地元に帰ろう~歌う!トータス松本風速MAX

今年で4回目、トータス松本が地元播磨で行う野外ライヴイベント、「歌う!トータス松本~」シリーズ。今回は「~風速MAX」というサブタイトルで、8月31日(土)に行われた。このサブタイトル、1回目の「歌う!トータス松本伝説」から、前の年の一文字を受けて、翌年は列伝、そして昨年は烈風だったわけだが、今回、“風”を使ったワードは“風速”しか思いつかなかったそうで、ただ、“風速”だけだとおさまりも悪く、スタッフのアイデアで風速MAXになったそうだ。

ライヴの日が近づくにつれ、このサブタイトルを恨めしく思ったのは、関係者だけではないだろう。台風接近。この日は関西のいろんな場所で夏フェスが開催される。前日、局での立ち話で、これで台風が来たら、播磨チームのせいだ、なんて冗談も出ていた。実際、ライヴのMCで、トータスのお母さんから、タイトルが悪かったんじゃないか?“晴天MAX”にした方がよかったんじゃないか?というメールが来た、という裏話も明かしてくれた。

ライヴ当日、台風は逸れつつある、という情報に少し安心したが、一応それなりの雨対策をして、会場到着。まず最初の楽しみは、たくさん出店されている地元のお店の味。とはいうものの、実は初参加。何を食べようかと迷っていたところ、播磨ラーメンが美味いっスよ、という仲間の声。早速購入。醤油ベースのコクのある味に大満足。いわゆる“フェス飯”というよりも、まさに地元のお祭りの出店(でみせ)、という感じだ。クリアアサヒも飲んで、気分も盛り上がり、いざ、ライヴ会場へ。今にも泣き出しそうなドンヨリした空。そして…降り出した。けっこうな大雨。皆、ポンチョやレインコートに身を包み、それでもワクワク感満載の笑顔で、あの男の登場を待つ。

彼の母校、地元、黒田庄中学校の吹奏楽部が登場。そして、タキシード風のジャケットを着こなしたトータス松本がステージに現れる。毎年恒例、黒田庄中学校校歌からスタート。後輩たちの心のこもった演奏と、トータスの熱唱が届いたのか、雨はやんだ。

暖かい拍手と、たくさんの歓声に包まれて、今年のライヴがスタートした。

1,明星

2,東京ニューフェイス

3,かわいい人

4,僕がついてる

5,わかってるやろ

雨があがったどころか、ライブの盛り上がりと共に、晴れ間が差してきた。個人的に大好きな「借金大王」、そして「サムライソウル」と、ウルフルズのナンバーも会場をさらに熱くする。

6,借金大王

7,サムライソウル

8,マイウェイ ハイウェイ

中央に設置された、高さのある小さめのステージにひとりで移動。弾き語りも、トータスの大きな魅力。ソロの楽曲から、ウルフルズの「ええねん」まで、より近くに彼の息づかいを感じながら、堪能した。

9,相愛

10,ワンダフルワールド

11,涙をとどけて

12,ええねん

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この弾き語りコーナーでは、携帯電話のカメラで写真撮影OK、という企画もあり、目に焼き付けると共に、思い思いの1枚を持ち帰った。

メインステージに戻り、再びバンドスタイルで熱唱。カバー曲も披露された。国民的人気のドラマ、“あまちゃん”。トータスもハマってるそうで、劇中に出てくる、橋幸夫/吉永小百合の「いつでも夢を」を笑顔で歌った。他にも、沢田研二の「勝手にしやがれ」、尾崎紀世彦の「また逢う日まで」、と、老若男女集まるこのライヴのお客さんをおおいに湧かせた。自分もトータスの2つ下、特に「勝手にしやがれ」は小学校の頃大好きで、自然と一緒に歌っていた。カバーコーナーから本編へ戻り、いよいよライヴはクライマックスへ。

13,ブランコ

14,いつでも夢を

15,勝手にしやがれ

16,また逢う日まで

17,のぞみ

18,バンザイ~好きでよかった~

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奇跡的に開演時から雨もあがり、日中から少しずつ日が暮れていく、空の色が変わっていく様子も体感しつつ、日が沈んでからの、お客さんのサイリウムとステージの照明がまた大きな演出となる。自分も曲に合わせてサイリウムを振り、歌い、踊った。「笑ってみ」では、再び中央ステージに上った。いつも思うことだが、彼の歌、パフォーマンスには、“気合い”はあっても“気負い”はない。そんな彼のスタイルがより皆を笑顔にするんだろう、と感じる。1万人の笑顔を前に、気負いなく、ホントに楽しそうに熱唱していた。

19,クリア!

20,笑ってみ

21,生まれ変わっても

22,笑えれば

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本編終了後、もちろん、鳴り止まない“アンコール!”の声。しばらくして、再びステージに登場したトータスは、浴衣姿だった。さぁ、浴衣のトータスは何を歌うのか?アンコール1曲目に選んだのは、西城秀樹の「YOUNG MAN」だった。もちろん、あの“Y・M・C・A!”のポーズとともに、思いっきり盛り上がる。そして、トータスからスペシャルゲストの呼び込みが。最後の最後にゲスト?誰だ?彼の口から飛び出したのは“ミスタースマイル!!”えっ?えっ?“笑うギタリストーッ!”えっ?えっ?えっ?えーっ??

そう、ウルフルズのギタリスト、ウルフルケイスケだったのだ。

ウルフルズ活動休止から、同じステージに立ったのは4年ぶり。ウルフルケイスケが弾き始めた、いや、かき鳴らし始めたのは、「ガッツだぜ!!」のイントロだった。もちろん会場は狂喜乱舞。自分も思わず涙ぐんでしまった。ライヴ終了後、楽屋で少しだけトータスと話すことができた。“ソロ活動の中で何度も「ガッツだぜ!!」を歌ったけど、あの曲のギターは、やっぱりケーヤンの音が一番やねんなー“、と、口にした。もちろん、その言葉にも気負いはなく、ただ自然に、その時の思い~喜びが言葉になってる、と感じた。

(アンコール)

23,YOUNG MAN(Y.M.C.A)

24,ガッツだぜ!!

(Wアンコール)

25,ストレイト

26,ミュージック

故郷を元気にしたい、地元の人々が更なる一歩を踏み出すきっかけになれば…、というトータスの思いのもとにスタートしたこのライヴ。もちろん、来年の5回目も楽しみだし、今年の「ガッツだぜ!!」に、いろんな期待が膨らむ自分もいる。ただ、これからもトータスには、やりたいようにやってほしいし、その空間を一緒に楽しみたい。

トータス松本 Official WebSite

(敬称略)

(写真提供/ワーナーミュージックジャパン 携帯電話のカメラによる写真提供/吉森冴)