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【WBC】韓国がチェコ相手に今大会初勝利 キム・ハソンが2発、エドマン9番起用で2打点

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
先制タイムリーのイ・ジョンフ(写真:CTK Photo/アフロ)

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド・プールB、2連敗の韓国はチェコ共和国に7-3で勝利し今大会初白星。2次ラウンド進出へのわずかな可能性を残した。

チ 0 0 0 0 0 0 0 2 1  3

韓 5 1 0 0 0 0 0 1 X  7

この日の韓国は打順を替え、好調のパク・コンウを6番から1番に、1番のトミー・エドマンを9番に据えた。また5~8番も打順を入れ替えて臨んだ。

その打線が初回に繋がった。1番パク・コンウが二塁打と相手守備の乱れで三塁に進むと、3番イ・ジョンフがセンターへのタイムリーヒットで先制。パク・ピョンホもヒットで続いた後、カン・ベクホにもタイムリーが出て2-0とした。

さらに押し出しで1点を追加すると、2死満塁で9番トミー・エドマンが2点タイムリー内野安打を放ち韓国は初回に5点を挙げた。エドマンは今大会初打点。

2回裏には2試合無安打の2番キム・ハソンにレフトへのソロアーチが飛び出し、6-0とリードを広げた。

韓国の先発投手パク・セウンは縦に大きく割れるカーブを効果的に使い、5回途中まで被安打1、無失点。8つの三振を奪う好投を見せた。

韓国は楽勝ムードでコールド勝ちに向かうかと思われたが、チェコ共和国は先発ルカシュ・エルツォリの降板後、2回途中から登板の2番手ジェフ・バートが好投。3~6回までスコアボードに0を並べた。

チェコ打線は7回表にヒット3本で2点、8回には2本のヒットで進んだランナーが、ワイルドピッチで生還し3点目を挙げる追い上げを見せた。一方の韓国は7回にキム・ハソンのこの日2本目のホームランが出て7点目を挙げ、7-3で勝利した。

韓国はオーストラリア-日本(12日19時)、チェコ共和国-オーストラリア(13日12時)の結果を受け、対中国戦(13日19時)に勝利し2勝2敗で並ぶチームが出た場合に、当該チーム間の失点数などにより2次ラウンド進出というわずかな望みを残した。

◇韓国先発オーダー

右 パク コンウ

遊 キム ハソン

中 イ ジョンフ

指 パク ピョンホ

一 カン ベクホ

捕 ヤン ウィジ

三 チェ ジョン

左 キム ヒョンス

二 トミー・エドマン

◇韓国バッテリー

投 パク セウン、クァク ピン、チョン チョルウォン、コ ヨンピョ、キム ウォンジュン、イ ヨンチャン

捕 ヤン ウィジ、イ ジヨン

⇒ 2023ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)韓国代表選手一覧(ストライク・ゾーン)

◇チェコ共和国先発オーダー

遊 ボイテハ・メンシク

二 エリック・ソガード

中 マレク・フルプ

捕 マルティン・チェルベンカ

右 マチェイ・メンシク

一 マルティン・ムジーク

左 ウィリー・エスカラ

指 ペテル・ジーマ

三 フィリップ・スモラ

◇チェコ共和国バッテリー

投 ルカシュ・エルツォリ、ジェフ・バート、ヤン・ノバク

捕 マルティン・チェルベンカ

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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