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コ・ヨンピョの好投で勝利のKT 審判のルール適用ミスで1点を得る<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
7回1失点のコ・ヨンピョ(写真:kt wiz/初報から差し替え)

7日のKBOリーグは全5試合が18時30分開始のナイトゲームで行われた。

4日火曜日からの3連戦がすべて雨天中止で、5日ぶりの試合となったKTウィズはロッテジャイアンツと対戦。KTは先発のコ・ヨンピョが7回4安打1失点と好投し、7-1で勝利した。

この試合で珍しい場面が。KTが2-0でリードの4回表2死一、三塁で9番キム・サンスのピッチャー右への打球は、ワンバウンドして二塁塁審の右肩に当たりセンターへと転がった。その間に三塁走者はホームへ生還。一塁走者は三塁に進んだ。

しかし内野手(投手を除く)を通過していないフェアボールが審判に触れた場合、その時点でボールデッドとなるため(野球規則5.06(C)(6))、三塁に進んだ走者は二塁に戻されてゲームは再開となった。

ところが実際は、ホームに還った三塁走者は塁を明け渡す義務がないことから、三塁に戻されなければならなかった。だがその処置はとられず、結局この回KTに3点目が入った状態で試合は続行した。

韓国野球委員会(KBO)はこの件について「審判団のルール適用ミス」を認めるも、ロッテ側からの抗議はなく試合が続いたため、得点は認められるとした。

◇4月7日(金)の結果

・LG 7 - 2 サムスン(チャムシル)

 勝:ケリー

 敗:ヤン チャンソプ

・ハンファ 3 - 7 SSG(テジョン)

 勝:ソ ジンヨン

 敗:ハン スンヒョク

・KIA 1 - 4 トゥサン(クァンジュ)

 勝:アルカンタラ

 敗:アンダーソン

・ロッテ 1 - 7 KT(プサン)

 勝:コ ヨンピョ

 敗:ハン ヒョンヒ

・NC 2 - 0 キウム(チャンウォン)

 勝:フェッド

 敗:アン ウジン

⇒ KBOリーグ公式戦日程と結果(ストライク・ゾーン)

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

◆「アン・ウジン6回まで無安打も一発喫して負け投手に」

キウムヒーローズのアン・ウジンはNCダイノス戦に先発し、6回まで無安打1四球の好投。しかし7回無死で2番パク・セヒョクにソロアーチを喫し、無安打記録はストップ。7回でマウンドを降りたアン・ウジンは2安打1失点、12個の三振を奪うも、味方の援護なく0-2で敗戦。負け投手となった。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、ロッテジャイアンツ)>

KT戦に1番センターで先発出場。1打席目空振り三振、2打席目ファーストゴロ、3打席目ライトフライ、4打席目空振り三振だった。4打数無安打。

⇒ 安田権守、レギュラーで打率3割残すも「現実は甘くなかった」 来季(今季)はロッテジャイアンツでプレー

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載しています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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