大ベテランのくわえタバコ 引っこ抜き事件
今や禁煙は当たり前だが
囲碁といえば、昔はおじさんたちがタバコを吸い、煙もくもくの中で打っているというイメージではなかったでしょうか。
私がこどものころ、昭和50年代はまさにタバコ天国。碁会所に打ちに行くと洋服や髪の毛はタバコの煙が焚き込められ、すごいにおいをさせて帰宅していたものでした。
棋士の写真でも、喫煙しているポーズが多くありました。
今ではそんな写真を見るとちょっと驚くくらい、対局室では禁煙というのが当たり前になっています。
対局室を禁煙にしよう。そんな動きが出てきたのが2000年を過ぎたころ。ちょうど端境期の話です。
橋本九段のタバコを結城九段が引っこ抜く?!
2002年5月、橋本昌二九段(故人・当時67歳)が対局中喫煙していたところ、結城聡九段(当時30歳)が橋本九段のくわえタバコを引っこ抜いた、という短い文章が囲碁誌に載っていました。
最初、私はまさか、何かの冗談かと思いました。
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