出た!安田権守(ロッテ)がプロ425打席目で初アーチ。さらに2号弾も<韓国KBOリーグ>
22日のKBOリーグは全5試合が17時開始で行われた。
NCダイノス-ロッテジャイアンツ(チャンウォン)はロッテが0-1で1点を追う3回表、1死一塁で打順は1番のアン・グォンス(安田権守)に戻った。
アン・グォンスは盗塁で進んだ走者を二塁に置きフルカウントとなった7球目、真ん中やや外寄り137キロの直球に力みなくバットを出し振り抜いた。打球は緩やかな放物線を描いてライトスタンドに飛び込む2ランホームラン。ロッテが逆転に成功した。
アン・グォンスにとってこの一発がKBOリーグ4年目、425打席目での初ホームランとなった。さらにアン・グォンスは5打席目にもライトに2号ソロアーチを放った。試合はアン・グォンスの逆転弾が決勝打となってロッテが10-6で勝利した。
アン・グォンスはNPBでの選手経験のない日本出身選手で、埼玉生まれの在日コリアン3世。早稲田実業高、早稲田大、クラブチーム、BCリーグ、社会人野球を経て2020年にトゥサンベアーズ入りした。
昨季は前半戦にレギュラーに定着するも、オフにトゥサンと協議の上退団。するとロッテが獲得を表明し今季は確実性の高い打撃と守備、俊足を武器に開幕から1番打者としてレギュラーに定着している。ここまでの打率はチームトップの打率3割3分8厘(リーグ9位)。
◇4月22日(土)の結果
・トゥサン 5 - 1 KT(チャムシル)
勝:チェ スンヨン
敗:サルサー
・SSG 3 - 2 キウム(インチョン)
勝:チェ ミンジュン
敗:ヤン ヒョン
・ハンファ 0 - 3 LG(テジョン)
勝:イム チャンギュ
敗:ナム ジミン
・KIA 6 - 2 サムスン(クァンジュ)
勝:ヤン ヒョンジョン
敗:ウォン テイン
・NC 6 - 10 ロッテ(チャンウォン)
勝:バーンズ
敗:シン ミンヒョク
⇒ KBOリーグ公式戦日程と結果(ストライク・ゾーン)
⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)
◆「安田の韓国でのプレーは今季限り?」
日本で生まれ育った安田は在外国民として兵役が免除されているが、通算3年を越えて韓国に滞在するとその義務が生じる。20年シーズンから韓国で暮らす安田が、もし来季以降もKBOリーグに所属すると積算期間は3年を超過することとなる。そのため安田、ロッテ共に今季限りの在籍を前提としている。
兵役の免除を野球で得るには、オリンピックでの金、銀、銅メダル、アジア大会での金メダル獲得がある。アジア大会は今年9月に中国・杭州で開催予定。韓国は代表選手を満25歳以下またはプロ4年目以内から選ぶとしている。ちなみに安田はこの条件には該当する。また3人のオーバーエイジ枠もある。
兵役は韓国の「国民(成人男子)の義務」。そのため兵役免除に関わる代表選出については球界全体が国民感情に強く配慮。選手が「出たい」や関係者が「選びたい」といった発言をすることは控える傾向にある。
<きょうのアン・グォンス(安田権守、ロッテジャイアンツ)>
1打席目レフトフライ、2打席目ライトに2ランホームラン、3打席目センターへの犠牲フライ、4打席目ファーストライナー、5打席目ライトにソロホームラン。4打数2安打2本塁打4打点、打率3割3分8厘。
⇒ 安田権守、レギュラーで打率3割残すも「現実は甘くなかった」 来季(今季)はロッテジャイアンツでプレー
※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載しています。