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Twitter版クラブハウス「スペース」、一般公開テスト開始か

武者良太ガジェットライター
現在はTwitterから招待されたユーザーがスペースを開始できる 筆者キャプチャ

音声チャット感覚で、フォロワーに気軽にトークを聴かせることができる音声SNS「クラブハウス」(Clubhouse)に続き、Twitterも「スペース」(spaces)という音声トーク機能を盛り込んできました。

1月末からの大フィーバーの後、「クラブハウス疲れ」という言葉も聞くようになってきた昨今ですが、音声SNSはむしろこれからが本番で、苛烈なシェア争いをしていくのではないか。そう感じる流れですよね。

iOS版のTwitterアプリ起動時に「自由に発言しましょう」と表示されたユーザーは、自分でスペースを作ることができる。 筆者キャプチャ
iOS版のTwitterアプリ起動時に「自由に発言しましょう」と表示されたユーザーは、自分でスペースを作ることができる。 筆者キャプチャ

現在は小規模なグループでのテスト段階と思われる。 筆者キャプチャ
現在は小規模なグループでのテスト段階と思われる。 筆者キャプチャ

ルームを作るには、右下のツイートアイコンを長押しして、「スペース」アイコンをタップする。発言者は「全員」「フォローしているアカウント」「招待したアカウントのみ」から選べる。 筆者キャプチャ
ルームを作るには、右下のツイートアイコンを長押しして、「スペース」アイコンをタップする。発言者は「全員」「フォローしているアカウント」「招待したアカウントのみ」から選べる。 筆者キャプチャ

立ち上げたルームはタイムラインでシェアできる。リンクのコピー、参加して欲しいユーザーにDMを送る機能も備わっている。 筆者キャプチャ
立ち上げたルームはタイムラインでシェアできる。リンクのコピー、参加して欲しいユーザーにDMを送る機能も備わっている。 筆者キャプチャ

現在はTwitterからの招待制となっている様子。2月24日朝8時の時点では、招待を受けたユーザーのみが声で会話できるスペースを作り、ホストとなることが可能でした。招待を受けてないユーザーも、「全員」「フォローしているアカウント」ルームであれば、発言者(スピーカー)として参加できます。

クラブハウスとの大きな差は、

1.ルームの名前をつけることができない

2.ルーム参加者にDMが送れる

3.Twitterのタイムラインを活用できる

4.字幕を表示可能

5.エモートが豊富

ことでしょうか。

ルームの参加者はそれぞれ、「ホスト」(モデレーター)、「発言できる参加者」(スピーカー)、「リスナー」(オーディエンス)と表示される。 筆者キャプチャ
ルームの参加者はそれぞれ、「ホスト」(モデレーター)、「発言できる参加者」(スピーカー)、「リスナー」(オーディエンス)と表示される。 筆者キャプチャ

「ルームの名前をつけることができない」は、特定の個人とお喋りしたいという願いはかないますが、話すテーマを先に提示できないというデメリットがあります。

「ルーム参加者にDMが送れる」「Twitterのタイムラインを活用できる」に関しては、みんなに見てほしいサイトのURLや画像をシェアしやすいというメリットになります。

「字幕を表示可能」ですが、これはまだまだ難あり。機能としてはありがたいものの、文字サイズが小さく表示の切り替えが速すぎて読みにくいんですね。

手のマークのエモートは、長押しすることで色を変更できる。 筆者キャプチャ
手のマークのエモートは、長押しすることで色を変更できる。 筆者キャプチャ

「エモートが豊富」は、挙手だけではなく、100点、グーチョキパー、泣き顔などのバリエーションがあり、エモートを上げた瞬間はアニメーション表示されるので目立ちます。でもエモートがハートマークのアイコンなのに、ハートエモートがないのは謎。

他にもミュートしているスピーカーがわからない、ホスト=モデレーターを増やせないなどなど、細かい差が多々あります。現在はテスト段階でしょうから、今後は利用したユーザーの声をもとにブラッシュアップして、正式サービスとして提供されるのでしょう。

ともあれ、この記事を書きながらスペースでお喋りしていたのですが、「ながら」のコミュニケーションには本当にぴったり。今後の音声SNSの進化と普及が楽しみです。

ガジェットライター

むしゃりょうた/Ryota Musha。1971年生まれ。埼玉県出身。1989年よりパソコン雑誌、ゲーム雑誌でライター活動を開始。現在はIT、AI、VR、デジタルガジェットの記事執筆が中心。元Kotaku Japan編集長。Facebook「WEBライター」グループ主宰。

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