前奏)をCDなりで流して、そこからオリジナルの曲を即興で作り、演奏する、という企画はどうか、という話になった。とんでもない発想だが、百戦錬磨のミュージシャンたちなら可能だろう、そして、今までにない(当たり前だが)画期的で面白いライヴイベントになるはずだ、と確信…まではいかないが、とにかくやってみよう、ということで、昨年、第1回が開催された。「そこから奏でまSHOW」というタイトルは、イントロの後の“そこから”奏でましょう、ということだ。第1回の昨年は、岡崎体育、奥田民生、山崎まさよし、YO-KING(真心ブラザーズ)というメンバーだった。それぞれ人気アーティストで、それぞれのファンももちろん来るわけだから、各ミュージシャンのライヴもそれぞれ時間を取りつつ(ただ、あくまで企画がメインなので、時間は短く、基本弾き語り〜岡崎はバックトラック持ち込みでひとり〜のライヴで)、この前代未聞の企画ライヴを決行した。とはいえ、誰かが進行しないと難しい、ということで筆者に白羽の矢が立った。“奏でさせ役”という名前で総合司会を担当することとなった。大好きなミュージシャンと、音楽を中心に置いて、面白いことをする、その進行が出来る、こんなに嬉しいことはない。もちろん引き受けた。ライヴ当日、始まる前は皆、どこかフワフワしていた(ように思えた)が、スタートすると最後まで拍手と爆笑の渦。単純に面白かった。楽しかった。いろいろ修正点は見つかったが、これは続けよう、と、打ち上げも大いに盛り上がった。そして、今年第2回を開催する運びとなった。

企画コーナーの様子(プラムチャウダー提供)
企画コーナーの様子(プラムチャウダー提供)

11月23日(金・祝)、Zeppなんばにて、第2回の「そこから奏でまSHOW」が開催された。今回も企画は奥田を中心に、スタッフと長い間検討された。イントロの終わりから、というのは確かに面白かったが、また全く違うものをやろう、と。そこで今回は、お題をたくさん考えて、そのお題の通りに歌う、というのはどうか、と。お題にさえハマっていれば、曲は何でもいい。無限の可能性だ。このお題を考えるのも、相当な時間が費やされた。そして、ほぼ内容も固まったところで、本番の2週間前、東京のリハーサルスタジオに出演者(自分も含め)が招集された。第2回は、YO-KINGのスケジュールが合わず、新たな出演者として、トータス松本(ウルフルズ)が快諾してくれた。実は昨年も同じ場所でリハーサルをやる予定で、全員集まったが、結局誰も、ギターを出すこともせず、ただただ話して笑って、飲みに行った。今年は、スタッフが先にギターを出し、チューニングも済ませ、集まった段階で何かしら練習などをする準備も整えられていた。集合時間になり、山崎が遅れるという連絡が入って、それなら、と、初参加のトータスに昨年の様子を感じてもらおう、ということで、第1回の映像を観てもらった。「こんなことやんの?!」と、軽く引き受けたトータスが少し不安を感じ始めた頃、山崎が到着。いよいよ今年のリハがスタートする…予定だったが、とにかく話そう、と。用意していたたくさんのお題を皆で囲んで、より面白くなるように修正したり、新たなお題を増やしたり、と、真剣に、爆笑しながら話した。奥田の「もういいだろ?飲みに行こう」の一言で撤収。今年も、誰も楽器に触ることはなかった。まあ、そもそも練習出来るようなことは何もないわけだが。それぞれが、これやろうと頭に浮かべ、ネタバレしないように黙って、持ち帰って作戦を練る。この感じが面白い。ちなみに撤収後の飲み会の方が、スタジオで話した時間よりもちろん長かった。

“奏でさせ役”こと総合司会の筆者(プラムチャウダー提供)
“奏でさせ役”こと総合司会の筆者(プラムチャウダー提供)

テーマ曲(?)であるラヴェルの「ボレロ」に乗って、まずは総合司会である自分が登場、企画を説明する。前半、2組のミュージシャンが登場し、まずは、それぞれのライヴを披露。トップバッターは岡崎体育だ。何が始まるか分からない不思議な空気の会場を、一発で盛り上げて熱くする。出演者の中では最年少だが、このイベントは彼のおかげで助かっている部分も多い。続いてトータス松本のライヴ。それぞれの持ち時間は少ないが、弾き語りも得意な面々、トータスも、ほんの数曲で会場をトータス色に染めた。ウットリしているお客さんの前で、企画コーナーへセットチェンジ。いよいよ“そこから奏でまSHOW”がスタートする。

企画コーナーの様子(プラムチャウダー提供)
企画コーナーの様子(プラムチャウダー提供)

クイズ番組の回答席のようなセットが準備され、ステージバックには、今回のお題が大量に掲げられている。“みんなで奏でまSHOW!〜このお題の中から奏でまSHOW!”のスタートだ。もちろん、どのお題でもいいのだが、東京での打合せの時、一番盛り上がった“英語禁止”のお題は宿題で必ず準備しておこう、と話していて(打合せ後の飲み会でも、かなりの間、英語禁止で飲んで爆笑していた)、前半はこの“英語禁止”でものすごく盛り上がった。皆が良く知る(邦楽の)ヒット曲にはたくさんの英語が使われている。それを、日本語に訳して歌おう、というもの。“BABY“は決して“赤ちゃん”や“乳児”という意味では(その曲では)ないのだが、思い思いの翻訳を巧みに当てて、歌いこなす、みたいな。面白くないわけがない。鉄板だろうとは思っていたテーマだったが、会場も大盛り上がりで、そのノリの中、各自が仕込んできた、あるいはその場で思いついた歌を次々に歌う。進行していたのだが、涙を流して笑ってしまった。

まだまだ続けて聴きたいところだが、一旦セットチェンジして、ライヴコーナーに戻る。「やりにくいなぁ」とつぶやきながら、山崎まさよしがステージへ。確かに、大爆笑の空気が残る中、ギター1本で出て行って、自分のライヴをやるのは変な感じだろう。しかし、その空気を瞬時に変えて自分の世界に引き込むのが今回の出演者たちのすごいところである。短い時間ながらも、彼の弾き語りライヴを堪能した。そして、ライヴコーナーのトリは奥田民生。いつもの、ユルい、しかしながら熱い、民生ワールドを存分に発揮してくれた。先ほどまで、変な替え歌を大声で歌っていたとは思えない。大歓声と共にライヴコーナー終了。再び企画コーナーへと転換した。

出演者全員で「ガッツだぜ!!(ウルフルズ)」を熱唱(プラムチャウダー提供)
出演者全員で「ガッツだぜ!!(ウルフルズ)」を熱唱(プラムチャウダー提供)

前半以上の盛り上がりで、様々なお題を使い歌い上げ、さらに、今回初参加のトータス〜ウルフルズのヒット曲をネタにイジる、というノリも生まれ、さらに大爆笑のステージとなった。

進行中、涙を流して笑う筆者(プラムチャウダー提供)
進行中、涙を流して笑う筆者(プラムチャウダー提供)

最後は、全員でウルフルズの“ガッツだぜ!!”を熱唱。鳴り止まぬアンコールに応え、昨年の第1回と同じく、海援隊の“贈る言葉”を、全員カツラを被って歌った。“贈る言葉”は、自分が、企画コーナーのお題からランダムに選び、決まっていたそれぞれの歌うパートの前に指示を出し、そのお題に合わせて歌ってもらった。とにかく、全員が、最後の最後まで、気を抜くことなく、真剣に、遊んだ。

週明け、自分のレギュラーであるFM802の番組には、とんでもない数の、イベントの感想が届いた。とにかく楽しかった、面白かった、感動した、と。その場にいて進行を担当した自分も、まさにそうだった。演者がそんな気持ちになれるイベントは、なかなかない。

面白かった漫才を、文章にしても笑えないし、会場のみのパフォーマンスで、あの場であれを観たから面白かった、という部分が大きいので、企画コーナーのネタに関して詳しく書かなかったことはご了承願いたい。ただ、演者も、スタッフも、自分も、これは続けたい、と思っている。そして、きっと第3回がある、と確信している。これを読んで、モヤモヤしている人は、次回、必ず参加してほしい。絶対に、損はさせない。

2018年11月23日(金・祝)Zepp Namba(OSAKA)

そこから奏でまSHOW! vol.2

出演:

岡崎体育

奥田民生

トータス松本(ウルフルズ)

山崎まさよし

奏でさせ役(司会者):

中島ヒロト(FM802 DJ)

(敬称略)

(協力/写真提供:プラムチャウダー)

(カメラマン:河上良)

プラムチャウダー HP

http://www.plumchowder.com/