AIとぴったり一致する世界チャンピオンの着手に鳥肌ぞわっ AIでの研究はどれだけ進んでいるのか
2016年にAIが人間に勝ってから、AIは戦う相手ではなく、研究して向上するためのツールになってきました。
現在、棋士がAIとどのように付き合っていっているのか、棋士の証言から探ってみましょう。
佐田篤史七段の場合
最近の手合いでは、序盤の進行が早いのが特徴的です。
ひとり5時間の持ち時間の碁で、10時に対局開始、11時45分に昼休みに入るまでの1時間45分で、以前(10年ほど前?)は20手くらいというのが平均的な進行だったでしょうか。30手も進めば早い、と感じたものです。
最近では50手以上進むのも珍しくありません。お互い研究済みだと、どんどん進行するのです。
検討室で見ていた湯川光久九段は「かなり長い手順、AIで研究していたのと同じ手順で進むことがあるみたいよ。驚いたことに」。
2020年末に打たれた世界戦・三星火災杯1回戦で、世界チャンピオン経験者の時越九段と対局した佐田篤史七段の碁が、そうだったようです。
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