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上野愛咲美女流二冠の強さポジティブ、研究熱心、そして長嶋茂雄ばりの……

内藤由起子囲碁観戦記者・囲碁ライター
絶好調の上野愛咲美女流二冠。センコーカップにて。2022年4月=筆者撮影

上野愛咲美女流二冠が絶好調だ。

昨年、若手棋戦「若鯉杯」で女性二人目の優勝を果たしただけでなく、年間54勝をあげ全棋士中トップの勝ち星を稼ぎ出した。今年に入っては世界戦のセンコーカップ女流最強戦で日本女性初の優勝を飾った。そして6月末、女流立葵杯で、これまで苦手にしていた藤沢女流四冠からタイトルを奪取。女流棋聖に加えて女流二冠となった。

乗りに乗っている上野女流二冠の強さのワケを探ってみよう。

上野女流二冠といえば、明るくポジティブな姿が印象的だ。

渾名の「ハンマー」は、大石を仕留める力を表している。最初に言われたのは、「女子高生(当時、上野女流二冠は高校生だった)がにこにこしながらハンマーを振りかざして追ってくる」というような表現だった。

その狙いすました力強さは、上野女流二冠が6歳のころから師匠の藤澤一就八段が長所を伸ばす育て方をしたことで育まれた。

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囲碁観戦記者・囲碁ライター

囲碁観戦記者・囲碁ライター。神奈川県平塚市出身。1966年生。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。お茶の水女子大学囲碁部OG。会社員を経て現職。朝日新聞紙上で「囲碁名人戦」観戦記を担当。「週刊碁」「囲碁研究」等に随時、観戦記、取材記事、エッセイ等執筆。囲碁将棋チャンネル「本因坊家特集」「竜星戦ダイジェスト」等にレギュラー出演。著書に『井山裕太の碁 AI時代の新しい定石』(池田書店)『囲碁ライバル物語』(マイナビ出版)、『井山裕太の碁 強くなる考え方』(池田書店)、『それも一局 弟子たちが語る「木谷道場」のおしえ』(水曜社)等。囲碁ライター協会役員、東日本大学OBOG囲碁会役員。

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