新たなる挑戦は続く〜怒髪天 Billboard Live OSAKA 公演

怒髪天に関しては、個人的にも大ファンであり、ここでも過去に、自分と怒髪天との出会いの話や、30周年の武道館公演のことも書かせてもらった。その後も、精力的にライヴをおこない、新曲をリリースし、まだまだ進化を続ける怒髪天。そんな彼らの新春公演に足を運んだ。

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「怒髪天 申年新春TOUR 猿の楽団、何するものぞ。」と銘打たれた今回のライヴは、東京・大阪・名古屋の3カ所で開催。大阪はなんと、ビルボードライヴ大阪での2回公演だった。ビルボードライヴ、というと、海外アーティストを中心に、食事をしながらライヴを楽しむ、ジャンルも多くはR&BやJAZZ、往年のAORなどが多くを占めるイメージで、最近は邦楽アーティストや、ジャンルに関してもかなり多岐に渡っている感じもするが、それにしても、怒髪天=ビルボードは意外だった。自分は先に大阪公演の情報をチェックしたので、最初は東京と名古屋もビルボードライヴでの公演かと思ったが(勉強不足で、のちに名古屋にはないことを知る)、違った。そして、東京公演と名古屋公演の場所を知って、また驚いた、というか笑ってしまった。東京は“浅草公演〜見猿を得ない。/聞か猿を得ない。/歌わ猿を得ない。〜”というサブタイトルで3デイズ、場所は雷5656会館 ときわホールというところで、ここはあの有名な“常磐堂 雷おこし本舗”が所有するビルの5・6階にあるホールで、ビル自体は「浅草観光の拠点として浅草観音堂裏に位置する雷5656会館。おみやげコーナー、無料休憩所、お食事・宴会などご利用方法はいろいろ。」だそうだ。どこにもライヴ会場とは書いていない。しかしリンクの写真を見て頂ければ分かる通り、なんとも怒髪天の雰囲気に合う、というか、これまた趣のある会場である。すでに公演は終了しているが、どんな感じで盛り上がったのか、また増子さんに話を聞きたいと思う。そして先日のビルボードライヴにておこなわれた大阪公演、さらに名古屋公演は“今池公演〜あんかけモンキーSHOW/赤味噌モンキーSHOW”と題しての2デイズ、こちらはライヴハウス 得三(Tokuzo)というところで、ライヴハウスの文字に安心したが、ホームページを見ると「音楽する赤ちょうちん〜ライヴハウス&深夜5時迄の音楽居酒屋」とあった。こちらもなかなか個性的な場所のようだ。

そして、1月24日(日)におこなわれた大阪公演。大阪は1日だけだったが、ビルボードライヴは基本、ファーストとセカンドの2回公演。もちろんこの日も午後3時30分からと午後7時からの2回、開催された。自分はセカンドステージを観に行った。

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大阪公演のサブタイトルは、“ナニワ・サルバン・ショー”だった。いつものビルボードの雰囲気。ライヴスタート1時間前に開場、お客さんはまず食事を楽しむスタイル。特にセカンドステージは午後6時オープンということで、本格的にディナーとお酒を楽しんでいる方々も多く見られた。怒髪天のライヴといえば、基本、オールスタンディングのライヴハウスが定番である。活動が長くなれば、もちろん新たなファンも増えるわけだが、長年メンバーと共に時を過ごし、ずっと応援しているファンは、年齢もメンバーと共に上がっていく。いつものスタンディングも堪能するわけだが、着席してお酒を飲みながら観る怒髪天のライヴ、それはそれで楽しみだ、という雰囲気が会場を暖かく包み込んでいるような気がした。まだメンバーがいないステージ上には、いつものフラッグ。今までいろんなライヴをビルボードで観てきたが、こんなステージフラッグは初めてだった。単純に、その不思議な感じが面白かった。

そして、ライヴスタートの時間。メンバーがステージに上がる。大きな拍手。演奏が始まる。ブルース・ブラザーズの“Can't Turn You Loose”でスタート。もちろん、いつもの4人なので、ブラスやキーボードはいない。その分、メロディは増子さんのカズー。ちょっとチープな音がまた雰囲気があり、よかった。「ビルボードでやるんだから、ちょっとそんな雰囲気の曲で」とオシャレなカバーソングで始まったライヴ。これを書いている時点で、まだ名古屋公演の最終日なので、セットリストは明かせないが、お馴染みの曲に加えて、最近のライヴではあまり演奏していない曲も結構あった。(※ツアーの東名阪公演がすべて終了しましたので、セットリストを追記します 2016年2月2日)「お年玉的なライヴなので、ちょっといつもと違うものもやらないとね」と、増子さん。ファンにとってはたまらない選曲だった。このライヴのために、年末年始返上で練習した、なんてMCでお客さんを笑わせながら、ライヴは続いていく。最新曲なども交えながら、ライヴは熱く盛り上がる。相変わらずの爆笑MC。いつのまにか、ここがどこだか分からなくなっていた。ビルボードは、アンコールも入れて1時間15分ほどのセットが基本。特に、2回公演なので、アーティストの負担もある。場所がどこだか分からなくなった上に、時計を見ると、すでに1時間半を超えていた。結局、アンコールも入れて、約1時間45分のステージ。しかも午後3時30分からのファーストステージを終えてから、である。終演後、関係者数人で挨拶に行ったが、メンバーは4人とも疲れ切っていた。当たり前である。聞けば、ファーストステージも2時間演奏していたそうだ(!)。疲れてはいたが、満足そうな笑顔だった。その笑顔に、またやられてしまった。自分はこの人たちが本当に好きである。

自分と同い年のベース清水さん以外、メンバー3人は今年で50才だ。そんな今年3月、ニューアルバム「五十乃花」(ゴンジュノハナ)をリリースする。今回のライヴのように、結成32年、何も変わらず音楽を楽しみ、作りたいものを作る、そんな思いが溢れる1枚に仕上がっている。このアルバムを引っさげて、4月から始まるツアーは、年齢に引っかけ、50本(プラス1本)!7月後半には奄美や那覇を回る南国ツアーも5本控えている。「出来る、って言っちゃったからさー」とステージで笑っていた増子さん。楽しみであると共に、自分も頑張らなきゃ、頑張れる、という勇気を、またもらった。

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怒髪天 申年新春TOUR 猿の楽団、何するものぞ。〜大阪・キタ 公演〜

〜ナニワ・サルバン・ショー 第2部〜

2016.1.24.sun Billboard Live OSAKA

侍男

情熱のストレート

酒燃料爆進曲

××××・ジ・エンド

俺ころし

宿六小唄

さらば・ふるさと

泪ヶ丘に立つ男

サンセットマン

NINKYO-BEAT

DO RORO DERODERO ON DO RORO

トーキョー・ロンリー・サムライマン

セイノワ

歩きつづけるかぎり

雪割り桜

オトナノススメ

サスパズレ

喰うために働いて 生きるために唄え!

(※ツアーの東名阪公演がすべて終了しましたので、セットリストを追記しました 2016年2月2日)

怒髪天 オフィシャルサイト

http://dohatsuten.jp

アルバム「五十乃花」特設サイト

http://www.dohatsuten.jp/dohatsuten2016

(敬称略)

(写真:渡邉一生)

(写真提供:ぴあ関西版)