今ではあり得ない?!封じ手のハプニング
二日制の対局で欠かせないのが「封じ手」です。
封じ手とは、二日制対局を公正にするためのルール。1日目の最後の着手を盤上には打たず、紙に書いて封をしておき、翌日開封することで、一方だけが一晩考えられないようにする工夫です。
1日目夕方、規定の時間(主催によって設定時間が異なります。名人戦は午後5時半から封じることができます)を過ぎると、手番の人が封じる意思を記録係に伝えます。
記録用紙、ペン、封筒を手に、別室に一人で入り、記録用紙に印(たいてい○印)をつけます。
その紙を封入してから対局室に戻り、立会人に渡して1日目が終わる、という段取りになっています。
封じ手を手渡すところは写真に収めることは暗黙の了解になっていますので、カメラマンからOKが出るまで、対局者と立会人は手渡しポーズで制止しています。
近年はこの段取りが狂うことはまずありませんが、以前は違いました。
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