韻シスト20th ANNIVERSARY~お祝いとリスペクトに溢れた3日間

NeighborFood SPECIAL 3DAYS~DAY2(事務所提供)

今年20周年のアニバーサリーイヤーを迎えた、日本を代表するヒップホップバンド、韻シストが、その記念ライヴを、なんばHatch 3デイズというスタイルで開催した。ライヴハウスとはいえオオバコの会場、そこで3デイズライヴというのはかなりの挑戦だったか、と思うが、蓋を開ければ連日満員、そして来場者数以上に、そのハッピーな空間は、20年間突っ走ってきた彼らへのお祝いとリスペクトに溢れていた。

韻シスト(事務所提供)
韻シスト(事務所提供)

自分は、スケジュールが合ったDAY2(6月16日)に伺った。3日間、毎日、スペシャルゲストを招いてのライヴ、DAY2のゲストはフジファブリックだった。この2組の関係を知らなければ、ちょっと不思議なブッキングだと感じるかもしれない。フジファブリックはとても多様性のあるバンドだが、ヒップホップバンドとの対バンはなかなかないだろう。フジファブリックのボーカル/ギターの山内総一郎と、韻シストのギターであるTAKUは、同じ大阪出身で、学生時代からの親友であり、その2人の交流から、バンドメンバー同士も自然と仲良くなり、今回、満を持しての対バン、ということになったのである。

少し早めに会場入り出来そうだ、と思った自分は、ライヴ前、メンバーに挨拶したい、と担当するコンサート会社の友人に連絡したら、「えっ?じゃあ、ちょっとMCやってくださいよ」と言われ、断る理由もなく、それが少しでも彼らへのお祝いになるのなら、と、快諾した。

急きょMCを担当した筆者(事務所提供)
急きょMCを担当した筆者(事務所提供)

韻シストとの長い付き合い(韻シスト~すべてが整った“今の気分”)というのもあるが、やはり彼らを囲む(自分も含め)仲間たちは、何か一緒にやりたい、一緒に楽しみたい、という気持ちがすごく強いと思う。あの空間でMC出来たことは、すごく幸せだった。

自分の紹介で、オープニングアクトの激論が登場した。前述の山内総一郎とTAKUのスペシャルユニットだ。彼らの出会いは、大阪府茨木市のライヴハウス「ジャックライオン」というお店で、出会いから、その後の付き合い、今に至るまでの話を、懐かしさを噛み締めるように、とても楽しそうに、話してくれた。ギター2本に山内君のボーカルでフジファブリックの曲を1曲演奏した後、その「ジャックライオン」の店長、真柴さんがステージに登場、「何しに来てんねん?!」って言いながら、2人はとても嬉しそうだった。真柴さんも、学生の頃から可愛がっていた2人が、こうやってプロのミュージシャンとしてステージに立っていることに感慨ひとしおだったと思う。

激論(山内総一郎×TAKU)(事務所提供)
激論(山内総一郎×TAKU)(事務所提供)

もう1曲、真柴さんもそのままステージに残り、今度はTAKU君がボーカルを取り、韻シストの曲を2人で演奏、会場はとてもあたたかい空気に包まれていた。DAY1とDAY3には伺えなかったが、このDAY2は、それぞれのバンドのライヴも含め、完全にこの2人の友情がストーリーを作った感じだった。次にこの“激論”がいつライヴをやってくれるのか分からないが、また必ず観たい、と思った。

そして、本編、最初に登場したのは、フジファブリック。

フジファブリック(事務所提供)
フジファブリック(事務所提供)

アッパーなセットリストで最初から会場をどんどん熱くしていった。1曲、韻シストのカバーも披露。「ラップって難しいよねぇ」と言いながらも、彼ららしさを残しつつ、素晴らしい演奏を披露してくれた。

(動画は、当日も演奏した「バタアシ Party Night」~2016年の東京でのライヴの模様)

そして、主役の韻シスト。フリースタイルな演奏でドキドキを煽りながら、2MCが登場、会場のボルテージは一気に上がった。いつものようにウィットを交えながら、ファンへの感謝、対バンのフジファブリックへの敬意、そしてまだまだこれからも突っ走っていく覚悟を最高のステージで伝えてくれた。

韻シスト(事務所提供)
韻シスト(事務所提供)

アンコールには、山内君が再登場、1曲コラボも披露してくれた。そして、「哀愁のチューン」で、大興奮の中、DAY2は幕を閉じた。DAY1とDAY3ももちろん、とんでもない盛り上がりだった、と。20周年のお祭りを終えた彼らは、間髪入れずに次のアルバムを8月にリリースする。9月には、The BirthdayやSPECIAL OTHERSと、また面白いライヴイベントが控えている。通過点、と簡単に言えるほど20年という歳月は短くはないが、前しか向いてない彼らを見ていると、これからが楽しみでしかたない。

韻シスト 20th ANNIVERSARY NeighborFood SPECIAL 3DAYS

会場:なんばHatch

DAY1 6月15日(金)Chara×KenKen(BASS DJ)×韻シスト

DAY2 6月16日(土)フジファブリック×韻シスト opening act:激論(山内総一郎×TAKU)

激論

1.カンヌの休日

2.DEAR

フジファブリック

1.STAR

2.バタアシ Party Night

3.夜の中へ

4.虹

5.LIFE

6.Don't leave me(韻シストのカバー)

7.ダンス 2000

8.Surfer King

9.若者のすべて

韻シスト

1.STUDIO INSIST

2.MOVE IT

3.PARTY SIX

4.一丁あがり

5.Don't worry

6.オ~シッ

7.I Ain't Alive

8.DEAR

9.Don't leave me

10.Dairy a life

EN1.ON&ON

EN2.パッション・フルーツ(山内総一郎を迎えてフジファブリックのカバー)

EN3.哀愁のチューン

DAY3 6月17日(日)PUSHIM×Rickie G×韻シスト

フジファブリック オフィシャルウェブサイト

http://www.fujifabric.com/

韻シスト オフィシャルサイト

http://www.in-sist.com/

「たとえば ボクが 踊ったら、 #002」

9月16日(日)10時30分開場 11時30分開演

会場:服部緑地スポーツ広場A特設ステージ/服部緑地野外音楽堂

出演:韻シスト/The Birthday/SPECIAL OTHERS/PUSHIM×韻シスト and more(五十音順)

問合せ:夢蕃地

(敬称略)

(カメラマン:ハヤシマコ)

(写真提供・協力:LIL FARM/夢蕃地/徳間ジャパン)