今週一週間を、バタビン(バタバタ貧乏)にしないためには何が必要か!?

(写真:アフロ)

 バタビンという言葉を、先だって、研究室OBのSさんから教えて頂きました(感謝!)

 バタビンとは「バタバタ動き回るわりには、成果がでず、貧乏をしている人のこと」で、要するに「戦略性のない人」なのだそうです。この言葉の出自はよく知りませんが、人事業界ではよく使われている言葉のようで、非常に興味深く思いました。

 

 イメージ的には、こんな感じ?

 バタビン(笑)。

バタビン
バタビン

 バタビン状態は、ベンチャーのスタートアップ期や、中小企業の経営層などで割と多いケースだそうです。「戦略」がないのに、とにかく、気合いと根性で動き回り、なかなか成果が出ない状況が、ままそうしたステージの組織では生まれるそうです。

 先だって、中原研究室の大学院生たちが中心になって開催された「中小企業HRD研究会」では(主催者のYさん、ありがとう!)、Ostgaard(1994)らの文献を読みましたが(文献担当お疲れさまでした!)、この論文の主張は、それに類するものでした。

 この論文では、中小企業の経営層の「戦略性」と「ネットワーク行動」、そして「成果」の関係を評価しています。

 分析の結果わかったことは、

 経営者の「ネットワーク行動」は、「戦略」に同期しておこなわれなければ効果は出ない

 ということです。

 戦略に応じて、誰を訪問し、いかなるネットワークを形成するか、しっかりと考えておかなくてはなりません。あたりまえのことですが、日々忙しい日常をすごすたび、つい忘れてしまうことです。まことに興味深いことですね。

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 今日のお話はバタビンでした。先行研究でとりあげられたバタビンの状況(バタビンステート:バタバタしているけれども、シオシオのパー状況)は経営者に関するものでしたが、論文を読みながら、これは多くの人々に当てはまることではないかと思います。

 貧乏といっても、フィナンシャルな文字通りの貧乏から、精神的に余裕がない、という「心の貧乏」もあるでしょう。

 動き回っているつもりなのだけれども、成果がでない

 バタバタしているんだけど、どうも、しっくりきていない。

 そんな「バタビン」ステートに陥っていたら、もう一度、戦略を練り直す時期かもしれません。しっかりと「これまで」をリフレクションし、前に踏み出すときかもしれません。

 

 今日は木曜日、週の折り返し地点をすぎたところです。

 今のままだと、あなたの一週間は、「バタビン」にはなりませんか?

 このまま突入していったら、あなたはどのような一週間を過ごすことになりますか?

 今週がみなさまにとって、よき週でありますよう。

 そして人生は続く

 

(本記事は、中原の個人ブログ「NAKAHARA-LAB.NET」に掲載され: 2015年6月29日の記事に、加筆・修正を加えたものです)