DENIMS〜レコ発対バンライヴで感じた新しい波

DENIMS(デニムス)は、大阪堺出身の4人組バンド。前身バンドの解散から、脱退したメンバーの代わりに新メンバーが加わり、現在の4人で結成〜活動を開始したのが2012年。とにかくハッピーになれるサウンドを奏でるバンドである。

自分は、前身バンドの活動も知ってはいたが、解散後、新メンバーとして加入したギターのおかゆ君と昔からの知り合いで、その後、先にDENIMSの結成を知り、おかゆ君が加入したことを後に聞いて、急に距離が近くなった。あらためて音源を聴いた時、その心地よさとかっこよさに急速にファンになった。

4月7日、大阪のライヴハウス、“梅田Shangri-La(シャングリラ)”にて、ライヴ会場限定シングル「fools」のレコ発ライヴがある、ということで、行ってきた。各地で行われてきたリリースパーティーのファイナル、ということで彼らと仲のいいバンドも大阪に集まり、終始ハッピーな時間を提供してくれた。

4/7 DENIMS “fools” RELEASE PARTY -FINAL-
4/7 DENIMS “fools” RELEASE PARTY -FINAL-

DENIMS以外の対バンは3バンド。正直、ドミコ以外は初見だった。ライヴを観て、DENIMSのレコ発のために集まったバンドたちは、気負いなく、楽しさを求めながら、今の音楽シーンに新たな波を作っていくのではないか、と感じるほど、このライヴイベント全体が楽しかった。

中学からの同級生が集まり、2014年に結成されたバンド、TENDOUJI。

2011年に結成された、ボーカル/ギターとドラムの2ピースバンド、ドミコ。

2014年に結成された3人組に、女性サポートを加えた4人でのライヴを披露してくれた、Tempalay。

そして、DENIMS。当日は、各バンドがレコ発を祝い、自分たちのことのように喜ぶMCと共にハッピーなライヴを次々と披露してくれた。もちろん、それに応えるように、本拠地大阪で、ファイナルにふさわしいライヴで観客を魅了した。

Gt&Vo : カマチュー
Gt&Vo : カマチュー

今回、この記事を書くにあたり、少し、メンバーのおかゆ君と電話で話した。ここで観て頂いた動画だけでも、集まったバンドのスタイルは様々だ。彼らをまとめて表現する言葉は見当たらない。近い音楽性〜スタイルのバンドが集まったイベントライヴはたくさんある。しかし、彼らは明らかに違う。ロック、パンク、インディーポップ、ガレージ、ブルース、ヒップホップ、ブラックミュージックなどなど、いろんな要素がそれぞれのフィルターを通って、表現されている。では、バラバラなのか、というと、そんなことはない。

Gt : おかゆ
Gt : おかゆ

対バンライヴで観ると、一番共通点を感じたのは空間の心地よさだった。前にも書いたと思うが、今、若いリスナーにとって、音楽のジャンル分けなどナンセンスだ、と感じる。情報を得る手段の多様化によって、より直感的に好きなものをチョイスしていく。自分はそれを推奨する。好きなものを、好きに楽しむのが一番だ。

Ba : まっつん
Ba : まっつん

自分は、音楽への好奇心が芽生えた高校時代、友達の影響で、アメリカのヒットチャートばかり追いかけていた。ポップチャートはジャンルもバラバラでランクインしてくる。でも、たくさんの人から支持された楽曲はどれも素晴らしい。感じるのは、いい曲だ、楽しくなれる、という単純なもの。ジャンルに特化せず、いろんな楽曲を届けるラジオDJの入口としてはよかったと思うものの、特定のジャンルに対する知識は深くはない。一時期、それでいいのか、と思ったこともあったが、今また、自分が感じる“好きだ”という気持ちに素直になってフォーマットを作ることが自然で楽しいし、人の趣味なんて千差万別で、全員を納得させるなんて土台無理な話だ。

Dr : えやmax
Dr : えやmax

今年、さらに積極的に楽曲制作をし、ライヴをしていくであろう。本人たちの意気込みも感じた。彼らのレコ発に集まった、バンド仲間の笑顔と同じように、さらにDENIMSの音楽の楽しさを受け取りにリスナーが増えたら、と思う。無理矢理背中を押すのではなく、俺らも楽しくやるから、みんなも楽しくいこうぜ、みたいな、言葉にするとフワフワしているが、そんな思いを音に乗せて届ける、また新しい音楽シーンの波を今回感じることが出来て嬉しくなった。

彼らの最新の気分、サウンドも歌詞も、普通に生活している人々に寄り添う、そしてちょっと毎日が楽になるような、この曲でまた、明日から楽しく過ごしてほしい。

DENIMS HP

http://denim-s.jp

(敬称略)

(写真:河上良)