祝!初武道館〜怒髪天30周年

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感無量、だった。

2014年1月12日。怒髪天 結成30周年記念日本武道館公演“ほんと、どうもね。”から、1週間。まだ、興奮冷めやらぬ、だ。

増子直純(ボーカル)
増子直純(ボーカル)

開場は17時、開演が18時。指定席のチケットは持っているわけで、業界人ぶるわけではないが、開演に合わせて行けばいいだろう、と思っていた。しかし、逸る気持ちを抑えられず、17時ちょうどには九段下に到着していた。たくさんの人の流れに乗って、駅から会場へ。入口前のグッズ売り場からのアナウンス。「本日のTシャツは、全種類全サイズ売り切れましたー!」早い。それを聞いただけで、すでにグッときていた。入口にはものすごい数のお祝いの花。このバンドのキャリア、そしてなによりこのバンドが、どれだけ愛されているかが分かる。関係者入口から入場。数人の顔見知りの関係者にそこで会ったが、皆すでに、“言葉にならない顔”になっている。交わす言葉は、「いよいよですね。」「そうですね。」もう、後は開演を待つだけだった。

上原子友康(ギター)
上原子友康(ギター)

武道館は初めてではなかったが、なぜかいつもより広く感じた。観に来たわけだが、完全に気持ちがメンバー側になっている。怒髪天のファンの皆も、同じような気持ちだったのではないか、と思う。正直、大きなお世話だ。数えきれないライヴをやり続け、満を持して迎えた武道館公演。心配しなくても、成功するに決まってる。それでも、自分を含め、怒髪天を愛するものたちは、メンバーと一緒に走ってきた、という思いが強い。あたかも自分たちが今からここで何かやるんだ、くらいの気持ちだ。それは、メンバーが、毎回ライヴや音源で届けてくれる、歌に乗せた思いをしっかり受け止めているからだ、と思う。“ミュージシャンとファンの一体感”くらいのレベルでは語れない。お客さんでどんどん埋まっていく会場を見て、また、グッときていた。目の前の、紅白の緞帳が、まもなく上がる。

清水泰次(ベース)
清水泰次(ベース)

開演前、ステージ両サイドの大きなビジョンでは、昨年の夏、大阪で行われた“OTODAMA'13〜音泉魂”での、『“勝手に”熱湯CM』怒髪天1・12日本武道館の映像がずっと流れていた。大阪から来たものとしては、これも嬉しかった。会場が暗転して、緞帳が上がる。照明と共にステージに現れたメンバー。大量の、金色の紙テープがステージから発射され、ライヴがスタートした。いつもの、増子さんの「よくきたーーっ!!」の声に会場は割れんばかりの大歓声。いろんな思いを巡らせながら、この日を迎えた自分は、1曲目から涙してしまう、と勝手に想像していたが、いつもの楽しさ満載のスタートに、声を上げ、手を叩いて、楽しんでいた。大きなビジョンは、途中、デビュー当時の映像が流れるなど、何回か使用されたが、現在進行中のライヴを映し出すことはなかった。

坂詰克彦(ドラム)
坂詰克彦(ドラム)

それが、本編ラスト前の“歩きつづけるかぎり”の時に、メンバーを映し出した。その瞬間、ダッと涙が溢れた。増子さんは、MCのたびに、声を詰まらせていた。スタンドで観ていた自分は、オペラグラスなども持っていなかったので、増子さんの顔を大きく観ることは出来なかった。でも、男の中の男、増子さん〜兄ィの涙を、ずっと、大きなビジョンで映すべきではない、と自分は思ったし、そういう意図があって、ビジョンに映すのは最後だけ、だったのではないか、と、勝手に思った。新旧織り交ぜたまさに30年分のベストな選曲。すべての曲に、メンバーと、ファンと、関係者の思いが詰まっていた。ダブルアンコールのラスト、“ニッポン・ワッショイ”は、彼ららしい、本当に幸せなエンディングだった。メンバーと会場のかけ声と共に、紅白の緞帳〜幕は閉じた。

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セットリスト

〜本編〜

酒燃料爆進曲

北風に吠えろ!

濁声交響曲

ロクでナシ

どっかんマーチ

情熱のストレート

はじまりのブーツ

ドリーム・バイキング・ロック

ド真ん中節

GREAT NUMBER

押忍讃歌

労働CALLING

流れる雲のように

あえて荒野をゆく君へ

サムライブルー

蒼き旅烏

友として

ホトトギス

団地でDAN!RAN!

オトナノススメ

歩きつづけるかぎり

雪割り桜

〜アンコール〜

ロックバンド・ア・ゴーゴー

喰うために働いて 生きるために唄え!

セバ・ナ・セバーナ

〜ダブルアンコール〜

サスパズレ

ニッポン・ワッショイ

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怒髪天の30周年は始まったばかりだ。4月からは、47都道府県 勝手にお礼参りツアー“いやぁ、なんも、おかえしだって。”がスタートする。9月には、地元北海道での凱旋フリーライヴも決定している。

打ち上げに参加させてもらったが、4人の顔は、すごく晴れ晴れとしていた。というより、すでに次の面白いことが楽しみでしょうがない、そんな、ちょっとニヤニヤした顔に見えた。自分もニヤニヤした。もちろん、これからも怒髪天を応援し続けるし、自分も彼らのこれからが楽しみでしょうがないわけだが、それ以上に、自分も、もっともっと面白いことを見つけなきゃ、と。負けられない、と。そんな果てしないパワーをもらった夜だった。

兄ィ、トモヤスさん、シミさん、サカさん、おめでとうございます。そして、ありがとうございます。

怒髪天オフィシャルウェブサイト

http://dohatsuten.jp/index_gate.html

(敬称略)

(写真:渡邉一生/写真提供:テイチクエンタテインメント)