ビジネスで成果をだす人は、「偏差値が高い頭がいいだけの人間」じゃない!?

(写真:アフロ)

「ビジネスで成果をだす人は、偏差値が高いような”頭のいいだけの人間”じゃないのです。ビジネスで使える奴は、”聞くことができる人”なんです。

なぜなら、ビジネスの多くは”課題解決”なんだから。”間違った情報”とってきて、あさっての課題を解決する奴が、成功するわけがないのです」

先だって、あるところで、あるビジネスパーソンから、このような趣旨の話を伺いました。

ビジネスを「課題解決」と見なすことを是とするならば、たしかに「課題解決」にとってもっとも重要なことは、「さまざまな情報を収集・総合して、何が課題かを見定めること」です。

当の本人が、どんなに「素晴らしい解決策」をもっていようと、そもそも「解決するべき課題」を正しく見定めていないと、解決策を「正しく適用すること」はできません。

今、仮に、横軸に【正しい課題設定ができるかどうか?】、縦軸に【よい課題解決策をもっているかどうか?】をおくとします。2軸で4象限をつくると、課題解決には下記のように4つのパターンがあることがわかります。

課題解決の4つのパターン
課題解決の4つのパターン

「正しい課題設定ができていてしかも、よき課題解決策ができる」のは「よき課題解決者」

「間違った課題設定しかできてないのに、課題解決策はもっている」のは「あさって君」

「正しい課題設定ができているのに、解決策をもっていない」のは「口だけ君」

「課題解決も、解決策も、残念な状態」は「ダメポ君」

正しい課題設定は、「よき課題解決策」の一丁目一番地なのです。

どんなに素晴らしい課題解決策をもっていても、正しい課題設定ができていなければ、成果はあがらないのです。

だとするならば、「ちゃんと聞くことができる≒正しい情報を収集してくることができる」というのは、ビジネスパーソンにとって、「もっとも重要なスキル」のひとつであるような気がします。

しかし、ちょっと調べ物をしてみると、この「聞くことができる」というのは、あまり研究が為されていないような気がします。

また、実務の世界でも、あまり重要視されていない気がします。

聞くことなんか、誰でもできるよ、と。

まず研究に関してです。

「マネジャーポジションにある人が、聞くことができること」と、部下の信頼、部下のストレスリダクションとの関連を調べるいくつかの研究は存在します。

しかし、「聞くこと」と「より高次なビジネスの成果」との関連を調べる研究はあまり存在していないのです。あまりにもアタリマエすぎるのでしょうか・・・。興味深い課題です。

また、一般のシャバワールドでも、「聞くことができること」は、「誰でもできること」と思われている節もあります。

しかし敢えて、アーヴィン・ゴフマンの知見を持ち出すまでもなく「聞くこと」は、「積極的な呈示行動」のひとつです。しかし、一般には、それは、「誰もができること」と思われています。

聞くくらい、誰でもできるよ・・・

しかし、自戒をこめて申し上げますが、「聞くこと」は、本当に難しいことです。

それは受動的に、耳の中に入ってくる情報を受け止める行為ではありません。

聞くこととは、「わたしは聞いている」という姿を相手に積極的に呈示しつつ、相手から信頼をえて、相手の提供している情報を受容し、判断する行為です。つまり、聞くとは「積極的に相手にかかわる行為」であり、「相手の信頼をつくりだす行為」なのです。

聞くってのは、誰にでもはできないよ・・・。

今日は「聞くこと」について書きました。

僕には、自分自身、「聞くこと」に本当に苦手意識があって、そんな僕が、このような記事を書いていいものかと思うところもありますが、まぁ、人間、自分が苦手なものを探究したがる、というところもあるでしょうから、まぁよしとしましょう。

皆さん、今日から「よく聞くこと」にしましょうか。

よき課題解決のために

そして人生はつづく