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大ベテランのくわえタバコ 引っこ抜き事件

内藤由起子囲碁観戦記者・囲碁ライター
「十段」就位式で挨拶する結城聡九段=東京都港区、2013年7月22日、筆者撮影

今や禁煙は当たり前だが

囲碁といえば、昔はおじさんたちがタバコを吸い、煙もくもくの中で打っているというイメージではなかったでしょうか。

私がこどものころ、昭和50年代はまさにタバコ天国。碁会所に打ちに行くと洋服や髪の毛はタバコの煙が焚き込められ、すごいにおいをさせて帰宅していたものでした。

棋士の写真でも、喫煙しているポーズが多くありました。

今ではそんな写真を見るとちょっと驚くくらい、対局室では禁煙というのが当たり前になっています。

対局室を禁煙にしよう。そんな動きが出てきたのが2000年を過ぎたころ。ちょうど端境期の話です。

橋本九段のタバコを結城九段が引っこ抜く?!

2002年5月、橋本昌二九段(故人・当時67歳)が対局中喫煙していたところ、結城聡九段(当時30歳)が橋本九段のくわえタバコを引っこ抜いた、という短い文章が囲碁誌に載っていました

最初、私はまさか、何かの冗談かと思いました。

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囲碁観戦記者・囲碁ライター

囲碁観戦記者・囲碁ライター。神奈川県平塚市出身。1966年生。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。お茶の水女子大学囲碁部OG。会社員を経て現職。朝日新聞紙上で「囲碁名人戦」観戦記を担当。「週刊碁」「囲碁研究」等に随時、観戦記、取材記事、エッセイ等執筆。囲碁将棋チャンネル「本因坊家特集」「竜星戦ダイジェスト」等にレギュラー出演。著書に『井山裕太の碁 AI時代の新しい定石』(池田書店)『囲碁ライバル物語』(マイナビ出版)、『井山裕太の碁 強くなる考え方』(池田書店)、『それも一局 弟子たちが語る「木谷道場」のおしえ』(水曜社)等。囲碁ライター協会役員、東日本大学OBOG囲碁会役員。

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