上野愛咲美女流二冠の強さポジティブ、研究熱心、そして長嶋茂雄ばりの……
上野愛咲美女流二冠が絶好調だ。
昨年、若手棋戦「若鯉杯」で女性二人目の優勝を果たしただけでなく、年間54勝をあげ全棋士中トップの勝ち星を稼ぎ出した。今年に入っては世界戦のセンコーカップ女流最強戦で日本女性初の優勝を飾った。そして6月末、女流立葵杯で、これまで苦手にしていた藤沢女流四冠からタイトルを奪取。女流棋聖に加えて女流二冠となった。
乗りに乗っている上野女流二冠の強さのワケを探ってみよう。
上野女流二冠といえば、明るくポジティブな姿が印象的だ。
渾名の「ハンマー」は、大石を仕留める力を表している。最初に言われたのは、「女子高生(当時、上野女流二冠は高校生だった)がにこにこしながらハンマーを振りかざして追ってくる」というような表現だった。
その狙いすました力強さは、上野女流二冠が6歳のころから師匠の藤澤一就八段が長所を伸ばす育て方をしたことで育まれた。
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