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今ではあり得ない?!封じ手のハプニング

内藤由起子囲碁観戦記者・囲碁ライター
第45期名人戦第2局の封じ手。封筒と棋譜=2020年9月16日、筆者撮影

二日制の対局で欠かせないのが「封じ手」です。

封じ手とは、二日制対局を公正にするためのルール。1日目の最後の着手を盤上には打たず、紙に書いて封をしておき、翌日開封することで、一方だけが一晩考えられないようにする工夫です。

1日目夕方、規定の時間(主催によって設定時間が異なります。名人戦は午後5時半から封じることができます)を過ぎると、手番の人が封じる意思を記録係に伝えます。

記録用紙、ペン、封筒を手に、別室に一人で入り、記録用紙に印(たいてい○印)をつけます。

その紙を封入してから対局室に戻り、立会人に渡して1日目が終わる、という段取りになっています。

封じ手を手渡すところは写真に収めることは暗黙の了解になっていますので、カメラマンからOKが出るまで、対局者と立会人は手渡しポーズで制止しています。

近年はこの段取りが狂うことはまずありませんが、以前は違いました。

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囲碁観戦記者・囲碁ライター

囲碁観戦記者・囲碁ライター。神奈川県平塚市出身。1966年生。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。お茶の水女子大学囲碁部OG。会社員を経て現職。朝日新聞紙上で「囲碁名人戦」観戦記を担当。「週刊碁」「囲碁研究」等に随時、観戦記、取材記事、エッセイ等執筆。囲碁将棋チャンネル「本因坊家特集」「竜星戦ダイジェスト」等にレギュラー出演。著書に『井山裕太の碁 AI時代の新しい定石』(池田書店)『囲碁ライバル物語』(マイナビ出版)、『井山裕太の碁 強くなる考え方』(池田書店)、『それも一局 弟子たちが語る「木谷道場」のおしえ』(水曜社)等。囲碁ライター協会役員、東日本大学OBOG囲碁会役員。

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