MINAMI WHEEL 2016~日本最大級のライヴサーキット

今年も、日本最大級のライヴサーキット、MINAMI WHEEL(ミナミホイール)2016が開催される。このイベントは、アメリカで1987年からおこなわれている“SXSW(サウスバイサウスウエスト)”にインスパイアされ、FM802が1999年にスタートさせたサーキットライヴイベントである。今でこそ全国で開催されているライヴサーキットだが、日本においてはこのMINAMI WHEELが先駆けだと言っても過言ではないだろう。局内でも、開始当時は「こんな企画が成立するのだろうか?」と半信半疑だった人が少なくなかったと思う。自分も正直そうだった。継続と共に、認知度も上がり、なにより主催の局はもちろんのこと、関西の音楽シーンを支える人たち、発表の場を求めるアーティストたち、そして音楽に貪欲なリスナー、オーディエンスに支持され、とてつもなく大きなイベントに成長した。

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今年は、10月8日(土)・9日(日)・10日(月・祝)の三日間開催される。大阪ミナミのライヴハウス20カ所以上に、3日間で400組以上のアーティストが出演、オーディエンスはパスを購入すれば、どのライヴハウスにも出入り自由、お目当てのアーティストのライヴをもとめて、ミナミを歩く。上記の通り、とんでもない数のアーティストが出演するわけで、しかも会場は広範囲に渡り、とにかくこの三日間は、首にイベントパスをかけた人がミナミ一帯を埋め尽くす。今や、秋のミナミでお馴染みの光景だ。

出演アーティストも様々だ。基本、アーティスト側に出演を募る。インディーズ、メジャー、問わず、である。いわゆる若手アーティストがメインになるが、すでに人気のアーティストも出演、会場に寄っては(忍びないが)入場規制がおこなわれる場合もある。長年続いてきたイベント、ということで、オーディエンスも自分なりの楽しみ方を見つけて、例えば、このアーティストは規制がかかるだろう、と踏んで、かなり前からその会場に向かう人もいれば、とにかくたくさんのアーティストを観たい、と細かく歩き回る人も多い。まだ、世に知られていない、自分だけのお気に入りアーティストを見つけよう、という気持ちも大きいのだろう。まさにこのイベントの根幹、である。お客さん、だけではなく、メジャーな音楽レーベルのスタッフなども多くの会場を回る。原石を見つけに、ということだ。アーティスト側も普段の自分たちの(自分たちが作る)ライヴではなく、このフェスに出演することによって、多くの人の目に触れるチャンスがあり、前述の、いわゆる業界の人の目に留まる可能性があることを知っている。出演者、関係者、そしてオーディエンス、みんなが他のライヴ・フェスとは違う高揚感で臨むことが、イベント全体の熱気を生んでいると思う。

三日間、400以上のアーティストからおすすめするのは難しいが、自分が観たい、という気持ちのもと、それぞれの日程から1アーティストずつピックアップする。

藤原さくら 10月8日(土)20時~ BIG CAT

福岡県出身、現在20歳のシンガーソングライター。2014年3月、高校卒業と上京を機にオリジナルアルバム「full bloom」でインディーズデビューし、翌年3月にミニアルバムでメジャーデビューを果たす。今年2月には初のフルアルバム「good morning」をリリースした。ミュージシャンとしてはもちろんだが、今年4月度の月9ドラマ「ラヴソング」にヒロインとして出演したことで、彼女のことを知った人も少なくないだろう。メジャーファーストシングルとなった主題歌「Soup」はオリコンウィークリーチャート初登場4位を記録した。彼女とは、今年2月に「かわいい」という楽曲がFM802ヘビーローテーションになったこともあり、ゲストにお迎えしたり、ライヴを観たりしたわけだが、20歳の等身大な感じと共存する音楽の豊富な知識と音楽への愛、そして唯一無二のスモーキーな歌声に魅了された。10月からはFM802のアーティスト番組のDJを担当することも決定している。入場規制必至のライヴになるであろう。

フレンズ 10月9日(日)19時~ FANJ twice

MINAMI WHEELのプロフィールページには一行、“渋谷系ならぬ「神泉系」をテーマに誰もが楽しめる音楽を発信するスーパーポップバンド”とだけある。神泉、は、東京都渋谷区神泉町、のことだと思われる。メンバーは、おかもとえみ(Vo / 科楽特奏隊、ex.THEラブ人間)、ひろせひろせ(Vo,Key / nicoten)、三浦太郎(G,Cho/ex.HOLIDAYS OF SEVENTEEN)、長島涼平(B / the telephones)、SEKIGUCHI LOUIE(Dr / ex.The Mirraz)の5人。局の仲間に、とにかくいい、自分が好きなサウンドだろうと薦められ、番組のゲストにも迎えた。メンバーのプロフィールでも分かる通り、いろんなバンドを脱退したり、掛け持ちしたりしているわけだが、このバンドで奏でられる“遊びの延長”感と、とにかく心地いいサウンドに一発でやられた。特に動画の曲が大好きである。ジワジワと認知度を上げている彼らに、MINAMI WHEELをまたステップアップのチャンスにしてほしい。

never young beach 10月10日(月・祝)17時~ BIG CAT

公式プロフィールによると、2014年春に、メンバーの安部と松島の宅録ユニットとして活動を開始する。奇特なインディ・サイケ・ポップ「HOUSE MUSICS」をダンボール仕様のジャケットで100枚限定で発売。2014年9月に阿南、巽、鈴木が加入し、現体制の5人組になる。2015年5月にファーストアルバム「YASHINOKI HOUSE」をリリースしロングセラーとなり2015年上半期の「CDショップ大賞」ノミネート作品に選ばれ、その年のFUJI ROCK FESTIVAL'15に出演。今年6月にはセカンドアルバム「fam fam」をリリースした。このリリースのタイミングで安部君を番組ゲストに迎えた。動画を観て頂ければ分かるが、どこか懐かしい、でも、今の気分にフィットする、不思議でかっこいいサウンドだ。とっつきにくいのか、と思ったが、安部君の音楽に対する真摯な気持ちに素直に感動した。“西海岸のはっぴいえんど”とも言われる彼らの音に、ぜひ生で触れて頂きたい。

すでに、今の音楽シーンにおいて、ジャンルがどうのこうの言うこと自体、あまり意味がない、と思うが、紹介した3組だけでも、全く違う魅力を放っている。こんな感じで400組、だ。ミナミの街も、今やお祭りとしてバックアップを頂いている。音楽三昧の秋を楽しんでほしい。

“PlayStation Music” presents MINAMI WHEEL 2016

日時:2016年10月8日(土)9日(日)10日(月・祝) 13時30分オープン 14時スタート

会場:knave / club vijon / hillsパン工場 / SUN HALL / FANJ twice / DROP / VARON / KINGCOBRA / AtlantiQs / Pangea / BRONZE / CLAPPER / BIG CAT / CONPASS / OSAKA MUSE / FootRock&BEERS / RUIDO / JANUS / soma / FANJ

チケット:3DAYS PASS・SATURDAY PASS・SUNDAY PASSは完売、MONDAY PASSのみ(9月30日時点で)発売中

MINAMI WHEEL オフィシャルホームページ

http://minamiwheel.jp

(敬称略)

(協力:FM802)