怒髪天 Road to 武道館〜FM802 MEET THE WORLD BEAT 2013

7月28日日曜日、万博記念公園もみじ川芝生広場にて、毎年恒例の野外コンサート、“MEET THE WORLD BEAT 2013”が開催された。大阪のラジオ局、FM802が主催する日本最大級の野外フリーコンサートである。ラジオリスナーの応募から、抽選で14,000名を毎年招待している。局が注目する新人アーティストから、誰もが観たい人気アーティストまで、豪華なラインナップで、毎年たくさんの応募がある。今年のラインナップは、

アンジェラ・アキ

家入レオ

大橋トリオ

グッドモーニングアメリカ

清水翔太

[Champagne]

怒髪天

秦 基博

back number

flumpool

三浦大知

レキシ

という、12組だった。(50音順)

後日、ここでライヴ全体のレポートもアップするつもりだが、今回、このライヴで明らかに異彩を放ち、会場が興奮の渦と化した怒髪天のライヴレポートをお届けする。自分の、怒髪天に対する思いと、この日に至るまでの経緯と共に。

怒髪天、というバンド

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怒髪天は、1984年に結成されたメンバー全員北海道出身の4人組バンド。

Vo.増子直純(1966年生まれ)

G.上原子友康(1967年生まれ)

B.清水泰次(1968年生まれ)

Ds.坂詰克彦(1966年生まれ)

来年で結成30周年だ。91年にメジャーデビューを果たすも、96年に活動を休止し、99年にインディーズとして活動再開、その後再度メジャーデビューを果たし、今に至る。来年1月12日日曜日、初の日本武道館公演を控えている。結成から30年での初武道館は日本最遅記録だ、とニュースでご覧になった方も多いと思う。実は、仕事柄、もちろん名前やいくつかの楽曲は知っていたが、長い間、接点は全くなかった。きっかけは2009年、FM802の開局20周年の特別番組だった。毎年開局記念日の6月1日に特別番組を催すのだが、この年は20周年の区切りで、局内のスペースでいくつかのバンドにライヴをやってもらい、それを生中継する、という企画があった。番組の自分の担当時間も終わり、すでにお酒を口にして酔っぱらっていた自分は、怒髪天のライヴの時、一番前〜局内の狭いスペースなので、ほとんどボーカルの増子さんの目の前〜で大騒ぎしてしまった。ライヴ終了後、マズかったかなー、と少し落ち込んでいると、増子さんが「お前、おもしれーなー」って声をかけてくれて、そこから兄ィ(増子さんの愛称)と自分との付き合いが始まった。お酒が入っていたとはいえ、そのキャリアに裏打ちされた迫力のライヴと、心に響く楽曲に、その日のその瞬間、衝撃的に打ちのめされていた。そして、その年の10月にリリースされたシングル“オトナノススメ”が、怒髪天とFM802の関係をより深いものにした。

自分はとにかくこの曲に魅了され、番組でOAしまくった。メンバーと同世代の自分(1968年生まれ)が、「信じてすすめ!」と背中を押してもらってる気がして。OAするだけでなく、曲冒頭の増子さんのボーカルに合わせて、「バンッ!バババンッ!〜」と放送で歌いまくった。リスナーからのリクエストも増え、局のオフィシャルチャートでもどんどんランクアップしていき、その年の末開催した、FM802のロックフェスティバル“RADIO CRAZY”ではライヴのトリを務めて頂いた。あろうことか、ライヴ直前に増子さんに呼ばれ、「ヒロト君もステージで歌え」と言われ、増子さんと一緒に、「バンッ!バババンッ!〜」と歌わせて頂いた。緊張と興奮でわけがわからない状態の中、ライヴ後、増子さんに「応援してくれてありがとう!」と言われた時は、涙が出た。結果的に応援した形に(少しは)なっていたのかもしれないが、自分のとっての怒髪天は、アーティストとDJではなく、好きなバンドとファン、だったから。しかも、その年は結成から25年、完全に自分は後追いだった、という気持ちもあったから。

初出演

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その後、より深くお付き合いさせて頂くようになり、ライヴ後の打ち上げに呼んで頂いたり、バンド企画のイベントで司会をさせて頂いたり、と、怒髪天のとにかく面白い現場をたくさん体験させてもらった。

そして今年、開局から続くFM802の看板イベント〜“MEET THE WORLD BEAT”に出演して頂くことになった。さぁ、どうしよう。自分を始め、DJとアーティスト、局のスタッフとアーティスト、という関係を超えた、局内の怒髪天フリークで、何か思い出に残るような企画、演出はできないものか、と考えた。やはり曲は“オトナノススメ”だろう、と。そこで出たアイデアが、これだった。

来年の初武道館に伴い結成した、怒髪天 Road to 武道館 FM802支部団の企画として、“オトナノススメ”に合わせてステージで踊る。DJ3人と、この日のために結成した802ダンサーズ30人と共に。

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この日のセットリストは、

1.押忍讃歌

2.ドリーム・バイキング・ロック

3.歩きつづけるかぎり

4.夏のお嬢さん

5.オトナノススメ

6.ニッポン・ワッショイ

イベントの中盤、6番目に登場、事前の企画告知も相まってか、メンバーがステージに登場した瞬間から特別な期待感に包まれていた。いつも通りの迫力ある演奏と、増子さんの抜群のMCに、客席はどんどん盛り上がっていく。そしていよいよスペシャル企画。大学生を中心としたダンサーズはもちろん、自分たちもすごく緊張していた。

増子さんから呼び込まれ、ステージに立つ。人前でダンスなんかしたことない自分たちだったが、増子さんの「いくぞーっ!」の声に、完全に吹っ切れた。多少(だった、と思う)間違えたところもあったが、とにかくやりきった。ステージから見えた客席の一体感はハンパなかった。踊りを覚えてきて、一緒に踊る人、つられて踊る人、とにかく騒ぐ人。企画を思いついた時の想像を軽く超えていた。

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大成功、だったと思う。翌日の番組に届いたたくさんの感想を読んで、確信できた。ホントにやってよかった。ライヴ前日、急きょ「ラストの曲も踊らないか」と怒髪天サイドから提案があり、“ニッポン・ワッショイ”も踊ることに。自分はうろ覚えで、増子さんの横でワーワー言ってただけだったが、ダンサーズは短い時間でマスターし、こちらも圧巻のステージになっていた、と思う。ライヴ終了後、メンバーと喜びを分かち合った。その日のためだけに集まった即席のダンサーズも泣いていた。打ち上げのビールは格別だった。

Road to 武道館

兄ィ、トモヤスさん、シミさん、サカさん。怒髪天 Road to 武道館は加速度を増していく。少なくとも関西は、自分たちでもっともっと盛り上げていきたい。最近めっきり涙もろくなった兄ィが、武道館のステージに立った瞬間から泣くんじゃないか、と少し心配である。兄ィが泣く前に、自分が泣いている、と思うが。こんなめちゃくちゃ素敵なバンドに出会えて、自分は幸せである。

怒髪天オフィシャルウェブサイト

(写真提供/FM802)

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