囲碁の世界は男女の区別なく同じ土俵で対局するのは、ご存じのとおり。

「女流棋士」という言葉はあるが、それは「女性の棋士」を示すだけ。男性でも女性でもプロは皆、「棋士」なのだ。

体格差はほとんど関係ない頭脳勝負だから当たり前、とも言えるが、おとなりの将棋の世界は、プロを養成する「奨励会」を勝ち抜かなければ「棋士」にはなれず、いまだ女性で「棋士」になった人はいない。「棋士」と「女流棋士」ははっきり違う世界だ。

スポーツ界も含め、男女関係なく同じ条件で戦える競技は珍しいのではないだろうか。

とはいえ、女性棋士は全棋士参加棋戦でタイトルを獲ったことはまだない。

上野愛咲美四段が竜星戦で準優勝したのが最高だ。

新人王戦で準優勝とあと一歩だった上野愛咲美四段。リーグ入りも期待できる。2021年10月、日本機院=筆者撮影
新人王戦で準優勝とあと一歩だった上野愛咲美四段。リーグ入りも期待できる。2021年10月、日本機院=筆者撮影

若手棋戦の若鯉杯では藤沢里菜五段(2020年)と上野四段(2021年)が、六浦雄太七段や孫喆七段ら元名人リーガーの一流棋士をなぎ倒して優勝している。実力的には遜色がないところまできているので、頂点に立つにはあともう少し、というところが現状だろうか。

ちなみに、お隣の韓国では、ゼイ(くさかんむりに内)乃偉九段が、「国手」のタイトルを獲っているので、女性が成し遂げられないわけはないのだ。