女子プロ野球2019 ヴィクトリアシリーズ 春季リーグ 埼玉A×愛知D 第7戦

大量得点に沸く、埼玉アストライアナイン

待ちに待った10連休に突入し、女子プロ野球春季リーグも終盤に入ってきました。じょりプロ野球では、この10日間のうち6日間、計12試合が予定されています。GW中の試合初日となった29日の、埼玉アストライア対愛知ディオーネ第7戦の模様をリポートします。

埼玉が追随許さず2ケタ得点で愛知を制す

愛知 000 500 0 5

埼玉 233 002 X 10

(先攻)愛知ディオーネ

1 右 西山

2 三 岩見

走 太田

3 遊 星川

4 中 三浦

5 捕 寺部

6 指 金城

7 左 榊原

打 御山

左 佐藤

8 一 一尾

9 二 浅尾

投 久保、松谷、笹沼、小原

(後攻)埼玉アストライア

1 中 中田

2 一 田口(紗)

打 奥村

3 左 加藤

4 指 今井

5 右 みなみ

  右 前田

6 捕 泉

7 遊 只埜

8 二 山崎

9 三 田口(真)

投 古谷

埼玉アストライアは、制球力に苦しむ愛知ディオーネ、先発・久保夏葵投手を責め立て早くも2回に降板させるなど、序盤に8点ものリードを奪います。4回表に5点を返されますが、6回裏に追加点を上げ、終わってみれば2ケタ得点、序盤のリードを守ったままの危なげない勝利となりました。

昨年のタイトルホルダー、埼玉・みなみ選手が今季初のヒロインへ

この試合の勝利打点を上げたのは、五番で先発出場していた、みなみ選手。1回裏、二死一、二塁のチャンスで、2点タイムリーとなる二塁打を放ち、その快音が、埼玉打線に勢いをつけ、2ケタ得点へと導きました。試合後にファンに向けて行われるヒロインインタビューに、今季、はじめて登場し、「開幕以来、ずっと不調だったので、ヒロインに選ばれて嬉しいです!」。ファンのみならず、一年振りに見に来てくれた両親と祖母へ向けて、笑顔で答えていました。

今季初のヒロインに、笑顔を見せるみなみ選手
今季初のヒロインに、笑顔を見せるみなみ選手

 173センチの長身を生かした長打力を武器に、一昨年の最優秀新人賞、昨季の最多本塁打賞を獲得した実力者も、今季、なかなか快音が聞こえず苦しんでいました。実は、「昨シーズンの後半から調子が落ち気味だった」ので、全く予想してなかった事態ではなかったと言います。

 昨季プレーした京都フローラから埼玉へ移籍。そうなると当然ながら昨年からの状態を踏まえての指導は受けることができません。それならば自分で「課題は何か」、「修正ポイントはどこか」を考えトライしていく姿勢が必要だと感じたと言います。

 GWの前週など、試合日程に余裕がある時期に、フォームを見直し、修正に努めた結果、課題は、ずばり、体の開き。体が開いてしまうために、ボールを上手く捉えられなかったのです。開きたい肩を我慢して残して、壁をつくることができるかどうかポイントだと気づき「そこを今日は意識してできた」ことが勝利打点をたたき出した結果につながったのです。

 新人の頃は、指導者や先輩方に頼ってばかりだったけれど、自分で考えて結果を出せるようになれば、「いつスランプへ陥っても安心だし、(スランプが)恐くない」と話します。今日の結果は、みなみ選手へ大きな自信をもたらしたことになりそうです。

 結果が出ない日々は、正直、周囲の応援をプレッシャーに感じてきたと言いますが、「できる、と信じてもらっているからこその期待だと思います。それをプレッシャーに感じず力に変えて、ここからどんどん活躍していきたいと思います」。狙うは、「今年も本塁打賞です」と、力強く宣言。

春季リーグはもちろん、夏季、秋季リーグへの活躍が期待されます。

勝利打点となる二塁打を放ったみなみ選手
勝利打点となる二塁打を放ったみなみ選手

京都フローラ、優勝マジック3に

春季リーグは、開幕以来、首位を独走している京都フローラ。29日の二試合が終わった時点で春季リーグ優勝マジック3。30日の対戦カードは、第一試合が愛知対埼玉、第二試合が埼玉対京都なので、結果次第では、マジック1となるかもしれません。となると、最短なら元号が令和に変わったばかりの5月1日に、京都の優勝が見られそうです。

写真提供:日本女子プロ野球リーグ